新型コロナは私たちに大きな変化を強いました。
ビジネスの世界で言えば、今後は本物(真に価値のあるもの)しか生き残れなくなると考えています。
そのような時代を迎えて、商品・サービスをどのように考えれば良いでしょうか?
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価値から考える本物とは何か?
私も事業を営むものとして、自分の存在意義は何なのか?常に悩み考えてきました。
お客様を支援するときも、この視点を欠かしたことはありません。
事業を営む上で「価値」という言葉と立ち向かわずにはいられません。
マーケティング用語でいうベネフィットです。
価値とは、その人の欲望・目的・関心に相関的に立ち現れるものです。
日本に住む私たちは、コップ一杯の水に、日頃はさほどの価値を感じません。
しかし、砂漠で水がなくなってフラフラなとき、目の前にコップ一杯の水があったなら。
同じコップの水でも、価値が爆増するのが分かるでしょう。
これが「相関的に立ち現れる」の意味です。
相手(顧客)の状態は常に変わります。
だからこそ、自社・自分の存在意義を考えるときには、「誰に・何を・どのように?」を追求しなければなりません。
価値を提供できない商品・サービスは、本物ではありません。
幸せから考える本物とは?
価値を提供する結果、人や組織はより良くなる。
要するに幸福になるはずです。
言葉を変えると、本物の商品・サービスとは、その売り手も買い手も幸福にするものです。
個人の幸せに対する4つの因子、あるいは組織の幸せに対する3つの因子、どれかを引き上げる効果が必要になるでしょう。
人の幸せ(4因子)
- 自己実現と成長(やってみよう)
- つながりと感謝(ありがとう)
- 前向きと楽観(なんとかなる)
- 独立と自分らしさ(ありのままに)
企業の幸せ3因子
- いきいき(今の仕事・会社で働くことの喜び・楽しさ)
- のびのび(互いを尊重しあう自由闊達な社風)
- すくすく(自分の成長をどれだけ実感できているか)
そして単に顧客(買い手)だけでなく、提供者(売り手)も幸せになることが重要です。
例えば保育や介護など、非常に重要なサービスであるにも関わらず、その提供者側が不幸になっているケースは、枚挙に暇がありません。
今後は買い手も売り手も、全員が幸福にならない限り、持続性が保たれないでしょう。
私(渋屋)のサービスの場合
私自身のサービスの場合、幸せ因子はどれに関与するのか。
個人で言えば、「自己実現と成長(やってみよう)」がメイン。
次いで「前向きと楽観(なんとかなる)」でしょうか。
組織で言えば、「すくすく(自分の成長をどれだけ実感できているか)」。
唯一、「インサイトマップ・セッション」は、「個人の独立と自分らしさ(ありのままに)」と組織の「いきいき(今の仕事・会社で働くことの喜び・楽しさ)」を向上させる効果があるように感じています。
私のサービスのなかでも、やや特殊な位置づけになっていることを再認識しました。
それで儲かるのか?
「そんな考え方で本当に儲かるのか?」
というご意見を頂きそうなので、先にお答えしておきます。
「儲かるのか?」というお金(地位材)に執着している時点で、実は幸福から遠ざかってしまっています。
何のために会社・事業は存在するのか?儲かることが第一優先ではないはずです。
お金は事業の継続条件(手段)であって、目的ではありません。
もちろん、事業にとってお金は大事ですから、マネジメントしなければなりません。
しかし、お金に執着していること、第一優先としてしまうことは、別問題です。
「年輪経営」で知られる伊那食品工業の塚越寛さんは、「利益は残った残りカス(ウンチ)に過ぎない」と仰っています。健康な身体(組織)であれば、健康なウンチ(利益)が出るのです。
最初から利益を目的にすることの矛盾に感じていただけたらと思います。
最後に、タイトルは「アフターコロナ」にしましたが、これは別に今始まったことではありません。知識労働社会への変化、資本主義の限界、こういった大きな社会への変化から、必然的に求められてきた変化でした。それをコロナが強烈に後押ししただけのことです。つまり、コロナが収まったからと言って、無視できるようなものではありません。
価値や幸福に着目して、事業を営んでいきましょう。
- 価値に着目して、新商品・サービスを企画する
- 価値を追求すると、売り手・買い手双方の幸福にたどり着く
- コロナで露呈しただけで、時代の流れ的に必要なこと
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【編集後記】
今日は独立・起業の実践塾「礎」です。
第4回の今回から、応用編に入っていきます。
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変化・成長したいというビジネスパーソンにお読みいただいています。