昨日は「顧客は誰か?」を元に、私の事業の本質を追求してみました。
今回はその補足です。
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お金という「見える資産」に振り回される
短期的な稼ぎにこだわり過ぎる人たちは、なぜお金に固執するのでしょうか。
私は大きく2つの理由があると感じています。
今日明日が心配だから
1つは純粋に資金繰りが苦しいからです。
今日明日の生活や事業継続ができない状態で、「顧客は誰か?」などと議論している余裕はありません。
何としてでも、1円でも多く稼がねばならないという危機感が出てくるのは当然のことです。
数ヶ月分のゆとりが出てきた頃から、少しずつ中長期な思考を合わせて考えられるようにしていきたいですね。
お金という数字に惑わされている
2つ目が私は問題だと考えています。
お金という数字に振り回されている・惑わされている状態です。
数字というのは、実に分かりやすい。
100円より200円の方が大きい。小学1年生でも分かります。
分かりやすいがゆえに、「もっともっと」と欲望を掻き立てられてしまいます。
お金に限らず、数字化されたものは、簡単に比較対象になります。
私が子どもの頃に流行った某漫画で、スカウターを通すと相手の戦闘力が見えるようになりました。
月を破壊するほどの名人だった亀〇人の戦闘力が139。
悟〇の戦闘力が334。
ライフルを持ったおっさんが戦闘力5なので、凄まじい強さだと分かります。
しかし、話が進むほどに戦闘力はエスカレーションしていき、ついにフ〇ーザは53万とか言い始めます。
子どもの頃は「フリー〇やべぇ!!」くらいにしか感じていませんでしたが(笑)
月を吹っ飛ばせる人の4,000倍近くの強さって何なのか・・
すみません、懐かし過ぎて話が脱線しました(汗)
このエスカレーションの仕方が、私たちが数字に固執しやすい側面を見事に表していると思います。
子どもの価値は偏差値だけでは表現できません。
偏差値が高い子どもだけに価値があるなんて言ったら、選民思想です。
全ての命に、等しく価値がある。
人それぞれに素晴らしいところがある。
それと同じように、本来、あらゆる会社・事業に何らかの価値があるはずです。
そういう価値の追求をすべきところ、お金という分かりやすい数字は、目を逸らせてしまうのです。
経営者はそういうお金の魔力に惑わされない、人間力が必要なのだと考えています。
「いい会社」は「見えない資産」を蓄積する
私は「いい会社」「いい事業」は、「見えない資産」を蓄積すると考えています。
お金や不動産のような「見える資産」に固執する経営とは、対局をなすものです。
- 組織文化・社風
- 働く人が身につけている能力・スキル
- 社員のモチベーション・エンゲージメント
- 顧客や地域などからの信頼
- 理念やビジョンに対する共感
- 経営者の資質・人徳
etc
どれもが一朝一夕で身につけられるものではありません。
だからこそ、着実に少しずつ、計画的に、手を打ち続けているのです。
特に小さい会社の場合、「会社=社長(経営者)」です。
結局、見えない資産を蓄積するには、最後に挙げた「経営者の資質・人徳」を磨き続けるしかない、という結論に至ります。
「経営者の資質・人徳」を元に、それらの見えない資産が蓄積されていくからです。
フローよりもストック
「見える」「見えない」以外に認識しておきたいのは、フローではなくストックを大事にしていることです。
売上・利益というお金は、会計年度ごとのフローに過ぎません。
2020年度はいくら。
2021年度はいくら。
あくまでも、その時々に得られるものです。
もちろん利益がなければ事業継続できませんから、利益を管理することは重要です。
ただ目的ではないことは、本ブログで度々、主張してきました。
それに対して、見えない資産を蓄積するというのはストックです。
顧客や地域からの信頼は、少しずつ少しずつ獲得し、蓄積していくもの。
たった1回だけでも、ほんの一瞬でも、何かをやらかしてしまうと、あっという間に信頼は失ってしまいます。
自社にとって、蓄積していきたいモノ(見えない資産)は何なのか?
それを明確にすることによって、会社・事業の目指す方向性が定まってくると考えています。
- お金という数字は分かりやすいがゆえに、振り回されやすい
- いい会社は、見えない資産を蓄積する
- 年度ごとのフローではなく、ストックを重視する
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【編集後記】
昨日、軽く泳いだらカラダが重かったです。
年末年始、普段以上にトレーニングしましたが、飲み食いしたものの方が多かった模様です(笑)
元々ビルドアップを目指しているので、筋肉が増えると良いのですが。
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