「デジタルトランスフォーメーション(DX)とかIT活用などは、大企業の十八番(オハコ)」だと思っていませんか?
実は中小企業の方が取り組みやすいし、成果も上げやすいです。
この記事では、その3つの理由をお伝えします。
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負債となっている昔からのシステムがない
大企業は、もう何10年も前から、社内の情報システム化が進んでいます。
しかし、その古いシステムが重荷となって、新しい取り組みをすることができません。
大企業の情報システム部門が疲弊しやすいのは、いつまでも古いシステムの「お守り」ばかりさせられるからです。
また、ITに関わる予算の大半が、既存システムの運用・保守に消えていっているのが実情です。実に予算の8割以上が使われているというレポートもあります。
結果、新しいIT投資ができないのです。
新しいツールを導入したとしても、既存システムと連携させるのに時間が掛かります。
何10年も前のシステムと、現在のツールでは、設計思想が全く異なるからです。
具体例で申し上げると、私も参画している上場企業のプロジェクトは、既に5年経っています。もう40年以上稼働しているメインフレームを止めるまでには、もう数年かかる予定です。
中小企業には、このような負債化している既存システムが、ほとんどありません。
いきなり最新のツール(便利で使いやすくて便利)を利用できるメリットは、はかり知れません。
大企業から見ると、非常に羨ましい環境にあるのです。
意思決定が素早い
2つ目の理由は、意思決定の早さです。
大企業で何かを決めようとすると、様々な部門間調整が必要になります。
事業部長同士が覇権争いをはじめたり、営業部門がそっぽを向いたり。
何かがようやく決定したかと思えば、突然就任した役員に全てひっくり返されたり。
(約20年間、大企業を見ていますが、このような状況は、ほぼどこも同じです。)
中小企業はトップが決めるだけです。良くも悪くも。
大企業が1年かけて決めるようなことを、即断即決で決めることができます。
余談ですが、私が独立して中小企業メインにビジネスをしているのは、この意思決定の早さが面白いからです。
逆に言えば、中小企業の意思決定が遅くなってしまったら、そのメリットを失うことになります。
トップと現場が近い
3つ目はトップと現場の距離が近いことです。
デジタル変革・ITを活用する上で、現場感覚は非常に重要です。
- お客様が望んでいること
- 現場で働く人が困っていること
- 競合を含む市場の変化
これらを肌で感じるには、現場・市場に出るしかありません。
しかし、大企業ではこれが難しい。
トップが会う相手は、同じくトップです。
企画人材がお客様に会おうとすると、営業部門にお伺いを立てないといけません。
中小企業であれば、社長が現場に出ることなど、日常です。
私のお客様(社長)も、日々、現場に出られています。
だからこそ、現場感覚・市場感覚を持った上で、組織を変革することができます。
デジタル変革・IT活用は、技術力よりも組織マネジメントが重要です。
足らないのはIT人材だけ
一方、中小企業が苦労するところはIT人材です。
ITに強い人材がいない中小企業は、どこから手を付ければ良いのか?が分かりません。
少しずつでもデジタル変革・IT活用できる体制づくりをしなければなりません。
まずは経営者(トップ)自身がIT企画人材になる。
本人ができなければ、右腕や後継者を指名する。
そしてITサービス提供人材(社内SE)を育てる。
と言っても、どうやって学べば良いのか?体制をつくれば良いのか?迷われるでしょう。
そのようなときには、外部の知見を上手く活用して下さい。
ITに強いだけでなく、経営全般を見渡せる人がベストです。
外部の知見を仕入れながら、自社の体制を強化していきます。
それさえできれば、中小企業の方が、確実にデジタル変革・IT活用を進められるでしょう。
手前味噌ですが、私もITに関するサービスをご提供しております。
- 負債となる古いシステムがないため、すぐに新規IT投資に着手できる
- 意思決定が、大企業の何倍も早い
- トップ自身が現場・市場に近いところにいる
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【編集後記】
今日はスーパーへの買い物を息子が行ってきてくれました。
またしても家から出ない1日になりそうです。
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