企業において情報システムに関わる仕事の紹介をしています。
今日はIT担当者が「業務プロセス」と関わる必要性をお伝えします。
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IT担当者はどのように業務を理解するのか?
前回、情報システム(例えば販売管理システム)は、業務を理解しなければ企画ができないとお伝えしました。
パソコンやネットワークなど、IT知識があれば何とかなるITインフラと異なり、情報システムでは業務の理解が必要です。
しかし、言うまでもなく、情報システム担当者(IT担当者)は、現場で働いているわけではありません。自分自身が体験していないことを理解しなければならないのです。
IT担当者は、以下の2点で業務を理解します。
- 業務プロセス(業務の流れ。誰が、何を、どういう手順で行うのか)
- データの流れ(どんなデータが、どのシステムで入力され、出力されるのか)
私がお客様の業務を理解するときにも、同じ視点でヒアリングします。
そして、ヒアリングした結果を共有すると、経営者に喜ばれることが多いです。
つまり、この業務プロセスの視点は、経営者にとっても参考になります。
経営者も会社が成長するほどに、現場からの距離は遠くなりがちです。
その現場を理解するためには、IT担当者と同じような視点を持つと良いでしょう。
IT担当者は業務プロセスを理解する稀有な存在
IT担当者は現場で働いているわけではありません。
必要に迫られて業務プロセスの視点で理解しているのです。
- 今度、新たに店舗を出すから、システムで対応して
- 新商品を出すことになった
- 来年、ある会社を吸収合併することになったんだけど
このような相談(というより決定事項)を聴くたびに、
- 業務プロセスをイメージしつつ
- 各業務でどんなデータが入力・出力されるのかを確認し
- 既存システムで対応できるのか?できないのか?を判断する
を必死に模索しているのです。
これって、すごいことだと思いませんか?
現場が感覚や暗黙知でやっていることを、冷静に分析して論理的に整理しているのですから。
「働き方改革をウチもやるから考えてみて」などと言う、もやっとし過ぎた指示を出すことが、どれだけ罪深いか、お分かり頂けるのではないでしょうか(笑)
こうやって、情報システム(IT)担当者は、何とか業務プロセスの視点を身に着けていきます。企業でITに関わる仕事として、以下の6つを挙げました。
- サポート・ヘルプデスク
- ITインフラの企画、構築、運用、保守
- 情報システムの企画、構築、運用、保守
- 業務プロセス改善
- 事業計画、商品・サービス企画
- その他
3つ目の情報システムの仕事をする上で、4つ目の業務プロセスの視点を身につけざるを得ないのですね。その結果、業務プロセス改善を行うことも、IT担当者には求められてしまうのです。(他に理解している人が少ないため)
- 現場の仕事を理解するために、IT担当者は業務プロセスの視点で理解する
- どんなデータが、どのシステムで入力・出力されるのかを合わせて理解する
- 論理的に業務を理解する稀有な存在である
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【編集後記】
昨日は、腰痛再発以来、久しぶりにランニング(というより、ほぼウォーキング)を行いました。復活までには、もう少し時間が掛かりそうです。
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