私は企業研修やセミナーなど、人前で話す仕事をしています。
しかし、かつては人前で話すのは緊張し過ぎて嫌いな仕事の1つでした。
そんな私が、どうやって話す仕事に慣れていったのかをご紹介します。
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人前に立つと緊張する理由
人前に立った途端、頭が真っ白に
話す内容をスラスラ言えるようにして、いざというときのメモも持った。
準備は万全なはず!
しかし、人前に立った途端、頭が真っ白に。。
声が震え、手足が震え、何をしゃべっているのか訳が分からなくなり。
気づけば汗びっしょり。。
こんな経験ないでしょうか?
(荘厳な雰囲気のときほど、緊張しやすくなりますよね・・)
これはかつての私の姿です。
具体的に言えば、少なくとも 2011~2012年頃までは、こんな状態でした。
私は当時、エンジニアからマーケティングに部署異動して、社内でプレゼンする機会が増えていました。
しかし、プレゼンの日が近づくにつれ、憂鬱になったことを今でも覚えています。
人前に立つと緊張する理由
緊張する理由は、今思えば明確です。
意識が「自分」に向かっているからです。
「うまく喋ろう」、つまり他者から自分への評価が気になっているので、緊張してしまうのです。
緊張しないためのコツ
ですから、緊張しないためには、意識を外に向ける必要があります。
そもそも研修やセミナーという場は、講師のためにあるのではなく、受講者のためにあります。
講師として受講者に対して、どのような貢献ができるのか?
そういう事業の本質を追求するほど、意識は自分という内側から外側に向かいます。
受講生を見る
研修やセミナーでは、反応の良い人を見つけるようにしています。
受講者が自分でお金を払っていない企業研修の場合、どうしても反応の悪い人が一定数います。
慣れてくれば、そういう人たちすらやる気にさせるのを目指せるでしょう。
ただその前に、まずは反応の良い人に向かって、話をすると良いです。
頷いてくれる人、表情豊かな人、真剣にこっちを向いている人に話しましょう。
その場に50人・100人いようとも、基本的には 1対1の会話です。
練習が必要
ある程度スムーズに話すためには、やはり練習は必要です。
と言っても、アナウンサーや政治家のように、全くよどみないレベルで話す必要はありません。
- コンテンツの流れをしっかり把握しておく
- 各スライドのポイントを理解しておく
この程度で十分です。
最初は、話す内容を一字一句、メモするかもしれません。
ただ、そのやり方では受講生の反応に応じて、進め方を変えることができなくなります。
意識を自分から「コンテンツ」に向かわせるのです。
最初の一言が重要
過度に緊張しないためのコツは、最初の一言です。
一番後ろに座っている人に対しても、しっかり聞こえる声で挨拶します。
この一言で、「場」を掴めるかどうかが決まります。
今日のタイトル、目的、自己紹介をしっかりと行えると良いでしょう。
ここで「自分らしさ」が出るはずです。
私の場合は、若干カジュアルに、緩く。
しかしコンテンツは極めて真面目、という雰囲気づくりを目指しています。
自分のキャラに合っていますし、受講者が発言・行動しやすくなるからです。
始まる前からコミュニケーション
ただ、最初の一言だけで雰囲気をつくるのは難しいです。
研修やセミナーが始まる前から、入室してきた受講者に対して、挨拶などします。
私が主催するセミナーでは、開催時間前にはリラックスできる音楽を流すことが多いです。
ちょっとしたコミュニケーションをすることで、お互いの緊張をほぐします。
緊張しているのは講師だけでなく、受講生もだからです。
緊張を受け入れる
と、ここまで偉そうに書いてきましたが、私は今でも研修・セミナーでは緊張しています。「そんな風に見えないですね」と言われますが、背中や脇は汗びっしょりなんてことも頻繁にあります。
緊張すること自体は悪いことではないのです。
それだけ場に向かって真剣に取り組んでいる結果だからです。
「どうでもいい」と思っていたら、緊張などしないのではないでしょうか。
ですから、まずは緊張している自分を素直に受け入れましょう。
それで良いのです。
私の場合、適度な緊張があるときの方が、明らかに良いプレゼンをします。
今まで考えたこともなかったようなコメントがスッと出てくることも。
普段より高いレベルで脳が活性化しているのでしょう。
なお、慣れない場に出たときは、やはり緊張します。
2年ほど前、父が他界して葬式で遺族代表として挨拶したときは、手足が震えるのが分かりました。
知っている人ばかりの場でしたから、「うまく話そう」と自分に意識が向かってしまったのです。
まぁ人間、そう簡単に根本的なところは変わりません(笑)
それでも企業研修やセミナー・講演を出来るくらいにはなれました。
上述したコツを実践しながら、自分なりのやり方を身につけていただけたらと思います。
- 緊張するのは自分に意識が向かっているから
- 受講者、コンテンツに集中すると緊張が和らぐ
- 前後のコミュニケーションと、最初の一言が重要
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【編集後記】
寒くなってきましたね~
ここから2月が終わる頃までは、私にとっては辛抱の時期です。。
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