年末年始に、自分の事業をどのような方向性にするか?を改めて考えました。
その内容をご紹介します。
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事業の方向性を明らかにする、ドラッカー「5つの質問」
事業をどのように育てていきたいのか?
それを明らかにするには、ドラッカー「5つの質問」が鉄板です。
普段、他社の支援に使っているものですが、自分に対しても問いを立ててみました。
- われわれのミッションは何か?
- われわれの顧客は誰か?
- 顧客にとっての価値は何か?
- われわれにとっての成果は何か?
- われわれの計画は何か?
(シンプルながら重要な問いを与えてくれる、経営者必携の書です)
本記事では、2番目の「われわれの顧客は誰か?」について、ご紹介します。
顧客は誰か?
私がひとりで営む小さな事業にとって、顧客が誰か?は非常に重要な問いです。
(他の4つも重要ですが)
私の代わりはいません。
したがって価値観の合わない顧客が来てしまうと、やり取りするだけで疲弊してしまいます。
したがって以前から、以下のような人は「顧客ではない」と定義していました。
- 物理的なモノがないサービスの価値を認めない(無料だと思っている)
- 時間を使うことはタダだと思っている
- 自分は努力せず、誰かが助けてくれるのを待っている
(もちろん、社会的弱者はしかるべき仕組みで助けられることを想定しています) - 学ぶことへの意欲がない、投資しない
- 事務処理にかかる時間・労力を考慮しない
などなど。
今回、改めて顧客の定義を考えたときに、新しい要素が出てきました。
- (顧客)「いい会社」「いい事業」を目指す経営者
- (非顧客)短期的に儲かれば、手段は何でもいいと考えている人
「儲かれば何でもいい」という経営者が、たまにいるそうです。
(私は運がいいので、あまり出会ったことはありませんが・・)
しかし、こういう人は、私にとっては顧客ではありません。
お金を稼ぐこと自体は悪いことではありませんが、手段を限定しなければ、倫理に背くことも平気で行えてしまうからです。例えば・・
- 従業員にサービス残業させる
- 低賃金でひたすらこき使う
- 仕入先に対して、毎回値切る
- 顧客を騙して、高値で売りつける
- 経費を使って遊びに行く
こういう行動を平気で行えてしまう人は、利己的な人ではないでしょうか。
私は、そんな事業が社会に広がって欲しくありません。
ですから、そういう事業を応援したくないのです。
起業・独立直後はお金がないことが多いです。
従って稼ぎたいと思うこと自体は、何の問題もなく、むしろ正常な危機感でしょう。
しかし、そういう時期を抜けたとしても、売上・利益”だけ”が目的になってしまう。
それは経営者として危険と言わざるを得ません。
「いい会社」「いい事業」とは何か?
顧客にしたいのは、「いい会社」「いい事業」を目指す経営者です。
「いい会社」「いい事業」とは、経営者自身だけでなく、社会や従業員、そして地域からも必要とされる会社・事業です。
- 事業を通じて、誰かの役に立つ
- 社会問題の解決をする
- その会社が、その地域から愛される
- 働いている人・関わる人が誇りに思える
こんな状態こそが、いい会社・いい事業なのではないでしょうか。
私自身のことで言えば、「息子に対して誇れる仕事をしたい」と考えています。
単に大きい・人が多い・時価総額が高いなどという数字で語られるものではなく。
いい会社・いい事業を営むことで、(あくまでも結果として)利益が上がる。
そういう状態を目指す人を応援したいですし、自分自身もそうありたいと考えています。
- 顧客は誰か?から事業を定義する
- 短期的な稼ぎだけを目的にする人は、私にとっては非顧客
- いい会社・いい事業を目指す人を顧客にしたい
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【編集後記】
妻の仕事は始まりましたが、学校はまだ冬休み中。
こういう時期はご飯の準備が必要だったりして、仕事に集中するのが大変です・・
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