情報システム(IT)担当者は、パソコンやスマホなどに強いです。
事実かどうかはさておき、そう思われるのは当然のこと。
そんな彼らだからこそ、次々と舞い込む「雑務」に悩まされるのです。
- こんなに多い!情報システム担当者(IT)の仕事
- 情報システムの企画に伴う担当者の苦労(ITインフラとの違い)
- 情報システム担当者(IT担当者)と業務プロセスの深い関係
- 中小企業の情報システム(IT)担当者は、情報収集が大変
- 情報システム(IT)と事業継続計画(BCP)
- 商品・サービス企画と情報システム(IT)の関係
<スポンサードリンク>
情報システム(IT)業務の広くて深い世界
情報システム(IT)に関わる仕事をこれまでご紹介してきました。
よく「社内SE」と表現されるIT担当者の仕事ですが、SE(エンジニア)という枠を大きく超えて、非常に多岐に渡って活動することが求められます。
改めて、本連載の初回でご紹介したIT担当者の業務範囲はこちらです。
- サポート・ヘルプデスク
- ITインフラの企画、構築、運用、保守
- 情報システムの企画、構築、運用、保守
- 業務プロセス改善
- 事業計画、商品・サービス企画
- その他
ここまでの連載で1~5については、概ねお伝えしてきました。
(5の「事業計画」はまだ触れていません)
1つ1つ、非常に専門性が高い仕事であるにも関わらず、非常に広い範囲の活動を求められます。実際、ここまで手を広げられるIT担当者は、そうそう居ないでしょう。日々、目の前のサポート業務などに振り回されてしまうからです。
しかも99人以下の中小企業においては、IT管理に関われる時間は、業務の1割という驚愕のレポートがあります。
中小企業がITに取り組めていないことが、このレポートからも伺えます。
次々と現れる雑務
情報システム(IT)担当者の実態は、ここまでお伝えしてきた通りです。
が、さらにIT担当者を悩ませる雑務があります。
仕事じゃない相談事が、次々と舞い込んでくるのです。
- (私物)スマホの設定方法を教えて
- (私物)パソコン、どれを買ったら良いかな?
- (自宅)Wi-Fiルーターの設定方法、教えて
- (私物)メールソフトの設定やってくれない?
- (オフィス)このコピー機、電源が入らないんだけど
最後のだけ、仕事の可能性はありますが、IT担当者にコピー機の面倒まで見させちゃダメですね。
「電源ケーブル」が付いていたら、全部うちに回ってきますよ
と知人がボヤいていましたが、マジですか!と。。
それではますます本業の時間が取れなくなってしまいます。
しかし、IT担当者は無碍(むげ)に断ることもできません。
日頃、現場の仕事の進め方を教えてもらったり、新しいシステム・ツールの導入に協力してもらうためには、現場との信頼関係・人間関係構築が必須だからです。そんな弱みに付け込んでかどうかは分かりませんが、プライベートの相談の投げ先にもなってしまうIT担当者。
ちなみに、こういう相談を経営者がしてくることもあり、それは大変です。
(私も新卒時代は、一部情シスの仕事もしていたので、社長室に呼ばれました・・)
IT担当者の心を折る最悪の一言
ここで現れるのが、IT担当者の最大のストレスとなる「理解のない上司」です。
上述の通り、99名以下の会社ではIT担当者は兼業です。
ITに関する時間は1割程度、が最も多いです。
このような場合、IT担当者の上司は、ITに対するスキルが低い。
(自分ではやっていないのだから、当然ですね)
スキルが低いのは仕方ないとして、
「あいつは、何をやっているのか、良く分からない」
と言い放ってしまうのです。控えめに言って最悪ですね。
現場から頼まれる雑務に悩まされながらも、必死に対応しているようなときに限って、こんな心ない言葉を投げつけてしまうのです。一番の理解者でなければいけない上司が。
そもそも、IT担当者を任命している以上、業務範囲や責任は理解しておかなければなりません。それができないなら、任命しちゃいかんのです。
これからは益々、IT活用ができない組織は生き残れなくなっていきます。
そんな時代に、孤独に戦う情シス(IT)担当者を応援できないようでは、本当に組織として問題でしょう。
まずは情シス(IT)担当者の仕事を理解しようとし、リスペクトする。
それが経営者や管理者のやるべきことです。
次回は情報セキュリティ対策が悩ましいことをお伝えします。
- 情シス(IT)担当者の業務範囲は非常に広く、専門性も高い
- にも関わらず、プライベートな相談を持ち掛ける人が後を絶たない
- 最悪なのは、心ない言葉を投げつけてしまう上司
[the_ad id=”2141″]
メルマガ『経営は100種競技!』を毎日配信しています。
マーケティングやITを身につけたい。
ビジネスを楽しみたい。
変化・成長したいというビジネスパーソンにお読みいただいています。