私はお客様の企業から見ると「社外の人」です。どんなに大きなプロジェクトであっても、お客様先に常駐することはしていません。「社外の人」だからこそできることがあると信じているからです。
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自分・自社のことは客観的に見えなくなってくる
コンサルティングや企業研修を行う上で、私が気をつけているのは、お客様のチームと一体化しすぎないことです。一見、お客様の懐に飛び込むことにはメリットが多いように考えられるかもしれませんが、同時に失うことも多いのです。
あまりにお客様と一体化しすぎると、お客様のことを客観的に見られなくなるのです。
コンサルタントやコーチも、自分自身のために同業者を雇っていることが多いもの。それは彼ら自身が、自分自身のことは冷静に・客観的に見られないことを、誰よりも認識しているから。(私もたまに受けています)
私自身のことを考えてみても、例えば家族から起業したいと言われたら、余計なおせっかいを焼いてしまいそうです。自分の考えを押し付けてしまったり、余計な口出しをしたりする可能性があります。
お客様の懐に深く入り込んで、チームと一体化するのも仕事のやり方としては楽しいものです。ただ少なくとも、それは「コンサルティング」ではないと考えています。
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他社・他業界との比較を冷静に行う
お客様先に常駐したりしないのは、常に他社との比較を行いたいからでもあります。時間の全てないしは大半をお客様先で過ごしてしまったら、他社・他業界の情報が入ってきません。
いくつもの仕事を同時並行で進めているからこそ、情報を仕入れることができます。1点目の客観性と重複するのですが、他社と比較しているからこそ、客観的に見ることができるし、それによって第三者(社外)だからこその意見が出せるのです。
コミュニケーションの潤滑油になる
私がお客様に良く言う言葉の1つが「社外の私(渋屋)を上手く使って下さい」です。
例えば、社長から社員に対して。
あるいは逆に社員から社長に対して。
直接、伝えてしまったら刺々しくなったり、伝えたいことが上手く伝わらないことがあります。そういうときに、上司部下などの関係にない私が間に入ることによって、コミュニケーションの潤滑油になることができます。
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自分の考えを押し付けない
世の中の「先生」と呼ばれる方々のなかには、自分の考えを正解として押し付ける人がいます。世の中の変化が少なく、市場全体が成長していた頃なら、その手法が役立ったのかもしれません。
しかし現在は、変化が激しく、誰も正解を持っていない時代です。だからこそ、私は自分の意見を正解として押し付けることは決してしません。
私がお伝えするのは大きく2つです。
1つはお客様が気づいていない視点や知識。
もう1つは事業を行う上での原理原則です。
その上で、どうしたいのか?を決めるのはお客様自身。
お客様の事業ですから、主役はあくまでもお客様。
私の立場は、そのお客様を応援することです。
「社外」という立場だからできることがあると信じて、お客様を応援していきます。
たまには「チームの一員」となって、がっつりとジブンゴトの事業を進めたくもなりますが・・
- 社外の立場だからこそできることがある
- 事業を客観的に、他社・他業界と比較する
- コミュニケーションの潤滑油になれる
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