5月15日、「ブログで仕事を獲得するセミナー」を行いました。
実際にブログから仕事を獲得している税理士の谷口さん(メガネ税理士)をお呼びして、お話しを伺いました。
参加者の方から頂いたご感想・質問に私なりの回答を加えつつ、レポートします。
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Contents
メガネ税理士、いつも通りに登場
講師の谷口さん、話し始めると同時に、おもむろにシャツの前ボタンを外す、いつもの儀式?
やはり中にはメガネのTシャツ。「メガネ税理士」を徹底しております。
このピンクのシャツとメガネTシャツ、何枚持ってるんだろう?
ここまで来ると仕事着だから、経費にしているんだろうか?
・・などと、余計な疑問が浮かんだとか、浮かばなかったとか。
ブログは「仕事」と「人間性」の掛け合わせ
さて本題です。
最初から最後までブレなかったのが、
ブログは仕事と人間性の掛け合わせ
という主張。
検索で「見つけてもらう」ためには、仕事のことをしっかり書く。
でも、税理士のような専門性の高い仕事は、仕事のことだけを書いていても、お客様には違いが分かりません。
そこで自分の人間性を出すことによって「選んでいただく」のです。
私が日頃からお伝えしている情報発信の3ステップで言えば、
- ステップ1:自分(自社)のことについて書く→「人間性を出す」
- ステップ2:お客様の悩みを解決する記事を書く→「仕事について」
という関係になります。
仕事の記事ではお客様を定めて、競合をチェック
谷口さんのお話しを聴いて感じたのは、ふざけた?キャラに反して、お客様や競合のことをちゃんと分析しているところです。(だから講師をお願いしたのですが・・笑)
お客様に対して徹底しているのは、記事の分かりやすさ。
税金の記事は、原本となる国税庁などの情報が、極めて分かりにくい。
そのままでは中小企業の経営者が理解できません。
しかし、同業のブログを見ても、そんなに分かりやすい記事がなかったそうです。
そこで谷口さんは、図を使うなどして極めて分かりやすくすることを徹底している、とのことでした。
多少の厳密さを犠牲にしても、分かりやすさを重視。
同業から見ると正確性に欠けるのかもしれませんが、お客様にご理解いただければ、目的は達成しているのです。
「お客様は誰か?」を追求しているからこそ、できることですね。
間違って同業の税理士向けに書いてしまったら正確性重視で、経営者には理解できない記事になってしまいます。それでは本末転倒です。
人間性をさらけ出す
もう1つの人間性について。谷口さんは「さらけ出せ」と言います。
このセミナーでも、小学生時代のお漏らしネタを晒していました・・
その真意は「親しみやすさ」を持ってもらいたいからだそうです。
確かにあれだけキャラ出ししていると、「税理士=怖いおじさん」のイメージからは、かけ離れていきますよね。
何なら、ちょっとイジってあげた方が良いんじゃないか?と思うほどに。
と言うより、あるコミュニティでは、散々にいじられているのですが。
「それだけキャラ出しして炎上とかしないんですか?」という質問がありましたが、炎上はないそうです。推測ですが、ふざけつつも随所に配慮が感じられるので、敵をつくるキャラじゃないのだと感じました。
士業には頭の良さそうな人が多いですし、怖そうな人も多いです。
私が中小企業診断士のコミュニティに参加しない理由の1つがこれです。知識でマウンティングされたくないし、怖い人に睨まれたくないし・・
そういう現実を見て、競合と比較したら「親しみやすさ」は武器になると判断したそうです。自分らしさと業界内でのポジションを意識したところで、キャラをつくっているんですね。仕事の記事での「分かりやすさ」とも密接です。
ちなみに「まだ実名と写真を出していない人は、出した方が良いですよ」と。
確かに買う側の気持ちを考えたら、実名や写真が出てない人は、怖くて申し込めないですね。安くない商品・サービスならなおさらです。
お話を聴いて、私ももっとキャラを出さなきゃ、と思いつつ、その前に無味無臭キャラ(と自分では思っている)をなんとかせねば・・と思ったりしたのでした。
質問&回答
セミナー後のアンケートで質問・意見を頂いたので、私の考えを回答いたします。(谷口さんの意見ではありません)
もっと時間が欲しかった
ありがとうございます。
今回のセミナーは手ごろな価格で、まずは入り口をしっかり理解していただきたい意図から、講師からの話を50分程度と短く設定いたしました。
