変わる会社は、加速するように変化していき、変わらない会社は、化石のように、まるで変わらない。その差はますます開く一方であると感じています。
この時代、中小企業にとっては、人材獲得のチャンスだとも考えています。
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優秀な人から、外に出ていく
優秀な人は、自社のことだけを見ておらず、常に自分が活躍できる場を探しています。働く環境についても同様です。
- 9時〜18時は、オフィスに居るのが義務
- 雪が降っても台風が来ても出勤を強制する
- ミーティングは対面で行うのが当然で、テレビ会議なんて使えない
- 研修は必ず土日に行われる
- サービス残業は当たり前
- 仕事を休むときは電話を入れるのが当然、メールなんてふざけるな
- チャット?何それ?
こんな会社で働いていたら、より働きやすい環境を推進している会社に目を奪われるのは当然です。これらは、どれも仕事の成果に関係することではなく、手段でしかないからです。手段が目的化している会社にうんざりするのは、優秀な人ほど明らかです。
また優秀な人ほど、他社の情報を調べていますから、上記のような環境に縛り付ける経営者・管理職が無能であることを感じ取ってしまいます。そんな人たちの元で、働きたくないと思ってしまうのも、仕方のないことです。
より働きやすい環境を整えている会社は、ビジョン・価値観も明確で、それを発信しています。ビジョンが明確だからこそ、そこに向かうために、働きやすさを整えているからです。
働きやすさに目を奪われた上、ビジョンや価値観に共感できる会社があったとしたら?成果を出して、成長できる会社があったとしたら?さっさと転職してしまうのも当然でしょう。
既得権益を守ろうとする幹部に、やる気のある人ほど辟易して辞める
優秀な人材が辟易するのは、既得権益を守ろうとする経営幹部の存在です。成長意欲の高い人ほど、「その場に留まり続けることは退化である」と認識しています。
にも関わらず、会社で最も前を走るはずの経営幹部が、小さな既得権益にしがみついている。そういう姿を見せられるほどに、その会社に対するロイヤルティがなくなっていきます。
逆に、元々仕事に興味のない社員は、そんな環境に居ても辞めません。最初から仕事はつまらないものだと思っているので、幹部が何しようが、興味ないからです。また、自信のない人も同様です。会社に対して文句は立派に言うけれども、実際に会社を辞めて、出ていこうとはしないのです。
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中小企業は人材獲得のチャンス!
こうして、優秀な人はより良い環境を目指し、転職して、実力を発揮していきます。そうでない人は、今の職場で我慢して給料をもらえればいい、と思っています。
こうして、ますます、会社間の差が開いていく。それが現在進行形で起きていることだと認識しています。
中小企業にとっては、人材獲得のチャンスです。
大きな会社に入ったからと言って、幸せになれるわけじゃないことを、今の若者は知っています。会社を選ぶ理由が、給料だけではなくなってきました。
働きやすさは必要条件ですが、会社のビジョンや経営者の想い・人格や、共に働く仲間などの方が、より重要なことです。また、価値のある仕事を通じて、自分自身が成長することに、強い意識を持っている若者も多いです。ちゃんと経営をして、そのことを情報発信していれば、そこに惹かれる優秀な人材が増えつつあります。
私が支援したある会社も、求人サイトを一切使わず、自社のホームページで情報発信をしたところ以下のような成果が得られました。真剣な人ほど、求人サイト以外も必死に探しているのです。
- 初めて新卒を採用できた
- 某所に求人情報を載せていたときには、良い人材に出会えず、面接疲れしていたのが、自社ページから募集してきた人は、高い確率で採用に至った
- 仕事に意欲を持っている人を採用でき、既存の社員が驚くほど
必ずしも高い給料や福利厚生を示せない中小企業が、より優秀な人を獲得しやすい環境が整っている、と感じています。
- 優秀な人ほど、働きやすい環境・成果を上げやすい環境にこだわっている
- 経営者や管理職が既得権益にしがみつき、無能なほど、優秀な人は去る
- 中小企業にとっては人材を獲得しやすい環境が整ってきた
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