ツール活用

仕事に必要なパソコン・ディスプレイのスペック(特徴)

IT活用を始める上で、最初に必要なのが道具(パソコンとネットワーク環境)です。
こちらで概要を紹介しました。

IT活用はじめの一歩は、パソコンとネットワーク環境これからIT活用を始める場合、デスクワーカーは全員、1人1台のパソコンが必須です。共有パソコンは止めましょう。ノートパソコンを基本として外部ディスプレイを追加します。ネットワークは、オフィス・自宅・外出先など、どこでもつながる環境が必要です。 ...

もう少し細かな情報を、本記事で補足します。

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パソコン

ノートパソコンが基本

デスクトップではなく、ノートパソコンが基本です。
理由は冒頭の記事をご参照ください。

解像度はフルHD(1920×1080)以上

解像度は高いほど良いのですが、少なくともフルHD(1920×1080)以上は欲しいです。
これより小さいと、画面が狭くて仕方ないです。

ディスプレイの大きさと解像度は、机の広さのようなものです。
広ければ広いほど、色々とアプリケーションを開いて、同時作業ができるようになります。

眼が悪い場合には、大きな画面を使いつつ、敢えて解像度を下げるのも良いでしょう。

OS は Windows 10(HomeかPro)

これからIT活用するなら、OSはWindows 10です。
10人くらいまでの会社であれば、Homeエディションでも大丈夫です。
(お客様がセキュリティに厳しい場合などは、最初からProにしておいた方が無難です)

10人を超えて、IT担当者が集中管理する必要が出てきたりした場合には、Proエディションに変えていきたいです。

余計なソフトは不要

家電量販店などでパソコンを買うと、Windows 10以外に余計なソフトが入っています。
仕事で使う以上、余計なソフトは不要です。

Microsoft Officeも不要です。
インストールされている永続ライセンス型よりも、クラウド版を使いたいからです。

Microsoft Officeは永続ライセンスよりもクラウド(Office365)を使いましょうマイクロソフトオフィスは買い切り型(パッケージ製品)よりも、クラウド型を圧倒的にお勧めします。一時的な大きなコストを防ぐことができる、継続的に機能アップする、スマホやタブレットでも利用できると良いことばかりだからです。...

メモリは最低8GB

メモリは最低でも8GB、これから買うなら16GBは欲しいです。
作業の速さに直結しますので、ここでケチらないようにしましょう。

SSD搭載

ストレージ(データを保存するところ)は、HDDではなくSSDを選びます。
動きの速さが明らかに異なるからです。

仕事内容によりますが、動画や高精細な写真などを頻繁に扱うのでなければ、容量は少なくて大丈夫です。
256GBくらいあれば十分です。

クラウドストレージを活用して、ローカル(パソコン内)には、あまりファイルを置かないことをお勧めします。

カメラ搭載

ノートパソコンにはカメラ必須です。
Webミーティングをするときに、わざわざ買い足すのは設定を含めて負担になるからです。
普通にミーティングする程度であれば、Webカメラなどを別途用意する必要はありません。

光学ドライブは不要

DVDドライブなどは不要です。
基本的にデータはネットワークを介してやりとりしますので、メディアは使わないようにしましょう。

もし後から必要になれば、外部ドライブを買えば大丈夫です。
(私もどうしても観たいDVDセミナーがあって、購入したことがあります)

重さ

軽いに越したことはありません。
ただ、軽く小さくなるほどに、外部端子の数が減ってしまいます。

外回りが基本の場合、1kgを切っているとラクです。
ただ、リモートワークが浸透するにつれて、そんなに移動しなくなっていることも多いでしょう。

その場合は、重さは1.5kgくらいまで許容して、外部端子(HDMIやUSB)の数が多いものを選んでおいた方が便利でしょう。

外部端子

外部ディスプレイをつなぐHDMI、そしてUSB(Type A/C)ともに多い方が良いです。
大きさ・重さとのトレードオフになるので、バランスが難しいところです。

私の場合は、HDMI 1つ・USB 4つ搭載されているパソコンを使っています。
多少のゆとりがあった方が、後から何か追加することになっても対応できます。

キーボード・マウス

ノートパソコンのキーボードやトラックポイントをそのまま使うのでも良いです。
ただ、この辺りは個々人の好みが強烈に分かれるところです。

私は外出先ではノートパソコンだけで仕事をしますが、自宅ではマウスを追加します。
キーボードを別途つなげる方もいます。

パソコン関係は、自分で調達・管理するのも良い

パソコンの調達・管理は、IT担当者に一任するのが一般的です。
しかし、手帳やペンと同じで、日々使うパソコンには、個々人の好みが現れます。

ですから社員に一律でパソコン費を渡してしまい、自分で調達・管理させるのも1つの手です。
会社から支給されるよりも、間違いなく大切に使ってもらえます。

従業員のパソコンスキルを上げるための確実な一手従業員個々人のパソコンスキルをもっと高めたくないですか?そのためには会社がパソコンを支給するのを止めて、一定金額を渡す。その上で個々人が自分でパソコンを選んで購入し、自分で設定することが効果的です。いわゆるBYODです。...

この記事でご紹介した通り、全員のITスキルが上がるでしょう。
ただ、これからIT活用したい会社の場合は、いきなりチャレンジするにはハードルが高いと思います。
社員のITスキルが少し上がってからの方が安心です。

まずは会社で支給しつつ、慣れてきたらどこかでBYOD(自分で準備する)に切り替えるのも良いでしょう。

(余談)
私が新卒で入社した会社は、確か10万円渡されて、「部品を自分で買ってパソコンを自分で組み立てろ!」という方針でした。
キーボードとディスプレイ、ソフトウェア類は会社支給でした。

当時、IT素人だったのですが、パソコン雑誌を買ってスペックや市場価格を事前調査。
秋葉原に行って、部品を買って、組み立てて、Windowsをインストールして・・
仕事で使える環境にするまで大変でしたが、非常に良い経験になりました。

外部ディスプレイ

ノートパソコンだけですと、画面が狭くて、どうしても生産性が落ちてしまいます。
そこで外部ディスプレイをつけることをお勧めしています。

21~26インチくらいが、一番お勧めです。

  • コストパフォーマンスが高い(1~2万円くらいで買えます)
  • 置き場にも困りにくい(大きすぎると置き場に悩むことも)

ノートパソコン同様、最低でもフルHD(1920×1080)は欲しいです。
それ以上の解像度については、好みが分かれるかもしれませんが、高解像度に対応するほどコストも高くなりがちです。

一般的なデスクワークに使うには、高価なものは不要です。
特に高価なディスプレイは、リフレッシュレート(1秒にどれだけ画像が切り替わるか)が高かったりします。
しかし、ゲームでもやらない限り必要ありません。

まずは基本的なスペックで準備して、使っていくなかでニーズが出てきたら、追って対応すれば十分でしょう。

キーボードやマウス、そしてディスプレイに関しては、実際にモノを見ないと自分に合う・合わないが分かりにくいです。
可能であれば、現物を見てから調達する方が良いでしょう。
(全体として昔に比べれば品質が上がっているので、一括支給しても、文句を言う人は少ないでしょうが・・)

まとめ
  • IT活用を始めるためのパソコンのスペック(仕様)
  • 最初は無理でも、ゆくゆくは社員自身に調達・管理してもらうのも良い
  • ディスプレイは基本的なスペックのもので十分

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【編集後記】
この数日、結構寒いです。
もう片付けようと思っていた足元のヒーターが、再度活躍しまくっています。


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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