「社外の人間として何ができるのか?」 私がいつも考えていることです。
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私はお客様から見ると、社外の人間です。最も頻繁なお客様でも週に1度程度しかお会いしませんので、会社の中の人にはなり得ません。そんな社外の人間として、どんな価値を提供できるのか?は日々、悩んでいます。
社内の人間にしかできないこと
そんな外の人間だからこそ、社内の人にしかできないことを感じます。「同じ釜の飯を食う」「同じ船に乗る」という表現がありますが、運命共同体になるからこそ、できることがあります。
その代表例は、人間関係の潤滑油になることです。会社のNo.1とNo.2が言い争いを始めて、収集がつかなくなってしまった。そんなときに社内の人が仲裁に入り、問題はうまく収まった。顧問として週に3日勤めている、大企業出身の年配者が、このような活躍をしたと聴いたことがあります。
週に3日も一緒にいれば、お互いの人間性や空気感の変化を感じることができます。だからこそ、仲裁したり潤滑油になることができるのです。
逆に、多くても週に1度しか会わない私のような外部の人間には、人が揉めたときの仲裁に入るようなことはできません。揉めている背景や、お互いの気持ちを深く理解することができないからです。こればかりは、長い時間を共にするからこそ、できることなのだと理解しています。(私が未熟だからという問題は、当然ありますが・・)
また社内の人間であれば、その会社の文化を紡ぐことができます。各々の会社には、その会社の文化が根付いています。日頃から共に働く一員だからこそ、より良い文化を築くための行動をすることができるのです。自分が勤め人だったときには、(大企業に勤めていたためでもありますが)あまり認識できていないことでした。
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社外にいるからこそできること
一方で、社外にいるからこそできることもあります。
その代表例が冷静に第三者としての意見を持つことです。同じ釜の飯を食ったり、同じ船に乗ってしまうと、どうしても視野が狭まってしまいます。自分も運命共同体なのですから、避けられませんし、仕方のないことです。
私自身、自分の事業に関しては冷静な視点を持つことが非常に困難です。恥ずかしながら、日頃、お客様に伝えていることでも、ウッカリ見失っていることが頻繁にあります。
第三者としての意見を持つために、様々な事例をストックしていますし、自分が顧客になることを積極的に行っています。
もう1つは、経営者の話をじっくりと聴くことです。傾聴のスペシャリストである優れたコーチですら、家族に対するコーチングは非常に難しいそうです。一緒にいる運命共同体だと、感情移入しやすく、話を聴くことができません。
日頃は社外にいるからこそ、社長の話をじっくりと受け止めることができると感じています。
思い入れと冷静さの間(はざま)
このように時間を長く共にしていないからこそ、できることがあるのです。もちろん、長くお付き合いしているお客様には、それなりの思い入れがあります。Googleアラートでニュースをいち早く発見したり、私が購入できる商品であれば積極的に買ったりもしています。
ただ、社外の人間の価値を上述のように理解しているので、お会いするときには、できる限り思い入れをなくして、冷静にお話しを伺っています。
最近、もう少し内側に入ってコミットする働き方も良いのではないか?と考えています。フリーランスと勤め人の間、そんな働き方を模索するかもしれません。
- 社内の人は、人間関係の潤滑油になれるし、会社文化を紡ぐことができる
- 社外の人は、冷静に第三者としての意見を持てるし、話をじっくりと受け止められる
- 経営者は両方の価値を上手く活用しましょう
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