講師・講演レポート

東京都中小企業振興公社様でデータ活用セミナーを行いました

昨日は東京都中小企業振興公社様にて、データ活用セミナーに登壇しました。

「先進事例を踏まえてワクワクするようなセミナーをやって欲しい」とのリクエストでしたので、世界的にも進んだ事例を踏まえて行いました。

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インダストリー4.0の時代

先進事例をお話しする前に、その内容を理解する土台が必要です。
その土台とは「インダストリー4.0」。日本で言えば「Society 5.0」の概念に近いのですが、まだまだ浸透しているとは言い難いと感じているので、「インダストリー4.0」で説明しました。

4回目の産業革命で、世の中は確実に「自律化」に向かっています。
では、自律化とは何なのか?デジタルツインとは?それを支えるIoTや人工知能とは?

まずはそんなお話しから始めました。
データ経営の話を聴きに来たはずの参加者の皆さまは、この段階ではポカーン。。
もちろん、狙い通りです笑

そして、インダストリー4.0を支える基礎技術としてのクラウドとモバイル。
IT技術の変遷から、クラウドやモバイルが提供してきたものを解説しました。

そして、自律化の変化は、条件が整ったときに一気にやってくることをお伝えしました。こちらの記事でご紹介した内容です。

急激な変化は、ある日突然やってくる既に大きな変化が訪れつつあることに気付いていまますか?ニューヨークにおける馬車から自動車への変化は10年ほどで一気に起こりました。社会インフラなどの諸条件が揃うと、変化は一気に起こるのです。果たして、その大きな変化に向けての準備が出来ているでしょうか?...

国外・国内の先進事例を紹介

次いで、国外(中国)と国内の先進事例を紹介しました。ご紹介したのはアリババグループの先進的なスーパーである「フーマー」と、中国平安保険。(事例のスライドは参加者特典なので、割愛します)

  • どうやってデータを活用しているのか?
  • キャッシュレスとかアプリとか目の前のことに振り回されない大局的な視点(=経営者こそ大事)
  • データ経営時代には顧客行動データを持つ会社ほど強い
  • テクノロジーを活かす顧客フォロー(テックタッチ)と、営業が親身に行う顧客フォロー(ハイタッチ)
  • 顧客は実店舗もネット店舗も関係なく、便利な方を選ぶだけ

こんなお話しをしました。最後の項目については、こちらの記事でご紹介しています。

顧客にとってはリアルもデジタルも関係ない顧客にとってはリアルもデジタルも選択肢に過ぎなません。ですから、リアル・デジタルに偏った企業は生き残ることはできません。リアル・デジタル双方を提供し、顧客・行動データを収集し、商品や顧客体験にフィードバックすることが求められています。...

このような先進事例も、現実世界とネット世界の構造を理解していれば、より深く理解することができます。前段のポカーンとしてしまった話が、少しずつつながってきて、参加者の方々も食い入るように画面に集中し始めます。

国内企業の事例は、コマツのスマートコンストラクションと、リクルートのAirレジの話をさせて頂きました。単に便利だね!という話ではなく、どうデータを活用しようとしているのか?の視点でお伝えしました。

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中小企業はどこから始めれば良いのか?

ここまでは先進事例に圧倒されるばかりですが、では私たちはどこから始めれば良いのでしょうか?最後に地に足の着いた話を。

データを活用した意思決定を行う

まずはデータを活用した意思決定を行うことに慣れなければなりません。そこで質問をさせて頂きました。

  • (貴社の)新規顧客と既存顧客の割合は?
  • 新規顧客を獲得するときのルートは?
  • 既存顧客と何ヶ月接点がなくなったら離脱したとみなすか?

日頃からデータを活用していれば、難なく答えられる質問です。しかし実際には、データを活用しておらず、このような質問に即答できない企業が多いのが実態です。データを活かすためには、日常的にデータと向き合うことから始めるのが良いでしょう。

ITツールを活用する

もう1つは、ITツールに慣れていくこと。

スケジュール共有・チャット・Web会議・クラウドストレージは、ほとんどコストをかけずに利用することができます。データ活用以前の話として、これらのツールは普通に扱えなければなりません

続いてデジタルマーケティング。顧客行動データを活用するのがデータ経営の基本です。その入り口となるのがホームページ。

このスライドに書かれたような質問に答えられないようであれば、ホームページにおける顧客の行動を読み取り切れないことになります。Webマーケティング・デジタルマーケティングの体制を強化していくことは、データ経営を目指す企業にとって重要なことです。

最後に、B to BとB to Cに分けて、顧客データを活用していくことを提案しました。B to Bへの提案は、このブログでも頻繁に解説しているCRMが中心となります。

質疑応答にて

1時間45分という長めの時間でしたが、かなり内容を詰め込んだので、あっという間でした。

「ワクワクしました」
「久しぶりに心から面白いセミナーでした」

セミナー後の名刺交換時に、このような嬉しい反応と共に、別のセミナー・コンサルティングの依頼をいただけました。一方、

「IoTを実現するステップで、モニタリングと制御までは良い。でもその次の最適化と自律化が問題。最適化の壁を超えられるイメージが持てないのです。」

と言うような、自社の問題を真剣に悩まれていらっしゃる参加者もいらっしゃいました。

何れにしても、参加者の方々に何らか思考する刺激を与えることは出来たようです。参加者の皆さまと、貴重な機会を頂きました東京都中小企業振興公社様に感謝しております。

まとめ
  • データ活用の先端事例を理解するには、IoT/デジタルツインなどの知識が必要
  • 先端事例を関係ない世界と捉えるのではなく、自分事に置き換えて考える必要がある
    (でないと、米国の小売業のように、一気に駆逐されてしまう)
  • 中小企業は手元のデータを活かし、ITツールを活用することから始めよう

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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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