組織

中小企業(スモールビジネス)が社会課題を解決していく

突然ですが、私(渋屋)のビジョンは、以下の通りです。

経営者が楽しみながら挑戦し続ける社会を実現すること

以前にもコア・バリューを大切にすることを書いた(こちら)のですが、その続きをお伝えします。

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大企業・スタートアップ・スモールビジネス

私は世の中の企業をザックリと3種類に分けて考えています。大企業とスタートアップ、そしてスモールビジネスです。もちろん、会社毎に特徴があるので、明確に3種類に分けられるわけではないのですが。

大企業と中小企業は、何らかの基準で明確に分けることができます。例えば、中小企業基本法では、中小企業者は以下のように定義されています。

業種分類 中小企業基本法の定義
製造業その他 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業 資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小売業 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

この中で、さらに以下の条件を満たすのが小規模事業者です。

業種分類 中小企業基本法の定義
製造業その他 従業員20人以下
商業・サービス業 従業員 5人以下

日本に存在する事業者は2014年時点で382万者。そのうち中小企業者が380万者(99.7%)で、さらにそのうち小規模企業が325万者(85.1%)です。(平成30年中小企業白書より)

大企業の数は0.3%しかありません。従業員数で見ても、大企業で働く人は40%にも達していません。日本の多くは中小企業なのです。

ただ、中小企業をそのまま1つのグループにしてしまうと、誤解を招くことがあります。そこで私は勝手に、スタートアップとスモールビジネスに分けて捉えています。

スタートアップは外部から投資を受けて、グローバルに展開するようなビジネスを一気に広げていく組織です。今では大きくなったAmazon、Facebook、Dropbox、Uber、メルカリなどは、元々スタートアップでした。

彼らの特徴は、以下のようなものです。

  • 銀行からの融資ではなく、VCやインキュベーター・エンジェルなどから投資を受ける
  • しばらく赤字が続いた後、(うまく行けば)一気に成長する
  • 上場を目指す
  • それまでに存在しなかった価値を生み出す
  • 顧客はグローバルを対象とする
  • スピードが早い経営をする

日本には1,000〜1,500社くらいのスタートアップが存在するようです。大企業が1万社以上あるので、スタートアップは最も少ない部類になります。

スタートアップは「The 起業」といった感じで、ハイリスク・ハイリターン。市場に受け入れられる商品・サービスを出す前に資金が尽きることも、結構あります。界隈には、投資家や先輩起業家・大企業など、様々な人達が関わっています。そのため、一般的な中小企業とは全く異なる文化で動いています。

私の事業の直接的なお客様は、一般の中小企業(スモールビジネス)と考えています。最も数が多い分、変化できたときのインパクトが大きいからです。言葉を選ばずに言うと「普通の人達が変化できたら、社会は変わる」と考えているのです。私自身が、超凡人ですから、普通の人を支援したいという気持ちもあります。

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スモールビジネスが社会課題を解決していく

繰り返しになりますが、私のビジョンは以下の通りです。

経営者が楽しみながら挑戦し続ける社会を実現すること

普通の中小企業(スモールビジネス)や個人が、挑戦を通じて社会的な課題を解決していく姿を夢見ています。

ご存知の通り、日本は他国に例がない課題先進国です。
少子高齢化に始まり、神話的に扱われていた終身雇用の崩壊、年金制度の事実上の破綻・・
このままでは子どもたち世代に、まともな社会を引き継げないのは明らかです。

様々な社会問題が積み上がっていくなか、その問題解決をスタートアップにのみ期待するのは無理があると考えています。これらは日本人全員の問題なのです。

スモールビジネスは既存ビジネスを持っています。しかも大企業と異なり、意思決定が早い。既存ビジネスで利益を獲得しつつ、それを社会問題を解決する新規事業に投資することができたら?もっと社会は良くなっていくでしょう。

スモールビジネスが挑戦するための前提条件

ただ、スモールビジネスが新規事業に挑戦するためには、前提条件があります。

  • 既存事業で十分な利益が確保できていること
  • 新規事業に挑戦しやすい組織文化
  • 新規事業を立ち上げるノウハウ
  • テクノロジー進化への追随
  • 5年10年先を見据える経営者の眼と戦略構築

現時点では、これらを満たすスモールビジネスが、まだ多くありません。
私は、この前提条件を満たして、挑戦していくスモールビジネスを増やしたいのです。

子どもや、孫世代に、より良い社会を残したい。

単なる私(渋屋)のワガママです。
ただ、このワガママに共感いただける方と手を組み、もっと大きなインパクトを残していきたいと思っています。

そのためには、まずは私自身が人間として成長しなければなりません。
もっと大きな共感をいただけるように、活動していきます。

まとめ
  • 大企業やスタートアップはごく少数
  • 社会全体を変えられるのはスモールビジネス
  • スモールビジネスの挑戦を通じて、社会にインパクトを残したい

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【編集後記】
今日の朝から、コンサルティングのスキルをお伝えする動画セミナーの提供を開始しました。思った以上に反応を頂いています。嬉しい限りです。

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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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