IT・システム企画

経営課題の見える化とITツールの関係

私はITツールを導入・活用する際に、必ず経営課題を意識するようにしています。この記事では経営課題の見える化と、ITツールの関係について考えてみました。

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経営課題の見える化→ITツールの流れ

私が王道だと考えているのは、まず経営課題を見える化した上で、その課題を達成するためにITツールを導入・活用する流れです。

経営課題を見える化する段階ではITツールのことは考えません

とにかく現状の問題や、理想としてどうなりたいのか?を聴くことから始めます。この時点では自分の意見やアイデアは不要です。相手の言葉や気持ちを汲み取ることに集中します。

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まず、経営者の気持ちがスッキリするまで経営課題を明確にします。それができてから、経営課題にアプローチできるITツールを探すのです。

余談ですが、ITベンダーの多くはこれができません。最初から自分たちの売り物のことを考えているので、どうしても相手の話を遮ってしまうのです。今までそういう場面に、何度も何度も立ち会ってきました。

あいにく、そのような話の聴き方では、本当の経営課題は見えてこないのだと感じています。ただ、ITベンダーには現実的に売り物があるので、なかなかこういう聴き方は出来ないのでしょう。

ポジショントークになってしまいますが、経営コンサルタントが必要な理由は、ここにあると思います。

ITツール→経営課題の流れ

一方、逆の流れもあります。
まずITツールを使ってみて、経営課題を見える化していくという流れです。

例えば「移動時間の無駄を減らしたい」という課題があったとします。

「とりあえずWebでミーティングできるようにしましょう」ということでZoomを導入してみる。すると、さらにいくつかの課題が浮かび上がってきました。

  • 無駄なミーティングが多い
  • ミーティングの進め方が上手くない
  • ミーティング以外の情報共有の仕組みが機能していない

移動時間の無駄だけでなく、社内のコミュニケーション自体に問題があったといパターンです。

ツールを使ってみたことで、他の経営課題が見えてくるというのは、実に良くあることです。このとき大切なのは、導入したツールにこだわり過ぎないことです。

この例で言えば、Zoomで解決できるのは、あくまでもミーティングに関することだけです。ミーティング以外の情報共有・コミュニケーションを改善するには、別の手段が必要になります。

経営課題と紐づかないITツール活用はない

ITツールの導入・活用で失敗している例を見ると、経営課題を疎かにして

  • 流行りのツールだから使ってみよう
  • 便利そうだから使ってみよう
  • 自分がラクになるために使ってみよう
  • お客様に指定されたから仕方なく使ってみよう

というケースが多いように感じます。

もちろん、こういう気軽なアプローチも大切です。好奇心を持つことや、目の前の問題を解決するためにツールを活用することは、ITリテラシーの向上にもつながります。

ただ、組織としてITツールを活用する上では、何らかの経営課題を意識する必要があるように感じます。特に多くの社員に使ってもらうようなツールを推進する上では、経営者が目的をしっかりと説明しなければ、わざわざ慣れないツールを触ろうとは考えてもらえないからです。

この記事では経営課題に対する2つのアプローチをご紹介しました。どちらのやり方でも構いませんが、経営課題を忘れずにITツールを活用したいですね。

まとめ
  • ITツールを活用するには、その背景に経営課題がある
  • 経営課題→ITツール、ITツール→経営課題という2つのアプローチがある
  • ITツール単体で考えるのではなく、常に経営課題と関連付ける

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