何年も前から言われていることではありますが、いよいよ受託開発とSESが減っていく気配が強くなってきました。
これらを事業の主体としている企業は、早めに手を打ちたいものです。
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受託開発が減っていく理由
言うまでもなく、クラウドが使いやすくなっているからです。
この10年ほどで、かなりニッチな業界・業務に対してもサービスが出てきました。
(https://www.itreview.jp/chaosmap より)
このカオスマップ、「ERP」を掘り下げていくと
- 会計ソフト 27種
- 給与計算 15種
もあります。そして
- フリーランスマネジメントシステム(FMS) 6種
- シフト管理 11種
- 人材派遣システム 15種
など業界・業務特化型のサービスが増えているのが分かります。
ざっと見た限り「これは本当にクラウドなんだろうか?」というものもありましたが。。
既に使えるサービスがあるのに、ゼロからシステム開発をする理由がありません。
クラウドが充実するほど、受託開発は減っていきます。
また、ユーザー企業での内製化が進むほどに、やはり受託開発は減っていかざるを得ません。
受託開発が減れば、SESも減る
SES(システムエンジニアリングサービス)で、エンジニアが働く場所の多くは、受託開発企業(SIer)です。
したがって、受託開発が減れば、SESは減っていきます。
SESは、IT企業からすると、毎月の収入が確保しやすいビジネスモデルです。
しかし、受託開発が減り、SIerの内製化が進むほど、SESの依頼も減っていくでしょう。
顧客からの依頼が激減すると、一気に経営が苦しくなるのが SES の特徴でもあります。
早めに手を打って、別の事業を立ち上げておきたいものです。
それでも残る受託開発
なお、それでも受託開発は残り続けます。
クラウドで提供されるような汎用的な業務に対しての開発はなくりますが、その一方で、新規事業での開発などは、むしろ増えていくと思われます。
ただし、新規事業における受託開発は、従来型のシステムとはプロジェクトの進め方が全く異なります。
(従来型の製品開発モデルと、顧客開発モデルの比較)
最初から要件が定義されることはなく、作ったものを顧客に提供し、その反応を見ながら作り変えていくことが求められます。
「要件定義されたものを期間内につくり上げる」という従来型の受託開発では、新規事業には全く太刀打ちできません。
新規事業が目指すものを深く理解し、新規事業を立ち上げる一員になりきらなければ、パートナーとして認められないでしょう。
仮に受託開発の道で生きていくのだとすると、相応にスキルチェンジ・ビジネスモデル変革が必要になってきます。
詳細は別途、記事を書こうと思います。
- 受託開発は減っていく
- それに伴い SES も減っていく
- 受託開発が残るのは、新規事業分野
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【編集後記】
天気予報よりも、天気がいい感じです。
これなら自転車でも乗りにいけば良かったな~と。
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