人間学

禁止事項ばかりの社会は息苦しい

先日、ランニングをしたときのこと。
急に「スケートボード禁止」の看板が何か所も取り付けられていました。

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突然、スケートボードが禁止に

この場所、車は入ってこれません。
夕方になると小さな子供が遊んでいたり、散歩する人が多くいたり。
言わば住民の憩いの場です。

私がここを通るのはランニングのとき。
この10年ほど、何度も通っていますが、こんな看板を見たのは初めてです。

しかも1ヶ所ではなく、数メートルおきに、何枚も貼りだされていました。
色のせいもあるのでしょうが、何か執念のようなものを感じます。。

ここでは、以前からスケートボードを練習している人がいました。
彼らは今どうしているのでしょう?
周りに迷惑をかけるような行動を見たことはありませんでしたが・・

ここからは完全に推測です。
小さな子供が遊んでいる近くで、スケートボードをガンガン乗る。
もちろん失敗すればスケートボードが飛んだり、本人が転んだりもするでしょう。

小さな子に対してあぶない!と思った保護者が、管理者に「危ないから止めさせろ!」とクレームを出したのではないでしょうか。

不寛容な社会は不健全

この推測が合っているかどうかはさておき。

冒頭の看板を見たとき、私の最初の印象は「くだらない」です。
みんなの場所(公共の場所)なのだから、お互いに譲り合って使えば良いだけではないでしょうか。

特に都会は、自由に行動できる場所が少ないです。
この場所を禁止されたら、スケートボードの練習をしたい人は、どこでやれば良いのでしょう?
別にこの例に限った話ではありません。

「危ないから止めさせろ」
「うるさいから黙れ」
「ここは私たちの場所だ」

何だか、こういう不寛容が社会に蔓延していると思うのです。

先日聴いてビックリしたのですが、小学校が運動会をやると「うるさい」と近隣住民から文句が出ることがあるそうです。
だから運動会の最初と最後に校長先生からお詫びの言葉が出るのです。。

おかしいでしょ。だったら小学校の近くに住まなければいいのに。
他にも、ある場所に保育園ができる予定だったのですが、「うるさいから」という住民からの反対でなくなったことがありました。

子ども達が元気いっぱいに声を出しているのに対して「うるさい」って。。
あなた方が子供だった頃、大人の力を借りないで生きてきたのでしょうか?
どれだけ器量が小さいのか・・と思わざるを得ません。

他にも街中を歩いていると「〇〇禁止」という看板を、多く見るようになりました。
命の危険に関わるようなことであれば、確かに注意を促す必要があります。
しかし、この手の看板の9割は「責任を取りたくない」「余計なトラブルに巻き込まれたくない」という勝手な都合が透けて見えてきます。

こういう無駄な禁止事項が増えていく社会は、不寛容で不健全だと考えています。

自己主張が強すぎるのでは?

問題は、なぜそれができないのか?です。
私の理解では、個人の権利主張が強すぎるから。

自分さえ良ければ、相手のことはどうでも良い。

こんな自分勝手な大人ばかり増える社会が、果たしてより良い社会になるのでしょうか?
私は決してそう思いません。
「自分らしく生きる」ということを曲解してしまった人が増えているような。

私たちは自然・社会と共に生きています。
自然のなかに人間社会があり、人と人との関わりなくして、生きていくことはできません。

このブログを見ているスマホやパソコンは、誰かが開発しつくってくれたもの。
今日食べるご飯も、自然があり、農家さんがいなければ食べられません。
着ている服も、誰かがつくってくれたものでしょう。

私たちの生活は、恐ろしいほど多くの人によって支えられています。
その多くの人たちを支えているのは、他ならない自然です。
かつては八百万の神々に対して感謝することが日常だったはずなのに、その習慣はどこに消えていってしまったのか?

人間は、相手がどこの誰か分からない「のっぺらぼう」、つまり実態が見えないときほど、自分のエゴを通したくなるのではないでしょうか。
「国は・・」「ウチの会社は・・」というケースに限って、具体的な誰かをイメージしていないのです。

自分の子供や孫に対して「うるさい」と言うでしょうか?
親しい友人が挑戦していることに対して禁止するでしょうか?

余計な禁止事項を増やして息苦しい社会にするのではなく。
お互いがお互いに感謝し、協力しあえる社会をつくりたい。
冒頭の看板を見て、そんなことを考えながらランニングしたのでした。

まとめ
  • 下らない禁止事項・クレームが増えている
  • もっとお互いに感謝しつつ、協力しあうべきでは
  • それをせずに面倒事を回避しても、何も良くならない



【編集後記】
私の住むマンションも、一時期、子どもの遊びについて禁止事項が増え続けました。
子ども達は自分達でルールをつくって学んでいくもの。
大人のつくった下らないルールで縛らないで欲しいものです。


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとIT、そしてデータを使った「売れ続ける仕組みづくり」「業務改善」が得意。コンサルティングや研修・セミナーで中小企業の経営支援をしています。元IT企業でエンジニア→マーケティング。中小企業診断士。
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