書籍紹介

一般ビジネスパーソン向けのAI勉強会を行いました

先日、AI(人工知能)勉強会を主催しました。
専門家の集まりではなく、一般ビジネスパーソンとして、そろそろAIを使うことが求められていると感じているからです。

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AIを漠然と恐れていても仕方ない

本勉強会は、勉強会であってセミナーではありません。
私は一定時間、何かを伝え続けられるほど、AIの専門家ではないからです。
参加者同士のやり取りから、お互いが学べればという想いで、主催しました。

主催した理由の1つは、日本人が漠然とAIを恐れていることを見つけたからです。

(2018年アクセンチュアの調査、こちらの記事より)

他国と比べて、日本人はAIに対して、以下のような傾向が出ています。

  • 仕事にもたらす具体的な変化が分からない人が多い
  • 仕事にポジティブな影響をもたらすと考えている人が少ない

結果的に、漠然とした不安を抱えている人が多くなっているという内容です。
人間、分からないことは不安になるものです。
生物として当然の反応だと思います。
この不安を取り除きビジネスに活かすためには、学ぶしかありません。

そのため、AIやIT専門家向けではなく、「一般ビジネスパーソンが知っておきたいAIとは?」をテーマに勉強会を行いました。

余談ですが、不安があったとしても「やってみよう」「なんとかなる」と考え・取り組むことが幸福につながると学術的にも証明されています。

何のために中小企業の経営支援を行うのか?(幸福経営のサプライチェーン実現に向けて)『幸福学×経営学』を読んで、自分自身の事業のあり方について考え直してみました。この本では人の幸せ(4因子)・会社の幸せ(3因子)が書かれています。あらゆる事業は、売り手も買い手も、お互いがこれらの因子を高めていく活動であると考えられます。...

「私がAIを語る権利も資格もない」と思いつつ、まぁ、気軽にやってみれば良いかな~と主催しました。
結果的に、参加者の皆様のおかげで、私も学べたことが多々ありました。

AIを使うスキルが求められている

一般ビジネスパーソンである私たちが学ぶべきは、AIのつくり方(仕組みを知る)ではなく「使い方」です。

ITも同じことが言えます。
エンジニアのように開発するスキルが必要なのではなく、利用者としての目利き(企画段階)や現場への浸透が大切です。

ですから、「AIで何ができるのか?」「AIはどう進化していくのか?」「身近な事例」を押さえることが重要なのではないかと考えています。
この勉強会では、まずは私が準備したスライドを使って、少しだけ話をさせていただきました。

まずAIと人が、どのように協業していくのか?をお伝えした上で、AIで何ができるのか?をご紹介。

(『文系AI人材になる』に掲載されていたAI活用の8分類)

それから、経産省などの事例集でも見かける「ゑびや」さんの事例をご紹介。

大企業ではなく、身近な中小企業の例を見つけることで、ジブンゴトとして考えられるようになります。
「ゑびや」さんの事例そのものは高度(スキル的に)なのですが、中小企業でも使えることが身近に感じられたと思います。

参加者の方から、ゑびやさんがブランディング面でも、色々と手を打っていることを教えていただき、新たな気づきを得ることができました。
単にAIを活用して売上を伸ばしたのではなく、老舗飲食店としてブランドの再構築もしていたのです。

AIを使うとは、今あるツールを使いこなすこと

ちなみにAIなどと言うと、専門のロボットや、専門のツールがあると思い込んでいる方が多い印象を受けています。
映画などの作り話では、そのようなストーリーが多いのは確かです。

しかし実際には、AIは今私たちが日常的に使っているツールのなかに、確実に浸透してきています。

日本に限らず、AIを恐れている人はいます。
そういう人たちに過度な反応をされないように、各ITツールには「しれっと」AI機能が搭載されてきているように感じています。

  • iPhone/iPad/Mac に搭載されている Siri
  • Android や Google スピーカーに搭載されている Google アシスタント
  • Amazon など ECサイトに出てくるオススメ商品
  • GoogleドキュメントやWindows 10などでの音声認識
  • PhotoshopやGoogleフォトなどでの画像認識
  • 各種CRM/SFAなどでの自動レポート出力

つまりAIを使いこなすこととは、今あるITツールを使いこなすことと言い換えられるのではないでしょうか。

まずは使える機能を使いながら、AIに馴染んでいきつつ、さらに使えるものを探していく・・という流れが、一般ビジネスパーソンのAIスキル向上につながると感じています。

勉強会では、今後AIが担うべきことと、人間が担うべきことが話題になりました。
私たち人間がやるべきことは何なのか。
逆に言えば、今はやっているとしても、捨てる(AIに任せる)仕事は何なのか。
1枚だけスライドを準備していたのですが、思った以上に、このネタで盛り上がりました。

そんなにネタがあるわけではないので(笑)、次回のAI勉強会は未定です。
ただ、冒頭の問題意識は変わっていないので、何らかの活動は続けたいと思っています。

まとめ
  • 一般ビジネスパーソンがAIを学ぶべきタイミングに来ている
  • つくる側ではなく、使う側のスキルが必要(ITと同じ)
  • 既に使っているITツールに、AI機能が浸透してきている

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【編集後記】
自宅マンションが修繕工事中なのですが、何気に色んな手間が掛かります。
明日も急遽、夜に時間を取る必要が・・


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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