「せっかく良い商品・サービスを考えたのに、お客様に伝わらない」
そんな悩み、ありませんか?
この記事では、お客様に伝わる商品コンセプトの表現方法についてお伝えします。
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お客様に伝わらないのは、「表現が冗長すぎる(長すぎる・ややこしすぎる)」からです。
以下に示すように、30秒以内・一言でコンセプトが伝わらなければ、続きを聴いてもらうこともできません。
まずはシンプルかつ短く、コンセプトを伝えるようにしましょう。
150文字でコンセプトをまとめる
1つ目は「150文字でコンセプトをまとめる」ことです。
なぜ150文字なのでしょうか?
NHKのアナウンサーが話すスピードが1分間で300文字と言われています。
これは「ちょっとゆっくり・丁寧」と感じるスピードです。
動きの速くなった現代においては、私たちは1分間に400文字くらいで話をしているでしょう。
150文字は、丁寧な説明で30秒間に相当します。
良く経営者に対してのエレベーターピッチなどと言われますが、
短い時間で、最も伝えたい重要なポイント(=コンセプト)を伝えるのに使われます。
この話をすると「150文字なんて、ほとんど何も書けない」と言われます。
しかし、Twitter(140文字制限)をやってみると分かりますが、150文字は、思っている以上に情報を入れることができます。一方、余計な情報を入れ始めると、あっという間に溢れてしまう長さでもあります。
自分がお客様になったときも、最初の30秒で続きを聞きたいかどうか?を判断しているのではないでしょうか。150文字に表現するというのは、本当に大切なことを30秒にまとめるプロセスなのです。
特に相手も専門家になることが多いB to B(法人向け)の商品・サービスは、この表現方法が使いやすいと感じています。
一言(体言止め)でコンセプトを伝える
2つ目はもっと短い「一言(体言止め)」でコンセプトを表現する方法です。
- エキナカ
- 会いに行けるアイドル(AKB48)
- 朝専用コーヒー
- 食べるラー油
- マイナス5歳肌
など、そのまま広告でも使えるような表現が多いです。
一般的には13文字程度までと言われています。
1つ目の150文字以上にコンセプトをギュギュっと結晶化する必要があります。
言葉のセンスも求められるので、1つ目以上に難易度は高いと感じています。
挙げた例からもお分かりの通り、一般消費者向けによく使われていると感じます。
ただ、それだけに法人向けでもコンセプトの結晶化ができると、興味を惹きやすくなるのではないでしょうか。
コンセプトをまとめる過程が大事
ここまででお気づきかもしれませんが、コンセプトをまとめる過程では、
- 本当に大切なことは何か?
- (逆に)枝葉なものはどれか?
- 余計なものはどれか?
という情報を整理していかなければなりません。
- 対象となるお客様は誰なのか?
- そのお客様が潜在的に望んでいることは何なのか?
- お客様はどうなりたいのか?
これらを洗い出していく過程であるとも言えます。
つまり、コンセプトをまとめる過程は、商品・サービス企画そのものなのです。
この過程を通じて、チーム全体で共通認識を持つことができるようになります。
実際に商品・サービスを開発していくときも、マーケティング・販売していくときにも、判断軸ができます。
結果的に各担当が同じ意識をもって行動することができるようになります。
最終的にはお客様に刺さるために考えるのですが、実はそれ以前にも非常に重要な効果があるということですね。
ぜひ、商品・サービスのコンセプトをチームで考えてみましょう。
- 商品・サービスのコンセプトをまとめるとチームに共通認識が生まれる
- 表現方法の1つ目は150文字にまとめること、法人向けに多い
- 2つ目は一言(体言止め)にすること、一般消費者向けに多い
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