書籍紹介

この兆候が出てきた組織・会社は危険です

組織には様々な人がいます。そして、組織の状態も常に変化しています。
油断していると、あっという間に崩壊してしまうのが組織。
危険な兆候を見逃さないようにしたいものです。

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協力・チームワークの前に大切なこととは

つい先日、ブログをやっている仲間達が集まって何かやろうか?という話がありました。
私は何となく「面白そうだなぁ~」と感じていたのですが、ブログ・その他で実績を出されている先輩から、

「個が弱いのに、手を組んだって意味はねぇ!」

と一刀両断されました。(実際には、もっと優しく教えてくださいました。。)

その出来事を通じて、これまで色々な組織を見ていて感じていたことが、すっと言語化されました。個々が強くなろうとしていないのに、協力を主張する組織が多いことです。

「協力しよう」という人が、個の努力を怠っていたら、効果は出ない

会社員時代、お世話になった上司に、やたらと「協力しよう」という方が居ました。「みんなで上手い具合に協力して、何とか上手く乗り越えようよ」と。でも予想通り、そんな上手い具合にいくことはありませんでした。

また、別のプロジェクトでは・・

お客様企業が、私たちの会社に頼りっきりで、「全部お任せします」という状況でした。ベンダーに頼りっぱなしで、顧客企業としての努力を怠っていました。当然、そんな状態で上手くプロジェクトが進むことはありませんでした。

お客様にはお客様でやるべきことがあり、それをベンダーが肩代わりすることはできないのです。

これはシステムベンダーに限らず、今、スモールビジネスの経営支援をしていても同じことが言えます。当人であるお客様にしかできないことは、必ずあります。

個の努力に着目せず、言葉だけの「協力・チームワーク」が前面に押し出されている組織は、成果を出せません

これは組織として、非常に危険な兆候だと感じています。特に組織において、上に立つものから挑戦・努力を感じなくなったら、その組織は長くはもたないでしょう。

協力・チームワークが上手くいくケースとは?

私の知る限り、上手く何かが進んだケースは、両者が個としての努力をしています。

  • 経営者と従業員
  • 営業部門と開発部門
  • コンサルタントと経営者
  • コーチとクライアント
  • 先生と生徒

どんなパターンでも、両者が必死に自分のやるべきことをやっているから、
結果として1+1が3にも4にもなるのです。

『学習する組織』でも、個人・チーム・組織が、自分たちが本当に望むことを想い描き、
その望むことに向かって自ら選んで変わっていく能力を求めています。

誰かひとりが頑張っていても信頼は生まれません。個々が頑張る過程で、相互の信頼も生まれます。組織として成長する組織には、立場を超えたお互いの信頼関係があることも、忘れたくないですね。

私のブログ仲間は、非常にアグレッシブに何かにチャレンジしている人達ばかりです。ただ、他者と一緒に何かやるときは、この前提条件を忘れずにチャレンジしていきたい、と考えたのでした。

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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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