リモートワーク(在宅勤務)の広がりとともに、一気にWebミーティングが一般化してきました。
今は対面で会う代わりのWebミーティングかもしれません。
しかし今後は、Webミーティングなしでの仕事は考えにくくなります。
この記事では、その理由とWebミーティングの進化についてお伝えします。
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Contents
Webミーティングの歴史
Webミーティングが私たちの仕事に欠かせなくなる理由。
それを考える前に、Webミーティングの歴史を辿ってみましょう。
一言で言えば、専用端末からパソコン・スマホへの流れです。
2000年代頃までは、Webミーティングは専用の端末が必要でした。
(Polycomの歴史のページより)
大企業の一部の会議室にしか置かれていない、高価な代物だったのです。
私も当時、Polycom、Tandberg(後にCiscoに買収)などを提案していました。
もちろん今も、中規模以上の会議室などで、専用端末は使われています。
一方で、一気に広がっているのは、パソコンやスマホで利用できるもの。
それまで、音声・ビデオ会議システム各社は、音質や画質などのスペックで競争していました。
しかし、一般利用者が増えるにつれ、求められることは「使いやすさ」になりました。
IT業界的に言えば、UI/UXが大事になったのです。
そして、その使い勝手は、さらに広がっていくことが予想されます。
今後の進化の可能性をご紹介します。
Webミーティング進化の可能性
Webミーティングが私たちの仕事に欠かせなくなる理由。
それは対面のミーティングではできないことが増えていくからです。
また、一部の人にしかできなかったことが、誰にでもできるようになっていく。
この方向性は間違いありません。
- 画面共有
- 録画
- チャット
- ホワイトボード
この辺りは、既に各社ともできるようになっていますので、飛ばしましょう。
画像へのエフェクト(背景、美肌、化粧)
背景を変えたり、ぼかしたりするのは、自宅で働く以上、欲しい機能です。
プライベート感満載の自宅内を見られたくない人は多いでしょう。
ぼかしはMicrosoft Teams、仮想背景はZoomやWebExなどで利用できます。
また自宅勤務にも関わらず、「Webミーティングのために化粧が・・・」という女性の嘆きを良く聴きます。
これに対応するのが、美肌機能や、化粧機能です。
(Cyber Link社のページより)
美肌はZoomなどで使えます。
化粧(バーチャルメイク)はCyber Link社のPerfect Camで使えます。
Windowsの仮想カメラとして動くので、どのWebミーティングでも使えそうです。
(Mac版はなし)
アバター、VR
「ネット越しに会話しているのに、そもそも本体(顔)を出す必要ないでしょう。」
そこまで思考や発想を飛ばせる方には、バーチャル空間(VR)にアバターで登場ですね。
「NEUTRANS BIZ」などが既に登場しています。
仕事するときにはVRレンズを身に着ける、という日も、そう遠くないかも。
リアル(現実)と仮想空間を組み合わせるMRが使われることもあるかもしれませんね。
また、ここまでアイコン化されなくても、実際の人間ぽいデータを生み出すAIもあります。
(こちらのページより)
ミーティングの文字起こし(テキスト化)、議事録作成
ミーティングに付き物なのが議事録。
結論が明示されないミーティングなんてやらない方が良いのですが、手間なのも事実。
「Amazon Transcribe」などで音声をテキストに自動変換するサービスは始まっています。そのうち、Webミーティングと連携できるようになるのではないでしょうか。
議事録作成もAIを駆使して各社が取り組んでいます。
その元データとなるのがWebミーティングであることは間違いありません。
(対面ミーティングですと、わざわざ録音セットしないといけないので)
同時通訳
次に期待できるのが同時通訳です。
翻訳もAIの進化が凄まじいです。
完全に余談ですが、最近、Google翻訳以上に「DeepL」の精度が高くて驚きました。
かなり自然な日本語に訳してくれます。
同時通訳は、さらに高度になりますが、Webミーティングと連携してくることが期待されます。
音声・表情による感情解析AI
対面だと、できる人とできない人に大きな差が生まれるのが、ここ。
相手の声や表情から、「今、どんな感情なのか?」を読み取ることです。
できる人なら、「何か今日は様子がおかしいな」などと気づくでしょう。
しかし、気づかない人は全く気づきません。
(会社員時代、私は間違いなく後者でした。。)
人の声を分析して、感情や病気の状態などを診断するAIが開発されています。
同様に表情を元に感情分析するAIも。
これらもWebミーティングと非常に相性が良いはずです。
アバター&業務AI
最後にミーティングではなく、対顧客の業務です。
銀行の受付など、人がやらなくても良い業務は増えていきます。
AIを筆頭に、ITツールが進化していくからです。
ただ、「システムと対面するのはキツイ」と感じる層も一定数あります。
私の母親がWebミーティングを初体験したとき、緊張のあまり固まっていました(笑)
上述のように、実在しないけれどもリアルな人間の写真(データ)を生み出す仕組みは既にあります。
そういう人間(アバター)と対面しつつ、裏で業務専用のAIが動いて対応する、という時代が来るでしょう。
銀行の受付を例に取ると、融資の査定をするAIは既に存在しています。
見た目はアバター、業務ノウハウはAI。
さらにお客様の感情を読み取って、喜んでくれるように対応する。
あたかも人が対応してくれているようで、実は全てシステムだった。という時代です。
Webミーティングがプラットフォームになる
ご紹介した内容は全てWebミーティングが元になっています。
Webミーティングがプラットフォームとなり、他のツール群(AIなど)と連携するのです。
このように様々なツールが連携してくると、対面のミーティング以上の価値が生まれてきます。
こういうプラットフォーム化はマイクロソフトが上手いのですが、ZoomやGoogleなど、他社も頑張って欲しいと思っています。
今は人と接触しないために無理やり使わされている人も多いWebミーティング(Zoomとか)ですが・・
録音・録画・文字起こし・同時通訳などの機能が追加されるほどに、「対面ミーティングより便利じゃね?」となるのは時間の問題です。
オンラインは暫定対応じゃなく、あるべき姿と言えるでしょう。
— 渋屋 隆一💡中小企業のIT・データ活用 (@giraffe_duck) April 10, 2020
もちろん、対面がなくなることはありません。
しかし、対面である意味や、対面にしかない価値を明確にしなければ、移動時間分の無駄が目立ってしまいます。
オンライン(デジタル)が際立つほどに、対面についても見つめ直す必要が出てきます。
- Webミーティングはプラットフォームになっていく
- 美肌・化粧・アバター・議事録・通訳・感情解析・業務AIなどが使えるように
- 対面ミーティングはWebミーティング以上の価値創出が求められる
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【編集後記】
今日は独立・起業の実践塾「礎」の第2回です。
完全オンラインに切り替えました。
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変化・成長したいというビジネスパーソンにお読みいただいています。