長らく続けてきたセミナー主催に関する連載です。
セミナーを主催できると、本当にビジネスに幅と深さをつくることができます。
まだまだ書きたいネタは残っているのですが、今回でいったんの締めです。
締めのテーマはアフターフォローです。
アフターフォローの良し悪しで、セミナーの印象がガラッと変わります。
- セミナー主催できるとビジネスに幅・深さをつくれる
- セミナーを開催するための全体の流れと企画
- セミナーの告知と集客で知っておきたいポイント
- セミナーでは事前入金が原則
- セミナー講師の「話し方」のコツ
- 少人数セミナー会場に必要な設備などチェックポイント
- 「時間が余る・足りない」を防ぐ、セミナー講師の時間管理法
- セミナーを継続開催するための方法
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質問にできる限り対応する
セミナー終了後の質問対応は、ある意味では、セミナー本編よりも重要な時間です。
本編はシナリオが存在する舞台です。
しかし質問対応は、素の講師の姿が出やすい時間帯です。
お客様はその聴く・回答する姿勢を、確実に見ています。
セミナー終了後、できれば会議室は30分くらい余裕を持っておきましょう。
質問に対応できる時間が必要だからです。
大人数のセミナーに比べれば、少人数のセミナーは質問しやすいもの。
それでも周りの人に聞かれるのが恥ずかしいという人もいます。
質問というほどでなくても、ちょっとした意見や、関連する話題を持っている人もいます。
時間に余裕を持っておくと、このような方々のフォローができます。
場所を変えて懇親会を設けることがあるのも、同じ目的です。
(話し終えたら飲みたくなる、という理由もありますが・・笑)
会場でそのまま対応するか、懇親会などに移動するかはさておき、このような方々へのフォローが必要なことは覚えておきましょう。
バックエンドの商品・サービスにつなげるセミナーの場合は、この対応の仕方で、転換率(コンバージョン率)が大きく変わります。また、そうでなくてもお客様の満足度に大きく関わることは、言うまでもありません。他の参加者からの質問とその回答によって、新たな気づきが得られるケースは多いです。
アンケートを取るべきか
次にアンケートについて。
アンケートに期待する効果
「アンケートは自社のために取るものであって、お客様のためのものではない」と考えていませんか?私は、良いアンケートはお客様のためになるものだと考えています。
セミナーの内容を振り返る質問があれば、その内容を思い出そうとします。
有名なエビングハウスの忘却曲線によれば、記憶は20分後には42%、1時間後には56%を忘れていきます。
そこでアンケートに答えていただくことによって、セミナーで伝えた内容を定着させるのです。自社のために欲しい情報を収集するのは、このような全体設計を終えた後です。
定量アンケートか、定性アンケートか
セミナーに参加すると、良くアンケートを求められます。
- 非常に満足:5点
- 不満である:1点
みたいな、あれです。
NPSなど科学的な手法もあり、定量アンケートにも相応の意味はあると思います。
しかし私は、少人数セミナーにおいては、定性アンケートをお勧めしています。
点数をつけるだけでなく、敢えてお客様自身の言葉で書いてもらう。
それによって上述の通り、復習にもなります。
さらに、主催者が気づかなかった点を指摘してもらえたり、思わぬ反応が生まれるのも、定性アンケートの良い点です。
大人数のセミナーでは、このような声をまとめるのが大変。
少人数だからこそ、お客様からの定性的な意見を集めたいものです。
アンケートは紙かデジタルか
そしてアンケートは紙配布とデジタル(Web入力)、どちらが良いでしょうか?
結論としては、お客様の属性によるので、何とも言えないのですが。。
紙で配布すると、その場での記入・回収が必須になります。
セミナーの時間に予め、組み込んでおく必要があります。
一方、デジタルであれば、その場の入力・後日入力、どちらも対応可能です。
もちろん、その場の方が、回答率は高まります。
しかし限られた時間の中で記述すると、どうしても端的で短い感想しかいただけないもの。
しっかりと練られた回答を期待するなら、後日入力の方が効果的です。
また、得られたお客様の声を再利用するのであれば、デジタルで入力してもらった方が、入力の手間が省けるのは、言うまでもありません。紙に書いてもらうと、字が読めないことが良くあります。
いずれにせよ迷ったときには、セミナーを開催する目的に立ち戻りましょう。
お客様に何を持ち帰って頂きたかったのか?
そこに戻れば、自分たちがやるべきことは、見えてくるのではないでしょうか。
- セミナー終了後に質問や対話の時間を設けておく
- 少人数セミナーでは、定性(文章)のアンケートがお勧め
- 迷ったときには、セミナー主催の目的に立ち戻る
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【編集後記】
本日、セミナー登壇のため、札幌に来ています。
メルマガ『経営は100種競技!』を毎日配信しています。
マーケティングやITを身につけたい。
ビジネスを楽しみたい。
変化・成長したいというビジネスパーソンにお読みいただいています。