IT・システム全般

スモールビジネスにおけるIT活用ステップ

「自社のIT活用はどれだけ進んでいるのだろうか?」
「次に何を着手すれば良いのだろうか?」

経営者としては、気になるところではないでしょうか。
この記事では、30人くらいまでの企業におけるIT活用ステップをご紹介します。

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スモールビジネスにおけるIT活用ステップ概論

1人~30人規模の会社を対象として、IT活用ステップをまとめてみました(下図)。

30人程度までを想定している理由は、以下の通りです。

  • 経営者(意思決定)が事実上、社長ひとりであること
  • 社長がトップセールスなど、現場に入り込んでいること
  • 部門間の縦割りが、大企業のようには進んでいないこと

レベル1から3に進むにつれて、ITを効果的に活用できていることを示しています。
まとめてみて、1から2、2から3の間がかなり飛躍・跳躍しているようにも感じるのですが、まずは分かりやすさ優先で。

切り口は4つです。

  1. 社長(経営者)
  2. IT担当者(IT部門)
  3. スタッフ・業務
  4. システム

この4つに分けたのは、バラツキが良く出るポイントだからです。

例えば、「社長はIT化を推進しようとしている(レベル1→2)が、IT担当者のやる気がなくて(レベル1のまま)、組織全体としてステップアップしない」ということが良く見受けられます。

バラツキを意識して、チェックポイントを明確にするために、この4つに分けました。
ちなみに私の感覚では、レベル1と2の間にいる企業が多い印象です。

  • レベル1:昭和企業(この20年、進化していない)
  • レベル2:一般的な中小企業としては進んでいる方、大企業はここ
  • レベル3:かなり先進的

大企業は、従来の古いシステムがあったり、組織の壁があったりして、レベル2止まりが多いです。先んじてレベル3に到達すれば、有利になれます。

またレベル4も存在するのですが、本記事の範囲を逸脱するので省略しました。

4つのチェックポイントについて

社長(経営者)

30人規模までの会社では、社長の与える影響が大きいもの。
中堅、大企業ならIT担当役員(CIO)がいるかもしれませんが。
その社長のITへの理解が低すぎると、どうしてもIT活用は進みません。

IT担当者(IT部門)

次にIT担当者(IT部門)です。
あまり知られていませんが、IT担当者が関わる業務範囲は、実に広く・深いです。

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しかし、スモールビジネスでIT専門の担当者を採用しているところは稀です。
現代は益々、ITと経営が密接に絡んできますので、1つのチェックポイントとしてIT担当者を入れました。

スタッフ・業務

続いて現場です。
スタッフ1人1人のIT活用レベルを上げない限り、組織として強くなることはありません。

そしてITが活用されるほどに、業務プロセスにITが組み込まれていきます。
会社のIT活用度をチェックするのに、最初に見るところが、現場であるのは間違いありません。

システム

最後にシステムです。
図に「クラウド時代」と明記しているのは、以下の理由からです。

  • いつでもどこからでも利用できるシステム
  • 他のシステムと連携しやすい仕組み(API)
  • 月額課金で小さく・素早く進められる

昔ながらのパソコン・サーバーにインストールするソフトウェアは、スモールビジネスには不要です。

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4つのレベルを全て上げていく

この表では具体的なツールなどには触れていません。
(各社ごとに状況が変わりますので)

経営者は、どこか1つではなく、4つの区分全てのレベルを上げるようにチャレンジいただきたいです。例えば「社長」の項目ですと、レベル1→2になるには、以下の変化が必要です。

(レベル1)

  • ITへの理解がない
  • スマホ使えない
  • 採用基準にIT要素はない

(レベル2)

  • ITの可能性を感じ、方向性を発信
  • 部分的なIT投資
  • 自身はITを学び、活用

「ITへの理解がない」状態から、「ITの可能性を感じ、(社内に向けて)方向性を発信」する状態になる。
この変化は非常に大きな変化です。

自ら学び、自分で言葉を紡げるようになるまでには、大量の情報インプットが必要でしょう。
また、自ら活用する経験が何よりも必要です。

何もやることが見当たらないのであれば、社長自身のスケジュールをGoogleカレンダーで管理し、スタッフの方に共有しましょう。

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同様に、IT担当者、スタッフ・業務、システムの区分についても、具体的な行動計画に落とし込んでいきます。

新型コロナウイルスの件もあり、リモートワークの適用が進んでいます。
まずはレベル2を達成しつつ、リモートワークに対応できる組織を目指していただきたいです。

まとめ
  • 社長(経営者)、IT担当者(IT部門)、スタッフ・業務、システムの4区分でチェック
  • 4区分すべてのレベルを上げていく
  • まずはレベル2を達成し、リモートワーク対応に



【編集後記】
数学検定2級のテキストを使って、数学を学び直しています。
まずはサラッと大学1~2年の数学まで復習してから、より力を入れて勉強していく分野を絞り込んでいく予定です。


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとIT、そしてデータを使った「売れ続ける仕組みづくり」「業務改善」が得意。コンサルティングや研修・セミナーで中小企業の経営支援をしています。元IT企業でエンジニア→マーケティング。中小企業診断士。
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