セミナーをやるときの不安の筆頭が「人前でしゃべること」。
以前の私は、人前に立つだけで汗びっしょりになるほど、苦手でした。
そんな私が今やセミナーや研修講師をしているのだから、不思議なものです。
同じように、この記事をお読みの方も、目指せば講師になれます。
今回はセミナー当日、講師として気を付けるべき「話し方」についてです。
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緊張をコントロールする
最初に伝えておきたいですが、緊張するのは悪いことではありません。
私自身、今でも登壇のたびに緊張しています。
ただ、緊張し過ぎてしまうと、自分が持っている本来の能力が活かしきれません。
足がガタガタ震えたり、声が上ずったりだと、さすがに緊張し過ぎです。
このような場合は、「うまく話さなければ」という思いが強くなっています。
ここでは緊張し過ぎを和らげる方法を2つご紹介します。
意識を外に向かわせる
緊張し過ぎなときは、基本的に自分に意識が向かい過ぎています。
「講師として見られている」という意識が、そのようにさせるのでしょう。
ですから、緊張を和らげるためには、意識を外に向かわせましょう。
「あのお客様は初めてだな」
「机の間隔を広げた方が座りやすそう」
「あのお客様、寒そうにしているけど、大丈夫かな?」
「会場が静かすぎるから、音楽をかけた方が良いな」
「事前にトイレの場所を案内しておく方が親切だよな」
セミナーは講師からの話だけが提供する価値ではありません。
会場に入ってから出ていくまでの体験全てが価値になります。
ですから、その全体に意識を向けることで、自分に向かってしまった意識を減らして、緊張し過ぎを緩和することができます。何なら、参加者に話しかけてしまえば、自然と意識が外に向かいます。
話す内容を叩き込んでくる
講師に限らず、仕事は何でもそうですが、準備が8割です。
つまり話す内容をしっかり頭に叩き込んでくる。
日頃から仕事で取り組んでいる内容であれば、難しいことではないはずです。
緊張し過ぎてしまうのは、準備が足りていないからかもしれません。
ただ、慣れは確実にありますから、最初のうちは緊張し過ぎてしまうのは、全く問題ありません。何度か登壇しているうちに、慣れてくるでしょう。
上手く話す必要はない
緊張とも関係するのですが、実はビジネスセミナーにおいては「上手く話す」必要はありません。そこがエンタメとの違いです。
スティーブ・ジョブズや孫正義さんのようなプレゼンテーションは、一種のエンターテインメントです。絶妙なタイミングや声のトーンなど、非常に洗練されています。が、普通のビジネスセミナー講師においては、それを求める必要はないのです。
ビジネスセミナーにおいて大切なのは「分かりやすく伝えること」。
- 早口になり過ぎないように、丁寧に話す
- 全体に聞こえるように、一番後ろの席の人が聞きやすい声で話す
これだけ守れれば十分です。
もし上手い・洗練された話し方ができなければ講師ができないのであれば、私など、とっくに廃業しているでしょう。
第一声で場をつくる
ただ、できれば第一声だけは気を張って、場をつくれるようにしたいです。
私も色んなセミナーに参加していますが、講師と受講者の関係は、第一声で決まることが多いです。
第一声で声が小さ過ぎたり、モジモジしていたりすると、講師としての信頼感が得られません。どうせこの後も話し続けるのですから、堂々と第一声を発するようにしたいですね。
自分のキャラに合うように
講師だからといって、特別な自分を演ずる必要はありません。
むしろ、普段通りで良いのです。
8年ほど前、セミナー講師養成の場で学んでいた頃、先生の真似をして無理に笑いを取りにいったことがありました。しかし、私はそういうキャラではありませんので、思った通りにウケません。
先生から「私の真似はしない方がいい。渋屋は真面目さが良いところなんだから、丁寧にしっかりと内容を伝えていけば、自然に信頼してもらえるから」と言われて、すごく楽になったことを覚えています。
講師という特別な役割を演ずるよりも、日頃の自分を自然に出せば良い。
つまり、自分のキャラで良いのです。
準備をしっかりしたら、あとは自然体で。
もし余裕が出てきたら、受講者の反応を見ながら、話し方を変えてみましょう。
分からない顔をしていたら、もう一度、角度を変えて説明してみたり。
このように受講者と対話ができるようになれば、もう不安はなくなります。
次回はセミナーの会議室を探すときに確認したい項目をご紹介します。
- 緊張し過ぎる場合は、意識を外に向かわせる
- ビジネスセミナーでは、上手に話す必要はない
- しっかり準備をしたら、あとは自然体(自分のキャラ)でOK
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【編集後記】
午前中の合氣道の稽古で、腰痛が再発してしまいました。
全く動けません。。
数年振りに参加予定だった、明日の神奈川マラソン(ハーフ)もダメそうです。
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