今回「仕事」×「人間性」という本質的なところは丁寧に説明がありました。下手なWebマーケティングセミナーより、専門用語を使わずに分かりやすい説明だったと感じています。
ですので谷口さんのお話しを念頭に置きつつ、ぜひ記事を書いていただければと思います。もし現段階であまり記事を書いていないようでしたら、学ぶことよりも、まずは書き始めることの方が大切だからです。
その後、もっと深いところも学びたくなった場合は、書籍を読んだり、谷口さんや私(渋屋)のセミナー等にお越しいただければと思います。
リアルとネットの組み合わせの話を具体的に教えてください
Q&Aの時間に谷口さんがお話しされたところですね。
ブログのアクセス数が増えて、仕事につながったキッカケは「リアルな人との出会いの場に出かけたことだった」というお話しでした。
ブログは検索ボリュームのあるキーワードで上位を取り、それでアクセス数を集めるというのが一般的に考えられている姿です。ただ、SEO(検索エンジン最適化)のプロでもない私たちがネットだけで勝負するのは大変です。
谷口さんはセミナーやコミュニティなど、様々なところに顔を出し、相手に覚えてもらいました。そのうち一定数の人が名刺に書いてあるURLを見てブログにアクセスします。するとアクセス数が増えて、Googleからの評価が上がります。その結果、検索順位が上がるという好循環に入るのです。
ブログだからと言ってネットの世界だけで戦う必要はありません。リアルな人脈も増やしていったことが、アクセス数の向上に貢献し、ブログからの仕事獲得にもつながったということでした。谷口さんに限らず、参考にしたいところですね。
講師のキャラや税理士であることなど、再現性が低い
この点、谷口さんの話の後に、私がもう少し補足すべき点でした。申し訳ありません。
もちろん、そのまま谷口さんの真似をして下さいという趣旨でのセミナーではありません。
自分・お客様・競合(いわゆる3C)を分析した上で、ご自身なりのキャラを出していきましょう。谷口さんの場合は「親しみやすさ」が売りでした。人によって「頼りがいがある」「配慮がある」「厳しさがある」など、キャラの出し方は全く異なっていくでしょう。
- 自分にとって素を出せる
- お客様から望まれている
- 競合とは違うポジションが取れる
という場所がベストですね。
また「税理士であること自体が強みである」というご意見を頂きました。(谷口さんが自分には「強みがない」と仰ったことに対して)
この点は、谷口さん・お客様・競合を見れば理由が分かります。
谷口さんの対象となるお客様は、最初から税理士を探しています。「税理士」というフィールドで戦う以上、税理士であることは強みでも何でもないのです。強みというより前提条件ですね。
「強み」とは「お客様が自分・自社を選ぶ理由」なので、戦う場所によって決まります。
例えば、私が提供しているマーケティングやITのフィールドにおいては、税理士であることは、ほぼ何の強みにもなりません。信頼性が得られることくらいでしょう。資格で言えば、Google広告やWeb解析士、情報処理技術者の資格の方が、よほど強みになるのではないでしょうか。
その辺りの話は谷口さんの話の後に、もう少し私が補足した方が理解ができたかもしれません。
1日5分でも書くことを始めたい
「毎日記事を公開しなくても良い」
「でも、毎日5分は書く習慣を身につけた方が良い」
というお話しに対する反応です。
私(渋屋)はメルマガ・このブログ・別のブログのどれかを毎日更新しています。しかし、必ずしもそこまでやる必要はありません。本人がやれるペースでやれば良いのです。
しかし、できれば毎日5分、書くことはやっておいた方が良いという意見は、非常に共感しました。毎日書くことで、情報に対するアンテナが広くなりますし、書くスキルも上がっていきます。
やり始めて、もし余裕が出てきたら、10分でも15分でも書いていきましょう。
- ブログを書くなら「仕事」×「人間性」を組み合わせる
- お客様と競合を調査して、自分のポジションや記事の書き方を決める
- 人間性はさらけ出すくらいでちょうど良い
Webマーケティング(ブログ・情報発信)に関する記事は、こちらです。
https://100athlon.com/category/marketing/web-marketing/
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