IT・システム全般

スマホが押し進めた移動通信網(インターネット)の進化

アーキテクチャ変遷からITを学ぼうシリーズ。今回は第10回です。
スマートフォンの登場以来、インターネットが急激に発展しました。
そのうち今回は、移動通信網の発展についてご紹介します。

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スマホと移動通信網の発展

この10数年ほど、インターネットの発展の原動力となってきたのは、主にスマートフォンの存在でした。
ここでの「インターネット」とは「移動通信網」のことです。

光ファイバーなどの固定インターネットではなく、ケーブルを使わない、携帯電話やスマホなどで使うインターネットのことだと考えて頂ければ。
ザックリと移動通信網が発展してきた歴史は、下図のようになります。

「G」というのは、世代(Generation)のGです。

移動通信網の発展とコンテンツ・端末の変化

上図を世代ごとに、もう少し細かく見てみましょう。
ご自身が育った時代を思い浮かべながら、お読みいただければと思います。

第1世代

最初の移動通信網が生まれたのは1979年頃。
車に、カバンくらいの大きさの携帯電話が積まれていた時代です。

用途は音声通話することだけですから、通信速度(帯域)は 9.6kbpsでした。

今はパケット消費することを「ギガを使う」などと表現しますが、当時の通信速度は、その100万分の1程度だったということです。(ギガ→メガ→キロ)

第2世代

続いて1993年頃に第2世代になります。
ラジオがアナログからデジタルになったように、移動通信網もデジタル方式になりました。
通信速度(帯域)は 28.8~384kbpsです。

この頃、盛んだったのはポケベルです。
私自身はポケベルを使ったことはありませんが、公衆電話で超速でボタンを連打する女子高生は見たことがあります(笑)

音声通話だけでなく、テキストメッセージを送付するために通信網が使われるようになりました。
携帯電話も次第にショートメッセージ(SMS)、そしてメールに対応していきます。

第3世代

ここまで各国で別々に発展してきた移動通信網の標準化が進みました。
海外に行ったときに自分の電話が使えなくなると不便でしたので。
40代以上くらいの方なら、「CDMA」なんて言葉に聞き覚えがあるかもしれません。

2001年頃から、国際標準となった第3世代が始まりました。
通信速度(帯域)は、2.4~14.4Mbps。

この頃は、ケータイで撮った写真をメールで送る「写メ」が流行っていました。
また簡易的ながらネットを見ることも次第に増えていました。
簡単な音楽もダウンロードできるなど、ケータイで扱うコンテンツがマルチメディア化してきました。

2007年以降、スマートフォンが登場すると、さらに利用用途は拡大していきます。

第4世代

第4世代の登場は2010年。
通信速度(帯域)は 0.1~1Gbpsと、さらに高速化が進みました。

スマホの登場によって、写真だけでなく、SNSでのやり取りや動画閲覧が増えました。
さらにはスマホで買い物することも日常的となりました。

日常の様々なシーンにインターネットが当たり前に浸透してきました。
常にコンピューターがポケットやカバンに入っていることで、私たちの行動パターンが大きく変わっていきます。

スマートフォンが果たした役割と、その「次」ITアーキテクチャの変遷シリーズ第9回。前回のクラウドに引き続き、今回はスマートフォンです。真の個人用コンピュータと言えるスマホは、私たちの生活・ビジネスに深く浸透しました。その理由や市場に与えたインパクト、スマホの「次」などについてご紹介します。...

第5世代

第5世代の登場は2020年です。
通信速度(帯域)は10Gbps~と、とんでもないスピードです。

ただ現時点、日本で利用できる5GはNSA(ノン・スタンドアローン)方式がほとんど。
この方式はザックリ言えば、4Gの設備がないと動きません。

5G本来の実力を発揮する SA(スタンドアローン)方式は、昨年末にソフトバンク、そしてドコモが始めたばかりです。
日常的に 5Gの恩恵を受けられるようになるには、もう数年、かかるでしょう。

最近、「メタバース」という言葉が注目を集めています。
5G全盛の時代になると、空間そのものを共有するなど、今までにないネットの活用方法が生まれてくると予想されています。(VRやARは、その最たる例です)

接続される端末もスマホだけでなく、ドローンやロボット、自動車など、あらゆるモノが接続されることでしょう。

4Gまでは「通信・コミュニケーションの性能向上」がメインでしたが、5Gでは「社会問題の解決」が求められています。

移動通信網が発展したことの効果

こうしてインターネット(固定+移動通信網)が発展したことで、以下のような効果がありました。

  • クラウドが利用しやすくなった
    (ネットの向こう側にあるシステムを利用するには、ネットが速くなければいけません)
  • IoT(モノのインターネット)が発展した
    (様々なモノを気軽にネットにつなげるようになった)

このように、スマホが登場することでネットが大きく発展しました。
ITアーキテクチャの変遷を理解する上で、この流れは見逃せない点だと考えています。

まとめ
  • スマホの登場によって、インターネットが高速化した
  • 移動通信網は世代とともに扱うメインコンテンツが変化してきた
  • 5Gではあらゆるモノがつながり、社会問題を解決することが期待されている



【編集後記】
今日はすごい雪ですね。。
仕事部屋が寒くて、今日はリビングで床暖房を入れながら、勉強する息子と一緒でした。


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとIT、そしてデータを使った「売れ続ける仕組みづくり」「業務改善」が得意。コンサルティングや研修・セミナーで中小企業の経営支援をしています。元IT企業でエンジニア→マーケティング。中小企業診断士。
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