急激なデジタルシフトが起きています。
新型コロナによってお店を開けられない。物理的な接触を減らしたい。
そんな市場の動きからECサイト(ネットショップ)が急成長しているそうです。
逆に言えば、ECサイト(ネットショップ)を持っていない企業は、苦しくなっていくでしょう。
この記事ではEC(電子商取引)の基本をお伝えします。
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Contents
安定成長が続くEC市場
新型コロナがなくとも、EC市場は堅調に成長してきています。
市場規模と成長率
平成30年、国内のBtoC(消費者向け)電子商取引市場規模は、18.0兆円(前年比8.96%増)に拡大しています。EC化率は6.22%ですから、まだまだ伸びしろがありそうです。
(経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」より)
一方、BtoC(企業間)電子商取引の市場規模は344.2兆円(前年318.2兆円、前年比8.1%増)です。EC化率は30.2%(前年比0.8ポイント増)と、こちらも堅調です。
世帯当たりの支出・利用割合
ちなみに世帯当たりのネットショッピングにおける支出・利用割合も増えています。
(平成28年版 情報通信白書より)
このようにEC(電子商取引)の市場が堅調に成長してきたところに、新型コロナが来ました。ある投資家の話では、ネットショップサービス(BASEやSTORESなど)が今、急成長しているそうです。
消費者向けも企業間でも、オンラインでの取引はますます増えていくでしょう。
「EC、ネットショップなんて難しくて分からない」
「利用するには、めちゃめちゃお金が掛かるんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、利用のハードルは随分下がってきています。
フリーランスでも、社員数名~30名くらいのスモールビジネスにおいても、活用は進んできています。
私も決済や動画セミナー提供の場としてネットショップ(こちら)を運営しています。
市場の動きを見る限り、やらない手はないでしょう。
顧客・会社それぞれのメリット
EC(電子商取引)の市場が、なぜこんなに伸びているのでしょうか?
顧客にとっても、ECサイト(ネットショップ)を運営する企業にとっても、双方にメリットがあるからです。
物理的な店舗と比べて、以下のようなメリットがあります。
顧客にとってのメリット
- 買い物に行く手間が省ける(移動時間や荷物の持ち運びがなくなる)
- いつでも・どこでも買い物ができる
- 商品を探しやすい
- 口コミ情報(商品レビューによって他の利用者の声が確認できる)
- クーポンなどが活用しやすい
- 物理的な接触を避けられる
会社にとってのメリット
- 顧客データを取得・活用できる(氏名・住所・閲覧/購入履歴など)
- 幅広い商品ラインナップが提供できる(物理的な店舗の制限がないため)
- 24時間営業できる
- 世界中に向けてビジネスができる
- 店舗賃料や関連固定費が発生しない
- 流通コストを抑えることができる
- 店舗スタッフを配置しなくて良い
- 価格を柔軟に変えやすい
- 現金の管理が減る
このように双方にとってメリットがあるため、市場が堅調に伸びているのでしょう。
スマートフォンやインターネットが浸透したことが、EC(ネットショップ)の成長を後押ししています。
ECサイト(ネットショップ)運営は「経営&IT」の総合格闘技
ここまで読んで、「うちもネットショップをやってみようかな」と思われたかもしれません。実際にオープンする前に1つだけ認識して頂きたいことがあります。
ネットショップの運営は経営的に見ても、IT活用から見ても、総合力を問われます。
残念ながら生半可なやり方では、ほぼ売れません。
やるなら、かなりの力を入れる覚悟が必要です。
(やらないと、ネットショップを持っている競合に負けるので、やるしかないのですが)
詳細は別途、ご紹介していく予定ですが、以下のことは行う必要があります。
- 経営そのものをデジタル(ネットショップ)に合わせて変えていく
- ネットショップを運営できる体制に、組織を組み替えていく
- データを読み解いて、経営的な意思決定をしていく
- ITを活用して、業務の効率化を進めていく
- ネットから集客できるように、Webマーケティングを実践していく
少なくとも、片手間でネットショップを運営できるほど、易しいものではありません。
経営のやり方そのものを変える。組織体制を大きく変える。
そんな経営者の強い意志が伴う活動です。
ただ、最初の一歩は小さく始めるので良いでしょう。
あまり身構えすぎて、一歩を踏み出せないのは良くありません。
いきなり総合力を高めることは難しいので、自社の現状を分析して、やれるところから始めていきましょう。
- EC(ネットショップ)の市場は堅調に伸び続けている
- ネットで商品・サービスを提供できないと、市場で不利になっていく
- ネットショップを運営するには、経営面・IT面での総合力が求められる
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【編集後記】
毎朝、息子と一緒にラジオ体操をやるようになりました。
朝一番に軽くカラダを動かしておくと、調子が良いですね。
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