IT・システム全般

スマートフォンが果たした役割と、その「次」

アーキテクチャ変遷からITを学ぼうシリーズ。今回は第9回です。
クラウドの登場とほぼ同時期に、「スマートフォン」が一気に浸透しました。
これは決して偶然ではありません。

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コンピュータの小型化&機能追加

スマートフォンの登場によって、コンピュータはさらに小型化しました。

コンピュータの小型化を促進したスマートフォン

部屋を専有するようなメインフレーム。
その後、ダウンサイジングにより小型化したパソコンがリリースされました。
最初に IBMからリリースされたパソコンは、24kgくらいあったようです。

ノートパソコンが出るなどして、持ち運びしやすくなっていますが、それでも 1kgくらいが限度でした。今もまともな性能を確保しようとすると、最低 1kgくらいは必要です。

一方、iPhoneはリリースされた当初から 140g を切るほどでした。(そういう意味では、スマホは多様化する方向にあり、「軽くなっている」とは言えません)
始めてポケットやカバンに入れるのが自然となり、真の意味でパーソナルコンピュータと言えます。

そして、単に小型化するだけでなく、GPSなど各種センサーを付けたことで、新たな使い方が増えていきました。位置情報と連動する地図などは、その典型例です。

クラウド・Webが前提

スマホが機能するには、クラウド・Web環境が前提となっています。

アプリを「App Store」「Google Play」からインストールしますので。他にも、例えば「iPhoneを探す」「iCloud」のようにクラウド環境・Web環境が前提となっているアプリケーションが多いです。

将棋・オセロゲームのようにスマホ内で単独で動くアプリもありますが、多くのアプリケーション(例:Amazonアプリ)は Web版と連携しています。

iPhoneが登場する前から、日本ではシャープ「ザウルス」のような PDA(携帯情報端末)が広まっていました(初代ザウルスは、1993年リリース)。しかし、それらが駆逐されてしまったのは、

  • クラウドを前提とする仕組みが構築できなかった(技術面)
  • 単一メーカーだけでなく、エコシステムをつくれなかった(ビジネス面)

の2つが大きな原因です。技術面だけでなく、ビジネス面でも日本企業は後れを取っていたと言えるでしょう。

スマートフォンが市場に与えたインパクト

スマートフォンの登場によって、市場は大きく変わりました。
この点については、過去2つの記事でお伝えしています。

  • ガラケー・固定電話市場の破壊
  • コンパクトデジカメ・音楽プレーヤー市場などの破壊
スマートフォンが引き起こした市場へのインパクトスマートフォンが登場してから12年。改めて、スマートフォンが社会に与えたインパクトを振り返ってみます。この記事では、スマホが本当の意味でのパソコンだったことや、破壊してきた市場をご紹介しています。...
  • 移動通信ネットワークの高速化・大容量化
  • SNS、動画、ECサイトなど、私たちの生活へのコンピュータ普及
  • センサーの普及
スマートフォンがつくり出す新たな市場スマートフォンが生み出した新たな市場のことをご存知でしょうか。スマホが浸透したことにより、SNS、IoT、ウェアラブルデバイス、ドローン、自動運転車など、次々と新しい市場が生まれています。大きなトレンドを把握したい方は要チェックです。...

スマホが登場したことによりインターネットに対しても進化圧が発生しました。
この点については、また別の記事でご紹介します。

SNS・動画・ECサイトなど、私たちの生活シーンに深くスマホ(コンピュータ)が浸透したことは、多くの方が実感されているでしょう。さらに、センサーが廉価になり普及したことで、

  • IoT時代を到来させた
  • ウェアラブルデバイスの進化
  • ドローン市場の発展

など、新たな動きを生んだことは注目に値します。

スマートフォンの「次」は何か

このように、私たちの生活まで含めると「クラウド」以上に「スマートフォン」はインパクトが大きかったのではないでしょうか。
クラウドは意識しないと感じられませんが、スマホは毎日触るものですので。

最近、先端を走っている人たちからは、「スマホの次」なるキーワードが良く聞こえてくるようになってきました。初代 iPhone登場(2007年)・最初のクラウド(Salesforce CRM 1999年)から、かなりの時間が経過しました。

その間にテクノロジーも、私たちの価値観も、アップデートされてきました。
IT・デジタルは、私たちの生活やビジネスを便利にするだけでなく、地球環境や社会問題に貢献することを求められるようになってきました。

そのような期待が「次」というコメントを生んでいるのでしょう。GAFAを筆頭に、競争が激しくなっているのも、その「次」を獲得するための動きが活発化してきていることを示しています。

スマホの「次」については、現時点では「ITアーキテクチャ変遷」としてお伝えできる内容ではありません。また良い機会がありましたら、記事にしたいと思います。

まとめ
  • スマホは真の個人向けコンピュータ
  • 私たちの生活や事業を大きく変えた
  • スマホの「次」を見据えて動き始めよう



【編集後記】
街中が混んでいると思ったら、小中学校は最終登校日。
クリスマスイブなんですね。
だんだん、世俗的なイベントから離れている気がします・・(汗)


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとIT、そしてデータを使った「売れ続ける仕組みづくり」「業務改善」が得意。コンサルティングや研修・セミナーで中小企業の経営支援をしています。元IT企業でエンジニア→マーケティング。中小企業診断士。
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