RPAはどのようなシーンで使えば良いのでしょうか?
他のシステムや、VBA/GAS(Google Apps Script)との違いを含めてお伝えします。
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RPAの使い方、システムやVBA/GASとの違い
RPAを使うと、今まで人が行っていた業務を自動化することができます。良く比較対象とされるのが、システム(ITツール)と、VBA/GASです。ここら辺の定義については、関連記事をご覧下さい。
非常にザックリとですが、システム・VBA/GAS・RPAの最適な使われ方は、下図のように考えています。(後述しますが、ここでのRPAとは正確にはRDAのことです)
横軸は仕事の位置づけで、縦軸はその仕事の経済的インパクトです。
会社全体で行うような業務であれば、専用のシステムを活用した方が良いでしょう。無理矢理RPAで自動化するのは無理があります。今は業務内容ごとに非常に多くのクラウドサービスが出ていますので、それらを活用する方が、コスト的にも難易度的にベストです。
続いてチーム単位で行うような業務から、個人のちょっとした繰り返し業務は、VBAやGASが得意とするところです。経理の方が取締役会に提出する月次報告書を出力するなどは、ドンピシャでしょう。VBAはMicrosoft Office、GASはGoogleのG Suiteでの利用に(概ね)限られます。
そして、より個人に近い側に適するのがRPAです。繰り返し発生するような業務で、OfficeやG Suite以外も使うような場合です。例えばネットから毎日、同じニュースを拾ってくるとか、株価や天気をチェックするような。(スクレイピングと言います)
個人の仕事を自動化させるので、簡単な操作であることが重要です。RPAの各ツールは、プログラミングなどの専門知識をできる限り不要にしています。もちろん、知識はあった方が良いですが。
RPAは多くの人が使えるようになる分だけ、得られる効果は大きくなっていきます。
スモールビジネスに適したRPAツール
先日、某所で各ツールの画面や操作を見比べたところ、WinActorが分かりやすかったです。日本人が開発しているので馴染みやすいのでしょう。ただ、価格がスモールビジネスにとっては高いです。パソコン1台の実行版だけで248,000円・・
この手のツールで月額・1ユーザー5,000円以上は、スモールビジネスには厳しいのでは?と感じています。超高いと言われているSalesforceで、月額3,000円(~10名まで)、9,000円などですから。
その辺りの事情もあり、私のお客様で比較的ITツールの利用に慣れている場合には、UiPathをお勧めしています。
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中小企業はRPAの中でもRDAを使おう
なお、ここまで述べてきたRPAとは、パソコン1台の上で動かすRDAを指しています。大規模で使われるRPAというのもあるのですが、
- そんな大規模に使うなら、システムを変えた方が良い
- スモールビジネスに、そこまでややこしい業務プロセスは、ほとんどない
- まず効果を感じるには、RDAでも十分
という理由から、スモールビジネスにはRDAだけで十分です。
逆に言うと、RDAでは物足りなさを感じた場合には、他のシステム活用を検討するようにしましょう。RPAの範囲内だけで頑張る必要はありません。
- RPA(RDA)は個人の仕事を中心に自動化する
- 組織全体の仕事を自動化するにはRPAではなく、システムを活用すべき
- RPAにこだわらず、他の選択肢と見比べると良い
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