IT・システム企画

ソフトウェアの種類と、中小企業が選ぶときの判断基準

巷には、非常に多くのソフトウェアが存在しています。多すぎて探すのも選ぶのも大変です。
さらに自社向けに開発する手段もあります。
この記事では、中小企業がこれらをどう使い分ければ良いのか?お伝えします。

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一般ソフトウェアと開発の全体を俯瞰

まず、全体を俯瞰してみましょう。
ソフトウェアの種類は多岐に渡るのですが、無理やり1枚にまとめました。

縦軸は手軽さ(簡単・早い・安い)の度合いを示しています。
横軸は自社の業務プロセスへ合っているか?です。言い換えると、自社の業務に合わせてカスタマイズしやすいかどうか?を示しています。

一般的な中小企業において、お勧めできるのは緑の3つです。
青2つは、よほどの理由がない限り、お勧めできません。(理由は後述します)

検討のポイントは、以下の通りです。

  • 汎用ソフトウェア(市場で購入できる)か、自社のためにつくる(開発する)か
  • 自社設備とするか、クラウドを利用するか

ゼロからの開発をお勧めしない理由

最初に図の左下(ゼロから開発)から解説します。

よほど斬新なビジネスモデルで起業するなど、特別な理由がない限り、ゼロからの開発はお勧めしません。
ゼロからの開発とは、既存ソフトウェアへの変更・追加ではなく、自社のために完全にゼロからソフトウェアを開発することです。

初期コストが大きい

お勧めしない理由の1つは、初期コストが大きく負担になるからです。
ゼロからソフトウェアを開発すると、簡単に数100万円くらいは掛かってしまいます。
ITエンジニアが1人・1ヶ月で100万円だと仮定しても、1人・半年で600万円掛かります。
実際には、ゼロからソフトウェアを開発するには、もっと人手も時間も掛かることが多いです。

時間がかかりすぎる

しかも、時間をかけて開発している最中に、欲しいソフトウェアの要件が変わることが多いです。
起業直後はビジネスモデルが変わることが多いです。
顧客と接するなかでニーズを見誤っていたことに気づくこともあります。

ゼロからソフトウェアを開発して良い例外は、自社でITエンジニアを抱えている場合です。自社にITエンジニアがいるのであれば、キャッシュアウトしませんし、要件が変わったときにも柔軟に対応してもらうことができます。

専門の会社に外注しないと開発できないのであれば、滅多に手を出さない方が良いでしょう。開発してしまってから苦しんでいる企業を、何度も見たことがあります。

自社設備(オンプレミス)は避ける

ゼロから開発以上にお勧めできないのが自社設備(オンプレミス)としてソフトウェアを導入することです。ほぼ弊害ばかりで、メリットを感じることは(ほぼ)ありません。

理由はこちらの記事にまとめてあります。

オンプレミス(自社設備)システムの弊害一般の中小企業は、オンプレミス(自社設備として購入)でシステムを導入してはいけません。働き方・経営判断・システムの面で弊害が目立つからです。この記事ではその弊害をご紹介します。システムの導入・活用はクラウドを優先させましょう。...

残りのお勧めできる3つ(クラウド利用・ノーコード利用・既存ツール+開発)については、別の記事でご紹介します。

中小企業のソフトウェア活用(クラウド・ノーコード)中小企業が最初に選ぶべきソフトウェアはクラウドです。簡単・早い・安いとメリットが多いからです。その際、クラウドに合わせて、業務を最適化させます。逆ではありません。また、kintone のようなノーコード開発ツールも利用しやすくなりました。...
まとめ
  • ITツール(ソフトウェア)は幅広く様々なタイプがある
  • 一般の中小企業は、ゼロから開発することは避けた方が良い
  • 自社設備として購入するのも、避けた方が良い

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【編集後記】
先週はトレーニングで負荷をかけすぎたようで、昨日は全く動けず。。
体幹トレーニングだけやって、あとはゆっくり読書日にしました。


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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