「ITは高い!」とお考えの経営者の皆さん。それは20年前の話です。
今は無料から始めて、無理なくステップアップできるツールが溢れています。
使わない手はありません。
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Contents
無料お試し→ミニマム導入→上位プラン
中小企業がITを導入・利用できない理由の1位は、「コストが負担できない」です。
このように考えている中小企業こそ、無料プランから始められるITツールを活用していただきたいです。
価値を感じなければ、投資の意思決定ができないからです。
しかし、使ってみなければ価値は分かりません。
無料から始めて、本当に必要な少しお金を使ってみる。
さらに機能が必要になったら、投資金額を上げる。
このように、効果を感じながら利用範囲を広げていくので納得感があります。
ちなみに、ミニマムな導入では、多くのツールが従業員1人当たり、月額1,000円程度です。
無料・ミニマムプランから始める具体例
では具体例を見てみましょう。
最初にご紹介するのはグループウェアです。
G Suite
Googleが提供するグループウェア(G Suite)は、一部は無料で個人でも使うことができます。いわゆるGoogleアカウントです。
カレンダー・メール・スプレッドシート(表計算)・ドキュメント(文書)・スライド(プレゼンテーション)・ドライブ(クラウドストレージ)などが無料で使えてしまいます。
まずは個人で効果を体験しつつ、組織で利用する場合にはユーザー管理などをした方が良いですから、法人向けのG Suiteを契約することになります。
G Suite(個人Googleアカウント)→G Suite(14日間無料)→Basic(680円)→Business(1,360円)→Enterprise(3,000円)
基本機能を備えたBasicでも1人当たり月額680円ですから、スモールビジネスでも無理のない金額です。と言うより、1時間のアルバイトより安いのですから驚愕です。
Microsoft 365
既にExcel、Wordなどのパッケージを既に使っている場合、チーム連携のためのTeamsやクラウドストレージだけを利用するBasicプランから始めるのも現実的です。
Business Basic(540円)→Business Standard(1,360円)→Business Premium(2,180円)
ExcelやWordを数年使ったら、Standardに上げて乗り換えていくのが現実的でしょう。
サイボウズOffice
日本の中小企業では良く見かけるサイボウズOfficeです。
以前は無償の「サイボウズLive」がありましたが、2019年4月にサービス終了しました。
30日間お試し→スタンダードコース(500円)→プレミアムコース(800円)
G SuiteやMicrosoft 365と異なり、表計算・文書・プレゼンテーションなどのツールはありません。ですから実際には、G SuiteやMicrosoft 365と組み合わせて使うことになるでしょう。
Zoom(Web会議ツール)
リモートワーク(在宅勤務)と共に一気に広がったZoomです。
1対1のミーティングなら、どれだけ使っても無料です。
3人以上のミーティングの場合、無料版だと40分で切れてしまいます。
無料→プロ($14.99)→ビジネス($19.99)→エンタープライズ($19.99)
余談ですが、Zoomは日本円で契約すると損です。ドルの方が安いです。
Slack(チャット)
こちらも利用者が増えているSlack。
チームのコラボレーションを推し進める情報のハブです。
こちらも無料プランがあります。
無料→スタンダード(850円)→プラス(1,600円)→エンタープライズ
会計freee
会計ソフトを乗り換えるのは大変ですが、30日間の間に日常の取引登録から、月次決算まで済ませておくと、良し悪しが判断できます。
30日間お試し→ミニマム(1,980円)→ベーシック(3,980円)→プロフェッショナル(39,800円)
どのツールに関しても、必要がなければ上位プランに上げる必要はありません。
「もう限界だ!」と感じたとき、つまりある程度使い込んで価値を感じてから、上位プランに変更すると良いでしょう。
納得感を持って投資できるはずです。
ステップアップしつつ、組織のIT活用スキルを上げていく
ここまでご紹介したような形でITツールを活用すれば、「コストが負担できない」ということは無いでしょう。
仮に有料プランを利用するとしても、スタッフ1名当たり月額1,000円も投資すればITツールは使えてしまうのです。使い込んでいっても月額1万円もあれば、相当色んなことができます。
ちなみに私は月額2万円ちょっとをITツールに使っています。
まずは月額1,000円から。
そして必要に応じて利用金額を上げていく。
そうすることによって組織のITリテラシーが上がっていきます。
さらに「変化すること」に組織が慣れていきます。
私自身、IT導入・活用を支援する中で、お客様の組織そのものが変化していくのを見てきました。
最初は硬直的な組織で、新しいITツールを導入するたびに抵抗・反発がありました。そんな組織でも、IT活用を続けていくうちに、少しくらいの変化は日常的という組織文化に変わっていくのです。
ITを活用して事業の成果を上げつつ、変化に強い組織になっていく。
そのためにも、無料→ミニマム→上位版とITツールを活用していきましょう。
- 無料→ミニマム→上位版とITツールを利用していく
- 価値を感じてからお金を払うので、納得感が強い
- 「コストが負担できない」がなくなり、組織が変わっていく
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【編集後記】
IT活用企業への取材を進めています。
その会社ごとに置かれた状況が全く異なるので、常に新たな気づきをいただけます。
メルマガ『経営は100種競技!』を毎日配信しています。
マーケティングやITを身につけたい。
ビジネスを楽しみたい。
変化・成長したいというビジネスパーソンにお読みいただいています。