私はもう、パソコンのない日常には戻れません。
インターネットも、スマホも、クラウドもない時代には戻りようのない生活を送っています。
仕事をする上でも、プライベートでも、これらの恩恵なしには生活できないのです。
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Afterを経験するとBeforeには戻れなくなる
同じようなことは、他のことにも言えます。私たちは電車や自動車、洗濯機や掃除機なしには生活できません。馬で移動することはできませんし、川に水を汲みに行き、洗濯することは不可能です。
正直、電気のない生活など想像できないのではないでしょうか。
今やキャンプ場ですら、モバイルバッテリーが持ち込まれ、快適な生活が営まれています。
その利便性に慣れてしまい、もう大変な苦労が伴う過去には戻れないという人間の性。
そして私たちは馬の動かし方も分かりませんし、洗濯板も持っていません。
既に社会インフラそのものが、過去に戻ることを許さないのです。
一度、時代が一歩先に進んでしまうと、もう元には戻れないのだと実感します。
変化は突然やってくる
急激な変化は、ある条件が整ったときに一気にやってきます。
その有名な例がニューヨークの景色がたった10年で様変わりした下記の映像です。
(こちらのサイトより)
1900年当時のニューヨークは、馬車ばかりの景色です。
しかし1908年にT型フォードが発売されたことにより、街の風景が様変わりします。
1913年の景色は上の写真の通りです。
自動車そのものの開発はもっと前から進んでいました。しかし、
- 庶民が入手できるほどの廉価な自動車
- 自動車が行き来できるような道の整備
- ガソリンを入手するためにインフラ
というような様々な条件が整ったとき、一気に街並みが変わったのでしょう。
そして社会は馬車の時代には戻れなくなり、より自動車に最適化された社会になっていきました。
次の変化も既に訪れつつある
自動車そのものは開発されていても、まだ社会には浸透していなかった1900年。
今、似たようなことが多々起きています。
例えば、自動運転車や、それを含むMaaS(Mobility as a Service)の時代は既に来ています。フィンランドの首都ヘルシンキではMaaS(Whimというサービスです)が既に提供されていて、以下のような効果を得ています。
- 自家用車の利用率が減少し、渋滞が緩和された
- 運転できないことによる不自由がなくなった
- バスや電車の運転(間隔やルートを)最適化
- 人の移動データを活かして街を活性化
日本でも福岡でMaaSの社会実験が進められています。
今は一部の地域で行われているだけですが、これが主だった国・都市で実現されるのは、もはや時間の問題でしょう。
「自動運転車なんて、実現するわけがない。危険だ。」
「AI(人工知能)なんて、夢物語だ。」
こういう意見をいただくこともあります。
意見は人それぞれなので自由なのですが、既に事実として上述のような動きがあります。
それは1900年頃の自動車の状況と非常に似ていることを認識した方が、私たちはしなやかに急激な変化に対応できるようになるでしょう。
- 私たちは新技術に慣れると後戻りはできなくなる
- 大きな変化は、諸条件が揃ったときに突然やってくる
- 既に大きな変化の前触れは訪れている
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