「やりたいことが見つからない」
「どこかに自分が夢中になれる”天職”があるのではないか?」
これは8年前頃の私の最大の悩みでした。
しかし、今なら分かります。
どんなに探したところで、天職など見つかるはずがないのです。
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やりたいことが見つからなかった理由
8年前、あるセミナーに参加したときのこと。私は参加した理由を「本当にやりたいことが分からない。それを探しに来ました」と言いました。
人前でそんなことを語ってしまうほど、本当に何がやりたいのか?困っていました。
- もっと全力で取り組める仕事がしたい
- 夢中になれるものが欲しい
- その仕事を通じて、自分の可能性を追求したい
そんな想いがあったのかもしれません。
当時は中小企業診断士に試験に無事合格した直後。
全力で試験に取り組んだ後、改めて「では何をやりたいのか?」と自問自答したときに、自分が空っぽなことに気づいてしまったのです。
そして、ありもしない青い鳥を追いかけてしまい、いつまでも見つからないことを焦る日々を過ごしてしまいました。しかし、「天職」は見つかりません。理由は簡単です。天職は「どこか外にあるもの」ではないからです。
外ではなく、むしろ自分の内側に存在するもの。だから、外を探している間は、いつまでも天職は見つからなかったのでした。
「天職」は見つけるものではなく、創るもの
その後、私は自分が本当にやりたい仕事(天職)をやるために独立しました。
自分で企画したサービスをお客様に提供し、その反応を直接いただきたい。
企画からマーケティング、アフターフォローまで、全てに関わりたい。
また、何を決めるにも多数のミーティング、承認プロセスを経ないとならない大企業よりも、ダイナミックに動いていくスモールビジネスを対象にしたい。
当時、大企業に所属していた私が、それを実現するのは不可能でした。
結果として独立を選ぶことになりました。
最初は、目の前のお客様からの期待に応えるだけで精一杯でした。
ただ、それが良かったのでしょう。
精一杯になっていたので、どこかにあるかもしれない「青い鳥」のことなど、考える余裕がなくなりました。
とにかく1件1件の仕事を、ちゃんとこなしていくことに、集中することができました。
そして一息ついたときに気づいたのです。
「あの頃よりも、天職に近づいたな」と。
天職は、与えられるものではなく、自ら創り出すものなのです。
目の前の仕事に集中・没頭することによって、その仕事が少しずつ「天職」に近づいていく。私自身、まだまだ理想と遠い部分もありますが、今は天職に近づいている感覚があります。
経営者がスタッフと共有すべきこと
- できる限り理想の仕事をしたい
- それによって、自分が社会とつながり、貢献している感覚を得たい
- 自分をもっと成長させたい
そのように考えているスタッフは多いはずです。
各種統計を見ても、給料や地位よりも、仕事にやりがいを求めている若者が増えているからです。
しかし、以前の私のように外に「青い鳥」を求めてしまうと、目の前の仕事が「これじゃない」と映ってしまいます。
ですから、経営者は自分の「志」や「理念」、「ビジョン」「ミッション」を共有することによって、スタッフに進んで欲しい方向性を示すべきです。賛同するスタッフは目の前の仕事に集中し始めるでしょうし、反対するスタッフは組織から去るでしょう。
さらに経営者自身が、目の前の仕事に全力で取り組むこと。
仕事に集中して、成果や成功を感じられる環境に身を置けば、その仕事が天職に感じられるようになっていきます。
その過程においては失敗することもあります。失敗したということは、新しいことにチャレンジしたということ。何を学び、どう活かすのか?の確認が重要で、責任を追及しても仕方ありません。
組織の全員が、目の前の仕事を天職だと感じられるようになったら、すごい組織になりそうです。
- 「天職」はいくら探しても見つからない
- 目の前の仕事に集中・没頭することで、天職を作り上げることができる
- 経営者はスタッフが仕事を天職だと感じられるような、組織づくりが求められる
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