中小企業におけるIT担当者は、どのようなスキルを持っておけば良いでしょうか。
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あやふやな質問には答えられない
このところ、いくつか頂いた質問がありました。
何度、その質問を読み返しても、質問の意図が分かりません。
「アンチウイルスソフト」とか「ファイアウォール」とか、専門用語は書いてあるのですが、どのように解釈しても文章が成り立たない。
私なりの結論は、「そもそも基本的なことをご存じない」ということでした。
そして、頂いた質問にまっすぐ答えても、おそらく問題解決にはならないだろう、と感じました。
基本的なことをご存じない以上、その会社におけるITの問題自体を正しく把握していないと思うのです。
基本をしっかりと抑えよう
中小企業においては、IT担当者がいるだけでも御の字です。ITが得意な人が兼務でお願いされていたり、兼務すらおらず、経営者が直接ITベンダーに依頼をしていることもあります。
そんなリソースの限られた中小企業だからこそ、もしIT担当者をアサインするのであれば、しっかりと教育に投資をしたいものです。こちらの記事にありますが、IT投資で最も大切なのは人材への投資です。
このとき、いきなり高度な教育投資をするというよりも、まずは基本的なことを徹底した方が、遠回りのようで近道だと感じています。
新たなツールの企画をしたり、導入したりするのは、総合力が求められます。
ただ、その総合力は、基本的な力の上にしか成り立たないからです。
基本を固める上で定番なのが、IPA(情報処理推進機構)が行っている「ITパスポート」「基本情報処理技術者」の試験です。
※余談ですが、なぜITパスポートは2次元系の女子をフロントに持ってくるのでしょうか。案内を見るたびに、ドン引きします。。
IPAの試験はバランスが良い
これらのITパスポートや基本情報処理技術者試験は、バランスが良いと考えています。
ひたすら技術を追い求めるのではなく、企業でITを活用する上で大切な
- 経営全般面の知識(ストラテジ系)
- IT管理の知識(マネジメント系)
- IT技術の知識(テクノロジ系)
に分かれているからです。
例えばITパスポートの場合は、上記3つがそれぞれ35問・20問・45問、出題されます。ついついIT技術に特化しがちな人も、IPAの試験に対応するためにはストラテジ系、マネジメント系を学習することになるのです。
逆に「今日から使える実践知識」を得るのは、IPAの試験では難しいです。パソコンのセットアップができるようになるわけではありませんし、エクセルの操作が上手くなるわけでもありません。
ただ、だからこそ意識して基本を抑えるつもりで学習していただきたいのです。遠回りに見えるかもしれませんが、実際は基本を積み上げるのが一番の近道です。パソコンを操作していても、ある日突然、試験勉強で学んだことが活きる日がやってきたりします。
IPAの試験は対策本も広く普及していますから、学習環境も整っています。
- 企業で使われるITの基本を身につけるには、ITパスポートや基本情報処理技術者が良い
- ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系とバランス良く学ぶことができる
- 遠回りに見えても、基礎を積み上げる方が効果的
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