昨日は情報発信に失敗しない3つのステップをご紹介しました。
この記事では最初のステップ1を掘り下げて解説します。
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Contents
ステップ1の目的
最初のステップでの目的は、大きく2つです。
- 書く習慣を身につける
- 自分・自社の軸を固める
1つは、書く習慣を身につけることです。
情報発信に終わりはありません。
事業が続く限り、何らかの情報発信を行っていくことになります。
なので、会社としても、個人としても、書き続ける体制を整えることは非常に大切です。
もう1つの目的は、自分や自社の軸を固めることです。
特に起業・創業直後は、軸がブレやすいものです。
自分の中では確固たる気持ちでやっていたハズが、実は売上のためにやっていた、なんてことは良くある話です。収益がある程度、まわるようになった途端、軸がブレたりするのです。
自分・自社のことを書くことによって、軸を固める効果が得られます。
書くほどにブレて大変!という辛い思いをすることもありますが、中長期で見たら、確実に軸は定まっていきます。
何を書けば良いのか?
目的は良いとして。
情報発信を始めたときに、最初に悩むのが「何を書けば良いか?」です。
気楽に何でも書きましょう、と言われても困ってしまいますね。
このステップでの目的の1つは、自分・自社の軸を固めることです。
そこにつながる記事を書いていきましょう。
具体的には以下のようなものです。
- 代表者のプロフィール
- 代表者の経歴・生い立ち
- 事業に対する代表者の想い・価値観
- ビジョン・ミッション
- 活動報告
- 会社概要
- 事業や商品・サービスの紹介
- 専門記事
- お客様の声
小さな会社ほど、代表がどんな人か?は重要です。
大企業と異なり、会社の看板で信頼されることはなく、代表という個人のプロフィール(経歴・生い立ち)が最初に信頼してもらうために必要な要素です。
単に名前を書くだけでなく、どんな想いで事業を立ち上げたのか?など、大切なことを書きます。それに共感して下さった顧客は、末永くお付き合いできる顧客になる可能性が高くなります。
ちなみにソニックガーデンさんというプログラマー中心の会社では、ミッション・ビジョンだけでなく、「SonicGardenの7つの価値観」を示されています。例えば1つ目の「小さな組織で個人の価値を尊重すること」を読むと、組織を大きくすることは志向しないことが読み取れます。
SonicGardenは、社員同士で知らない人がいるような大企業は目指しません。大企業にあるような組織の人数と体制で得られる信用よりも、小さな組織ではあるけれど、そこにいる個人がそれぞれ責任をもってソーシャルメディアを通じて得られる信用を重視します。プログラマを弁護士やプロスポーツ選手のように、属人性はあるけれども、個人の努力とセンスによって評価されることを目指します。
これによって、大企業という組織・看板の安心を得たい顧客は、離れていくでしょう。
ただ、それで良いのです。自分たちに合った顧客と出会うのが、情報発信の効果ですから。
1つ目の価値観のみならず、ミッション・ビジョンや7つの価値観を読むと、プログラマという仕事に誇りを持ち、高い意識で取り組まれていることが感じられます。そういうプロフェッショナルサービスを受けたい人にとって、最適なパートナーになりそうです。
※ちなみにソニックガーデンさんを事例として選んだのは、代表の倉貫さんの書籍から、毎度学ばせていただいているからです。特に最新の『管理ゼロ』は、全ての経営者にお勧めしたいです。
商品・サービスや専門記事
次に商品・サービスや専門記事も書いてみましょう。
商品・サービスは、ついつい売り手の目線で書いてしまいがちです。
「こんなに良い商品(サービス)ですよ!」と。
ただ、顧客は商品の詳細やスペックには、一般的に興味がありません。
顧客が興味を持っているのは、それによって得られる効果です。
商品を使用した後、サービスを受けた後で、顧客は何が変わるのでしょうか?
- 水を飲んだら、スッキリするかもしれません
- コーヒーを飲んだら、その後の集中力が高まるかもしれません
(この場合、真のニーズは仕事のパフォーマンスを高めることです) - グレープフルーツジュースは、筋肉を柔らかくしてくれるかもしれません
(この場合、疲れを取ることや、次のトレーニング効果を高めることが真のニーズです)
商品・サービスを説明するのではなく、顧客が得られる効果を書くようにしましょう。
専門記事について書くのも良いです。
ただし、顧客は教科書を読みたいわけではありません。
「で、どうすれば良いの?」
が顧客の知りたいこと。
そのため、このブログでも教科書的なことは書かず、分かりやすく・実践できるような記事を心がけています。そういうアウトプットを目指すと、教科書を表面的に理解するのではなく、より深く学ぶ必要が出てきます。書くことによって、実践的な専門家のポジションを築いていくのです。
- ステップ1の目的は、書く習慣・体制づくりと、軸を定めること
- まずは代表者のプロフィールや、会社の価値観・ビジョン・ミッションを書く
- 次に商品・サービスや専門性の高い記事を、顧客視点で書く
次回は情報発信のステップ2です。
顧客の悩みを解決する記事を書く方法をご紹介します。
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