事業を営んでいると、「サーバー」という言葉に出くわします。
ブログやホームページを立ち上げようとすると、「レンタルサーバーを使おう」と言われます。メールソフトの設定するには「メールサーバー」なんて言葉が出てきますし。「サーバー」とは何なのでしょうか。本記事では、サーバーの基本を解説します。
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サーバーとは?
サーバーとは、私たちの要求に応えてくれるコンピュータです。ちなみに「サーバー」「サーバ」どちらも使われるのですが、気にしないで大丈夫。
私たちは、自分のパソコンやスマートフォンなどを使って、日々無意識にサーバに要求を出しています。例えば、こんな要求を出すでしょう。
- Webページを映しておくれ!
- メールを送信しておくれ!
- 検索(ググる)に応えておくれ!
- この資料、プリントしておくれ!
- LINE送っておくれ!
- Facebook見せて!
- Twitter投稿!
それぞれWebサーバー、メールサーバーというように役割を持ちます。何れにしても、色んな要求に応えてくれるのがサーバと呼ばれるコンピュータです。
あなたがホームページやブログを公開するためには、Webサーバーが必要になります。そのWebサーバに対して、世の中の人達(クライアント)がアクセスしてくれるのです。
逆にサーバーに要求を出す側のコンピュータのことを「クライアント」と呼びます。
私たちのパソコンやスマホ、タブレットは普段、クライアントとして利用しているわけです。「サーバー」の対になる言葉ですので、この際、一緒に覚えてしまいましょう。
サーバーとクライアントの違い
サーバーとクライアント。役割が異なるだけでコンピューターであることは同じです。一番の違いは、サーバーは基本的に24時間365日、ノンストップで動き続けることです。サーバーが頻繁に止まっていたら、以下のような悲劇が起こります。
- 今はお休み中だからホームページ表示できないよ
- メール送るのは、もうちょっと待っててね
- (駅の掲示板)休憩中だから、次の電車が来るのはいつか分かりません
そのためサーバーは止まらないような工夫がされています。故障しにくいパーツでつくられていたり、電源供給が止まっても一定時間は稼働し続けられるようにしたり。
ネットワークもスマホみたいに不安定だとサービス提供がままならいので、安定したネットワーク回線につないでいます。また、大事なデータが保存されることが多いので、データも定期的に保存されています(バックアップ)。
サーバーって、どんな形してるの?
ここまででサーバーの役割は理解できましたね。では、サーバーって実際に、どんな形をしているのでしょう?見た目はこんな感じです。(HP社のホームページから図を拝借しました)
これはオフィスの机の下などに置くタワー型タイプ。小さな会社では、良く見かけます。(クラウドが利用されるようになり、見ることは減ってきましたが)
一方、こういうラック型のタイプは、サーバをたくさん持っている大企業や事業者(グーグルとか、アマゾンとか)がラックに収容するものです。
ラック収容タイプのサーバーをたくさん買って並べると、こんなサイバーな空間になります。「データセンター」って呼ばれるのは、こういうところです。
見た目カッコイイんですが、システムがトラブったとき、こういうところに軟禁されると、超絶ツライです。(マシンを安定稼動させるため、寒くて、乾燥しています。過去にこういうところで寝てしまい、風邪を引いたことが何度も。。。)
ちなみにグーグルは、こういうサーバーを2013年時点で300万台、保有していると言われていました。あの恐ろしく速い検索結果は、サーバーが一斉に協力して実現しているんですね。(今はもっと増えています。メーカーから買うのではなく、自分たちでサーバーをつくっているのです)
ちなみに「クラウド」と呼ばれるのも、こういう「データセンター」で動いています。クラウドというと、言葉の通り、掴みにくい存在に感じてしまいますが、実際にはこういうサーバーがたくさん動いて、サービスが提供されているのです。
余談ですが、夜のデータセンターは、サイバーっぷりが上がって、もっとカッコイイのです。これでサーバがどういうモノなのか?が分かりましたね。
サーバーをどういうときに買うのか?
経営者として知っておきたいのは、どういうときにサーバーを買ったり、利用するのか?でしょう。結論から言えば、サーバーを購入して自社で保有するというスタイルは、もう忘れて大丈夫です。中小企業のIT活用は、クラウドを利用することが大前提だからです。
ただ、中小企業でもサーバーを借りたり、購入する必要があることも。サーバーを借りるのはレンタルサーバーと言います。自社のホームページやブログを持つときに、借りることが多いのではないでしょうか。月額 数100〜数1,000円程度で借りられます。このブログも「さくらインターネット」のレンタルサーバー上で動いています。
購入するのは、もはや滅多にありません。私が今まで納得した例では、大量のデータを持っている会社です。動画や写真を大量に持ちすぎていて、クラウドに保存するのは転送時間も掛かるし、費用も高くなってしまうのです。
容量で言えば、数TB(テラバイト)を超えたら、自社でストレージを買って、データを保管しても良いでしょう。その場合は、オフィスが地震や火事に遭ってもデータを紛失しないように、距離の離れたところにもデータを保管しておくのを忘れないようにしましょう。
- サーバーは、サービスを提供するコンピューター
- 24時間365日動き続けるところが、普通のパソコンやスマホと異なる
- サーバーがたくさん集まってクラウドになっている
- サーバーをレンタルするのはホームページ、購入するのは大量データ
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