アジャイル検定レベル1を受験してきました。ソフトウェア開発者ではない私ですが、無事に合格しました。本記事ではアジャイル検定を受験する意義と、私が行った勉強方法についてご紹介します。
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アジャイル開発を学ぶ理由は「働き方を変えたいから」
私が本検定を受験した理由は、変化に対応できる働き方を身に着けたいと考えていたからです。例えば、これまでの仕事の進め方として一般的なのは、
- 目標を立てる
- 目標を達成するための計画を立てる
- 計画を守れるように必死に頑張る
こういう流れだったのではないでしょうか。システム開発で言えば、要件定義をして、開発してテストする、というウォーターフォール型の流れです。プロジェクトマネジメントでも一般的にはSOW(Statement of Work:作業範囲記述書)を決めることが先決で、そこから個々の仕事が始まります。
しかし、世の中が変化するスピードは速まるばかり。目標やSOW自体を変えなければならないことが、当然のように起きているのです。そのような現実を無視して、今まで通りのやり方を踏襲するだけでは進歩しない、と考えていました。
アジャイル開発は、その原理原則である「アジャイルマニフェスト」に
計画に従うことよりも変化への対応を
と書かれているように、変化に対応することを前提とした開発手法であり、働き方です。
私はソフトウェア開発はできませんが、そんな理由で学ぼうとしたのです。ちょうどアジャイル開発を駆使している企業の経営支援ができる機会もあり、「せっかくなので受験してみるか」という流れに。
受験勉強のテキストと使い方
受験対策は公式テキストであるこの本をちゃんと読めば十分です。
私は本書を以下のように活用しました。
- まず、サラッと読む
熟読はしません。スピード勝負。 - 次いで問題を解く、間違ったところや気になったところを問題の解説だけでなく、本文でも確認
- 少し間を開けてから、再度、全問題を解く
このとき、単に正解したらOKなのではなく、全選択肢の一字一句に対して疑問を潰していきます。 - 試験前日と当日は、間違えた問題を中心に復習
全部合わせて、10時間やったかな?という程度です。以前に本書の著者である戸田さんのセミナーを聴いていたこと、過去に数冊アジャイルの本を読んでいたことを差し引いても、IT業界の経験がある方でしたら、20〜30時間学べば合格できるでしょう。
補足をしますと、試験でより確実に得点するのであれば、この本の本文に書かれている用語だけでなく、いくつかの類似用語に慣れておく必要があります。
例えば1回分の開発期間のことを本文では「イテレーション」と紹介していますが、スクラムでは「スプリント」と呼ばれます。試験では特定の手法に偏らないよう、同じことを示すのでも、いくつかの用語が出てきたように感じました。
本書でも亜種のような単語は本文の外に補足で書いてありますので、少し慣れておくようにしましょう。私はこれまでアジャイル開発の本を数冊読んでいたので、何となく分かったので助かりました。
受験を通じて感じたこと
受験料は10,000円(税別)。60分で60問を解き、80%以上で合格です。
パソコンに向かって問題を解くCBT形式の試験です。現在、試験を実施しているのは東京・大阪のみのようです。
この試験はまだ始まったばかり。そのためか、実際にソフトウェア開発を行っていそうな若者よりも、結構、お年を召された方の受験が目立ちました。推測ですが、現場でリーダーとして活躍されている方や、事業部長や経営者寄りの方が多かったのでは?と思います。(別に会話したわけではないので、見た目から勝手に判断しただけですが)
もしそうだとすると、良い傾向だなと思います。上述の通り、私はアジャイル開発を単なるソフトウェア開発手法とは捉えていません。私たちの働き方そのものを変える考え方だと感じているからです。マネジメント層ほど、学ぶべきでしょう。
もし興味がありましたら、アジャイル開発の本を読んだりしてみてはいかがでしょうか。
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