情報発信シリーズ、ステップ2の「読まれる記事を書く」の続きです。
前回は「顧客の悩みを解決する記事」を書くことをご紹介しました。
今回は方法論をご紹介します。
結論から言えば、ステップ1を終えた後、アフィリエイト型のWebマーケティング手法を真似ることになります。
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Contents
溢れすぎて困るWebマーケティング情報
世の中にはWebマーケティングの方法論が溢れかえっています。
- Webサイト分析
- SEO(検索エンジン最適化)
- 各種広告(リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告)
このように大きな話題から、ランディングページの最適化(LPO)のような詳細化した話題まで、とにかく情報が多いです。
ただ、これらの情報は、ある人にとっては正しい情報ではあるものの、別の人にとっては不要な情報だったりします。ですから取捨選択が必要なのですが、情報が多過ぎて、どれを信じれば良いのか、分からなくなってしまいます。
この記事では、どのような情報を中心に見れば良いのか、大まかな方向性を示します。
アドセンス型とアフィリエイト型の違い
アドセンス型ビジネスの特徴
Webによる情報発信の手法は大きくアドセンス型とアフィリエイト型に分けられます。
アドセンスとはGoogle AdSenseという広告のことです。
記事にアドセンスを張り付けると、Googleが配信する広告が出てきます。
このようなものです。
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ここにどんな広告が出てくるのか?はGoogle任せです。私には、この記事を読んでいるあなたに表示されている広告内容は分かりません。過去にあなたが読んだWebなどの履歴から、最適な広告をGoogleが配信しています。
色んな面白い(読まれる)記事をつくり出し、広告をクリックしてもらうことで成り立っているのが、アドセンス型のビジネスです。ちなみに、1記事読まれる(=1PV)で、だいたい0.3円くらいがアドセンス型のビジネスです。
- 月間1万PVなら3,000円
- 月間10万PVなら3万円
- 月間100万PVなら30万円
というのが、アドセンス型ビジネスの一般的な収益です。つまり、このビジネスにとっての重要な指標はPV(ページビュー)です。PVを稼ぐためには、人気のあるキーワードでSEO(検索エンジン最適化)を行います。
そして、最後まで読んでもらえる面白い記事に導いて、広告をクリックしてもらうことが、このビジネスの狙いです。
アリフィエイト型ビジネスの特徴
アフィリエイトとは、特定の広告を張り付けて、何かを買ってもらうことで成り立っているビジネスです。アドセンスとの違いは、広告を明確に指定していることです。例えば、私は日経コンピュータのアフィリエイトや、書籍紹介(Amazonなど)のアフィリエイトをやっています。こんな感じですね。
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アリフィエイト型のビジネスでは、読者に提案するものが決まっています。つまり顧客の悩みは決まっていて、その悩みを解決するために、商品の提案をするのです。記事がむやみに多くの人に読まれる必要はなく、本当にその悩みを抱えている人に読んでもらえれば良いのです。
したがって、このビジネスの場合、PVよりもCV数(コンバージョン数=買ってもらった数)や、PVに対するCVR(コンバージョン率)の方が重要な指標になります。悩みが具体的であればあるほど、SEOも重要性は低くなります。
アドセンス型とアフィリエイト型の違い(まとめ)
まとめると、この2つのビジネスでは重要な指標が全く異なります。
重要指標とSEOについては、ここまでお伝えした通りです。
あと異なるのは、自分・自社のキャラをどこまで出すか?です。
アドセンス型ビジネスの場合は、キャラは不要です。むしろ出すと邪魔になります。
テレビを観ていて、スポーツドリンクのCMが流れている間にTBSやフジテレビのことは意識しませんよね?それと同じです。読者から見ると、記事を楽しく読めれば良いのであって、それを誰が書いているのか?は、あまり意識しません。
一方、アフィリエイト型は変わります。「あの人が紹介している商品なら、良いものに違いない」という感情が効くからです。現代は、何を買うかよりも、誰から買うか?が顧客の意思決定に大きく働いています。広告をクリックするだけのアドセンスと異なり、申込や購入まで行うアフィリエイト型では、キャラに対する取り組みが全く異なります。
まとめるとアドセンス型ビジネスはメディアをつくる。
アフィリエイト型ビジネスはキャラをつくる。
「Webマーケティング」という手法を使うのは同じでも、これだけビジネスが異なるのです。巷に溢れる情報を取捨選択しなければならない理由が、納得できたのではないでしょうか。
専門性のあるスモールビジネスは、アフィリエイト型(+α)が正解
さて、長い前置きがようやく終わりました・・
このブログの中心読者は、専門性のある事業を営む中小企業経営者、あるいは士業などの経営支援者です。そのような方々にとっては、アフィリエイト型に少し情報を追加した型が正解です。
アフィリエイト型と異なるのは、他社ではなく自社の商品を売ることです。他社の商品を売るアフィリエイターの要素に、広告主企業の要素も必要になってきます。そのためにアフィリエイト型よりも、以下の情報を足すべきです。
- 自社のミッション、ビジョン、価値観
- 会社概要
- 代表者プロフィール
- 自社の実績
- 商品・サービスの特徴
- お客様の声
ここまで読んで「アレっ?」と思った方は鋭いです。そう、これらの情報はステップ1で既に書いているのでした。
つまりステップ1の記事を積み上げた上で、顧客の悩みを解決する記事を書く。
そのときに重要な指標はPVよりもCV・CVRで、超具体的な(3語程度からなる)ロングテール系のキーワードで検索上位を狙う。これがステップ2に求められる手法です。
アドセンス型のWebマーケティング情報に振り回されないようにしましょう。
- 世の中にはWebマーケティング手法が溢れている
- アドセンス型とアフィリエイト型のビジネスの違いを知る
- 専門性の高い事業では「アフィリエイト型+ステップ1」の手法が有効
次回は、Webマーケティングを非常に上手く行っている企業の事例を紹介します。
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