日々の気づき

着眼大局、着手小局

あけましておめでとうございます。
何だか例年にも増して、2020年はあっという間に終わってしまったような気がしています。

慌てふためいた1年を過ごされた方も多かったでしょうが、この怒涛の変化は、きっと止まらないでしょう。
むしろ、変化はより速くなっていくのではないでしょうか。

事業を営む上で、経営者に必要な基本的な姿勢。
それが「着眼大局、着手小局」だと考えています。

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変化を受けいれて、大局を観る

変化は加速する

変化が加速することは、前から分かっていました。
今はVUCA(ブーカ)の時代と言われています。

  • Volatility(変動性・不安定さ)
  • Uncertainty(不確実性・不確定さ)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧性・不明確さ)

の頭文字をとったものです。

市場のグローバル化によって、他国の影響をダイレクトに受けるようになりました。
インターネットによって情報は、瞬く間に全世界へと共有されるように。
EC(電子商取引)の浸透。
スマホによる一般ユーザーからの情報発信。
中心的な資本が、お金や土地などから知識へと移り変わった。

などなど、挙げればキリがありませんが、これらが組み合わさってVUCAの時代を招きました。
この流れは、加速こそすれ、逆行することは無いでしょう。

新型コロナウイルスというのは、1つのキッカケに過ぎず、ますます変化が加速することは以前から指摘されてきたのです。

変化を素直に受け入れる

となれば、経営者にとって必要なことは、変化を素直に受け入れること。

「これからは自動運転車の時代になる」
「単純作業は、人に変わって AI(人工知能)が担うようになる」
「働き方の多様化が進む」

などなど、これらはいつかは必ず起こることです。
「いつ」と断定はできませんが、いつかはそうなるでしょう。

ドラッカーは「既に起こった未来」と表現しましたが、これから起きる変化の兆候を把握しておくことの重要性を説きました。
その典型的な例が人口構造の変化です。
日本が少子高齢化社会に突入することなど、数10年前から分かっていたことです。

「まだ起きてないから大丈夫」ではなく、いつ起きても大丈夫なように、準備を進めておく。
少なくとも起きたらどうするか?を経営者が練っておく。

これが着眼大局です。
未来を予想するような難しい話ではなく、確実にやってくることを把握しておくのです。

例えば新型コロナの発生は予想できなかったかもしれませんが、働き方の多様化・デジタル化が進むことは、以前から分かっていました。
これらの準備を進めていた企業は、そうでなかった企業に比べて、対応が早かったことは間違いありません。

小さな手を打って、素早くフィードバックを得る

デジタルの浸透と共に、小さな手を打ち、お客様・市場からフィードバックを得ることは素早く・安くできるようになりました。

  • SNSで告知してみる
  • クラウドファンディングをやってみる
  • ネットで販売してみる
  • Webページをつくって反応を見る

かつてはお客様の反応を見るためには、時間とコストが掛かりました。
しかし、10年・20年前と比べれば、今やその時間もコストも10分の1未満です。
また業務の効率化をするためのITツールについても、10分の1では済まないほど、安く早く利用できる環境が整っています。

商品のアイデアをいつまでも社内で検討し続けるよりも、お客様を巻き込んで意見を頂いた方が、より早く・より売れる商品ができるのです。

例えば、今勢いに乗っているワークマンは、商品企画にお客様を巻き込んでいます。
ワークマンに対して積極的に発言をしている方を「アンバサダー」と呼び、商品企画にも意見をもらっています。
一般のスモールビジネスでも、学ぶところがあります。

小さな手を素早く打てるようにするためには、その打ち手を実践を通じて理解すること。
一般のスモールビジネス経営者は、WebもSNSも、その他近年の打ち手も、未経験の方が多いです。

だからこそ、大きなコストをかけずに、まずはやってみる。
経験することが次のステップにつながります。
小さな打ち手を何度も打つことによって、打ち手の特徴・良し悪しを身をもって理解するはずです。

コストも大してかけなければ、失敗したところで痛みはありません。
実践経験を積むことで、より小さく・素早く変化できる組織を目指しましょう。

素早い変化は大企業には難しいです。
スモールビジネスだからこその強みと言えます。
それがますます求められる社会・市場環境になっています。
どの企業よりも、身軽に変化し続けられるようになりたいですね。

私などは小ささの極みである1人ビジネスですから、もっと身軽に素早く変化することを、今年の目標の1つに組み込みます。

まとめ
  • 現代の経営に必要なのは着眼大局、着手小局
  • これから起こる変化の兆候を受け入れ、大局的に考える
  • 小さく素早く手を打つことで、身軽な組織になっていく



【編集後記】
年末年始、いつもより家族と過ごす時間が長くなっています。
ちょっとした遊びや会話から、小さな幸せを感じますね。


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとIT、そしてデータを使った「売れ続ける仕組みづくり」「業務改善」が得意。コンサルティングや研修・セミナーで中小企業の経営支援をしています。元IT企業でエンジニア→マーケティング。中小企業診断士。
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