IT・システム全般

どういうときにシステム開発するべきなのか?

昨日は、ゼロから開発を勧めるよりも、既存のツールを使いこなす提案をするのが良いITベンダーだとお伝えしました。

できる限り「開発しない」ITベンダーさんを選びましょうゼロからのシステム開発を勧めてくるベンダーは、あまり良い会社ではないかもしれません。今どきのシステム・ツールにおける事情と、どういう会社が良いパートナーになりえるのか?中小企業におけるシステム開発の注意点をご紹介します。...

この意見をベースにしつつ、それでも開発しなければならないケースを考えてみます。
実際、私も相談に乗った結果、システムやアプリを開発することになったことがあります。

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商品・サービスとしてのWebシステムやアプリが必要な場合

私がガッツリと支援させていただくのは、このケースです。
自社で持っている技術やノウハウをWebシステムやスマホのアプリとして顧客に提供する場合です。

  • 特許技術を持っている会社が、その技術を提供するためのスマホアプリ(顧客利用)と、管理システム(Webシステム)を開発
  • 顧客情報を用紙に書いてもらう業務要件があり、それを自動的にデジタル変換して、顧客管理システムに取り入れるツールを開発
  • 顧客にメール送付して、顧客ごとに異なるキャンペーンを案内するシステム
    (既存でツールがあるが、細かいところを修正するために開発)

基本的に私はゼロからの開発を勧めないので、開発実績は少ないですが、
必要とあらば支援しています。

使っているシステム・ツールが連携しない場合

使っているシステムやツールを自動的に連携させたいことがあります。

CRM(顧客管理のシステム)で、ある条件で顧客を絞り込む。
例えば、ある商品を1年以内に買った顧客を抽出する。
その顧客に対して、キャンペーンのメールを送る。
このようなときはCRMとメールマーケティングが連携しなければなりません。

顧客が商品を買ったら、CRMにも履歴が残り、それが会計システムと連携。
売上から入金・消込までを連携させれば、無駄な事務作業を省くことができます。

ECサイトで販売した商品・顧客情報をCRMに取り込むには、
毎回、手作業で行うのではなく、自動連携させたいところです。

予約システムから、ある日時の予約が入ったら、
それが自動的にスケジュール管理(カレンダー)にも登録されて欲しい。

このような連携が望まれるシーンは多々あるのですが、連携するツールと、しないツールがあります。
連携するツールは設定を追加・変更するだけです。

しかし、連携しないツールの場合は、以下のどれかを選ぶしかありません。

  • IFTTTやZapier、Microsoft Flowのような連携ツールを使う
  • 開発して連携できるようにする
  • 手作業で連携する
  • 連携を諦める

連携ツールも上手く使えない場合は、開発して連携することを検討しています。

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繰り返し作業がある場合

システム・ツールを使っているものの、同じような作業の繰り返しがある場合です。

  • Excelで請求書をつくっている
  • 勤怠管理をExcelでやっており、そこから給与計算する

などが、典型例なのではないでしょうか。

請求書や勤怠管理をExcelでやっていることに疑問を持ちつつ
(それぞれ、専用のツールが揃っているので)
敢えてそこに目をつぶると、VBAなどのプログラミングをした方が、効率が上がります。

いわゆる「システム開発」というよりも、手元で使うツールの「プログラミング」という方が、個人的にはしっくり来る表現です。

繰り返し作業を自動化できると、ミスが減り、時間が掛からなくなります。
月末処理に丸1日掛かっていたのが、数分で終わるようになったという話も聞きます。

まとめ
  • 顧客にサービスを提供するWeb・アプリが必要な場合
  • ツール同士を連携させたい場合
  • 繰り返し作業がある場合

このような場合には、開発することも検討してみましょう。

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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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