ドラッカーを学び始めてから(おそらく)10年以上が経ちました。
特にこの 1~2年は、著書を読み続けるなど、継続性も出てきました。
改めて、ドラッカーを学ぶ理由・ドラッカーの特長を整理してみました。
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Contents
社会・組織・個人
「マネジメントの父」として知られるドラッカーですが、企業だけを見ていた人ではありません。
ドラッカーの人生は、2度の世界大戦やナチスなど、20世紀の悲劇に振り回されています。
そういう背景がありますから、いかに良い社会にするか?幸せに生きるか?が大前提にあります。
その大前提の上で、いかに組織が機能するかを追求していった結果が「マネジメント」なのです。
ですから企業に限らず、NPOなどの非営利組織のマネジメントでも、ドラッカーの教えは参考にされています。
そのため内容が本質的です。
目の前の小さな出来事に振り回されるのではなく、時代の流れを読みつつ、数10年程度では変わらない、本質を突いてきます。
実際、1950年代・60年代に書かれた本を読んでいても、グッとくることが多いです。
私たちはつい、目の前の出来事やバズワードに振り回されがちです。
そんなときにドラッカーという思考の軸があることにで、大局を見失わずに思考・判断できるようになります。
統合的な思考体系
ドラッカーは、マネジメントを個別バラバラの機械的な機能ではなく、統合的(Holistic)で人間的な思考体系として捉えています。
「そんなの当たり前だろ」と言われそうですが、企業の現場は、恐ろしいほどに個別バラバラに考えられていることがほとんどなのではないでしょうか。
- MBAホルダーや税理士・会計士が、お金の視点から分析ばかり行う
- キレイな戦略は描けているように見えるのに、心・熱意が感じられない
結果として現場がついてこない。 - IT導入が目的化して、戦略をどう実現するためのITなのか?組織やチームとどう連携するITなのか?が考えられていない
このような場面を、嫌というほど見てきました。
読者の皆さんもご経験があるのではないでしょうか。
ドラッカーは、こういうバラバラな思考をしません。
上述の通り、「社会を良くする・働く人が幸せになる」ための企業であり、マネジメントです。
会計やIT、マーケティングが主役になることはありません。
それらが有機的に連携すること。
組織が生き物のように動くことが、大事です。
敢えて言えば、主役は「(そこで働く)人」です。
このように統合的に考えられることが、現場では非常に重要です。
ドラッカー初心者にオススメする本
では、ドラッカーをこれから学ぶには、どうすれば良いでしょうか?
一番手軽なのは、本を読むことです。
ただ、ドラッカーご本人の著書は、結構難しい・・
入門書として、今どき・日本の事例があって読みやすいのは、藤田勝利さんの本。
新版となり、さらに読みやすく・学べる内容となりました。
何となくドラッカーに興味を持ち、より特定のテーマを掘り下げたくなったら、こちらをご覧頂ければと。
社会・組織・人それぞれに、著書をご紹介しています。
- ドラッカーの思考体系は統合的で、本質的
- それゆえ、数10年の変化にも耐えられる学びが得られる
- 健全に機能する社会、人の幸せが大前提になっている
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【編集後記】
一気に寒くなってきましたね。
気づけば日暮れは16時台。今年もあと2ヶ月ちょっと。
寒いのは苦手ですが、カラダを温めつつ活動します。
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