組織

社長にこれだけはお願いしたい「最後まで話を聴いて」

昨日は、ちょっと説教モードに入り、

貢献もしていないのに
自己主張ばかりする人たちに
メッセージを送りました。

このメルマガは、社長や士業だけでなく
会社員の方も登録されているので、
メッセージが届いたことを祈っています。

多くの社長がやらかしていること

で、今日は社長に向けてメッセージを。

社長と従業員の方が会話する場面に
何度も同席していますが、
かなりの確率で気になることがあるのです。

ズバリ、「話を最後まで聴かない」こと。

相手が話し終えていないのに、
自分なりに解釈をして
返事やツッコミをしてしまうのです。

社長の方が経験豊富だったりするので、
色々と見えてしまうことがあるのかもしれません。

やることも考えることも多いので、
早く次のことに取り組みたい気持ちも、
とても良く分かります。

でも、話をしている相手のためにも、
自分の時間効率を高めるためにも、

腰を据えて、じっくり最後まで話を聴いた方が
良いのです。

話を最後まで聴かないのは、相手の存在否定である

相手が話の半分も終わっていないのに
途中で遮って話を止めてしまう。

たったそれだけで、

「社長は分かってくれない」
「いつも勝手に結論を決められてしまう」
「自分たちは尊重されていない」

と感じられてしまうのです。

「どんな返事をしたか?」

よりも、

「最後まで話を聴いてくれたか?」

の方が、100倍大事なのです。

繰り返しになりますが、
話を最後まで聴かないのは、
相手の存在を否定しているようなものなのです。

そんな思いをさせてしまったら、
真面目に働く気も失せますし、
会社に行きたくなくなるのも当然でしょう。

話の聴き方

すぐにツッコミや返事をしたくなるかもしれませんが、
メモを取っておき、後からコメントするようにしましょう。

相手は話を遮られることを望んでいません。

まず聴いて欲しい。
受け止めて欲しいのです。

話を「言葉の羅列」として受け止めるだけでなく、
相手の感情やエネルギーの変化も含めて
受け止めましょう。

頷いたり、相づちを打ったり。

やっていることがおかしいとか、
出てきたアウトプットが低レベルだったり、
ということもあるでしょう。(頻繁に)

でも、我慢です。

まずは考えてくれたこと、
何かに取り組んでくれたことに感謝を示しましょう。

その上で、いきなり反論するのではなく、
問いを投げかけるのです。

「なんでそうしたの?」
「それはどういう考え?」
「なんでこの結果になったと思う?」

相手の立場なりに、色々と考えているはずです。
このような問いを投げかけることによって、

社長の視点からでは見えなかった
現場の視点や情報が得られるかもしれません。

繰り返します。
相手の話を遮らないでください。

社長という立場の権力は
ご本人が思っている以上に強いのです。

我慢して我慢して、
最後まで話を(相手の存在を)受け止める。

より良いコミュニケーションが生まれるのは、
ここがスタート地点です。

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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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