私は中小企業こそ、ITを使えなければならないと考えています。
多くの経営者も、「そろそろITとかデジタル苦手とは言ってられなくなってきた・・」とおぼろげに感じているのではないでしょうか。
この記事では、ITを活用することによって、経営的にどのような効果が得られるのかを整理してみました。
<スポンサードリンク>
ITを活用することで得られる効果
中小企業がITを活用することで、得られる効果は大きく以下の3つに分けられます。
人・組織
- 優秀な人材の採用・育成
- (情報・データに基づく)意思決定の迅速化
- 柔軟に変化できる組織に変わるため
- 在宅勤務(リモートワーク)への対応
かつて松下幸之助さんは「企業は人なり」と仰いました。
その本質は今も変わっていません。
現代において、人を活かし、組織を活発にするためには
- 情報をオープンにして透明性を高めること
- 価値ある仕事に集中できること
- 働きやすい環境(在宅勤務・リモートワークなど)
は必須と言えます。
これらの土台となるのが、ITです。
事業(ビジネス)
事業そのものについての効果です。
- ビジネスモデルの変革(DX)
- 付加価値の向上
- 営業・販売力の向上
- 事業継続性(災害・感染症)の向上
昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)の文字を見ない日はなくなってきました。
ざっくり言えば「IT・デジタルを前提として、ビジネスモデルそのものや業務プロセスを変革していくこと」です。
また新型コロナで痛感していますが、ITを活用することで事業継続性が飛躍的に高まります。
台風・雪などで出社が困難になったときも、地震・水害でオフィスが被災したときも、ITツールを活用できれば被害を最小限に抑えることができます。
生産性
IT活用で最も直接的な効果が期待されるのは、生産性でしょう。
- 生産性を高めるため
- 業務効率化(自動化・標準化・可視化)
- 属人的な仕事のやり方から、組織へ
生産性 = 付加価値 × 効率性
ですのが、IT活用で直接的な効果が得られるのは効率性の方です。
付加価値を増やすのは、ビジネス(事業)そのものを変える必要があります。
(事業の方に付加価値向上が入っているのは、そのためです)
ITツールを活用して自動化するだけではありません。
その活動を通じて、業務を標準化・可視化します。
結果的に、特定の人しか分からない属人的な仕事のやり方から、組織で仕事を共有できるやり方へと変化していくことができます。
実は中小企業の方が優位
私が中小企業こそ、ITを活用すべきと考えるには2つの理由があります。
リソースが限られているから
1つは、人数・人材・お金が限られているからです。
ITツールでできる仕事は、どんどんツールに任せてコストを抑える。
そうしなければ、いつまでも忙しいまま「作業」を繰り返すだけになってしまいます。
できる限り、人間は人間にしかできない仕事を追求したいものですね。
「IT負債」が少ない
2つ目は、中小企業の方がIT活用においては優位だからです。
何10年も前の古いITシステムが残っていることが、ほぼありません。
今、多くの大企業が古いシステムの対応に追われています。
- IT投資額の7~8割が古いシステムのメンテナンスに奪われている
- 古いシステムを現代のシステムに置き換えるだけで年単位の時間、億単位のお金がかかる
こんなように、活用する云々の前に、負債で苦しんでいる状態なのです。
一方、スモールビジネスでは、このような古いシステムが少ない。
仮に古いシステムがあったとしても、組織が小さい分、刷新することは(大企業に比べれば)容易です。
最初から現代ITの恩恵を受けることができます。
- リソースの限られた中小企業こそIT活用すべき
- 人・組織、事業、生産性が変わるから
- IT負債のない中小企業の方が優位
[the_ad id=”2141″]
【編集後記】
昨日、噂のClubHouseで初めて会話をしてみました。
ただの雑談部屋な感じでスタートしましたが、1人でも聴いて下さる方がいらっしゃると、良い意味での緊張感が生まれて良かったです。
メルマガ『経営は100種競技!』を毎日配信しています。
マーケティングやITを身につけたい。
ビジネスを楽しみたい。
変化・成長したいというビジネスパーソンにお読みいただいています。