突然ですが、「中小企業」という呼び方が嫌いです。
「大企業」「中堅企業」「中小企業」「零細企業」・・全て嫌いな表現です。
規模で企業を分類することが、ナンセンスだと思うからです。
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資本中心の価値観は終焉に向かっている
規模で企業が分類されているのは、資本を中心とした時代の価値観が残っているからです。
- 資本を持ち
- 土地を購入して工場を立て
- 大量に人を雇って働かせる
- 駅前一等地に店舗を立てて、物を売る
それがかつての勝ち方でした。
しかし、現代のビジネスにおいては、
資本金や従業員数を追求する必要は、ほとんどありません。
資本がなくてもクラウドファンディングで集めた事例もありますし、
それ以前に、小資本で立ち上げられるソフトウェア型・デジタル型のビジネスが増えています。
お金や人に対する姿勢は、
事業の目標を達成するために、
必要なときに、必要なお金と、必要な人材を獲得したい
という流れに変わっていると感じています。
一部、グローバルスタンダードを狙う企業や、
株式公開企業などは、売上・利益・資本などの成長が求めらます。
また、スタートアップ(日本ではベンチャーとも呼ばれる)は、
調達資金や成長速度を競っているように見えます。
ただ、他の多くの会社にとっては、規模は目的ではないのです。
なのに国は、誰が見ても公平な分類ができるように求めますから、今でも数字で表される規模を利用しているのです。
売上・利益は手段や結果であり、目的ではない
売上や利益についても同様です。
これらも、事業の目標を成し遂げるための手段であり、事業を営んだ後の結果です。
ドラッカーは、
利益は企業の目的ではなく、存続の条件であり、
明日もっとよい事業をするための条件である。
ということを仰っています。
このことからも、利益は会社の目的にはなりえないのです。
私は会社の「売上・利益を伸ばす仕組みづくり」を支援していますが、
その前に必ず、社長から会社のビジョン(将来)・ミッション(現在)を聴きます。
売上も利益も、何かを達成するための手段です。
「何のためにそれが必要なのか?」
目的が不明確だと、売上や利益を獲得するための覚悟も決まりません。
ときには組織を変えたり、痛みを伴う変革をするのですから、覚悟が必要です。
そのためにも、目的が大切なのです。
話しは少し戻りますが、規模だけで企業を分類するのはナンセンスです。
にも関わらず、国は企業を規模だけで分類しています。
十把一絡げ感が半端ない「中小企業」という名前が残念でなりません。
「規模」という軸ではなく、異なった軸で、私が応援する企業を表現したい。
私は、そんな軸となる言葉を探し続けています。
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何で企業を分類・定義するのか?
では、何で企業を分類したり、定義するのでしょうか?
色々と軸を探していたときに見つけたのが、マーケティング師匠のTwitter。
ビジネスとは何か? 「会社」は紙1枚の話、「商品」はかりそめの存在。「人」も不変ではない。ビジネスとは「想い」だ。「想い」が現実化したものが「商品」であり、「想い」に共鳴した人の集まりが「会社」であり「顧客」となる。人や商品が変わっても「想い」は不変 #uretama
— 売多勝 (@uretama) 2019年1月15日
やはり「想い」なんですね。
社会や顧客の課題を解決したり、働きやすい会社を目指したりする原動力は「想い」。
規模を大きくすることを目指すのではなく、
- 世のため、人のためになること
- 尊敬されること
- 誇りを持って働けること
- 情熱を感じられること
- 健全なビジネスモデルで利益を確保できていること
こんなことを目指しているのが、私が応援したい組織・人だと考えています。
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