スモールビジネスと言えども、その実態は千差万別。そのため自社にあったITツールは、組織ごとに大きく変わります。
とは言え、とりあえずコレを押さえてみたら?という鉄板が存在するのも確か。この記事では、そんな鉄板ツールを3つお伝えします。
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クラウド会計ソフト「freee」
1つ目は、どんなビジネスでも利用される会計ソフトです。私は利用者(企業)の目線から見て、freee一択で良いかなと感じています。税理士さんとかに聴くと色々と使いにくい点もあるとのことなのですが、会社の経営的な視点ではfreeeがベストと感じています。
理由は2つです。
1つ目はクラウドであることです。経理をするためにわざわざオフィスに行かないといけないのは、人材が枯渇する時代に合いません。経理こそ、テレワーク・リモートワークに適した仕事ではないでしょうか。
もう1つの理由は、他のツールとの連携が進んでいることです。経理や会計は、それ単体で存在するものではありません。下記のような様々なツールと連携する必要があります。
- 営業が管理している案件の状態(見積・受注・売上・請求・入金)と連動
- 経費精算
- 給与計算
特に1点目はIPOを目指すなら、絶対に求められることです。それを人手を介して行っていたら切りがありません。CRM/SFAのようなツールと自動連携することで、金額ミスなどを防ぐことが可能になります。
他のアプリとの連携において、同じクラウド会計のマネーフォワードは気になる点があります。freeeに比べるとAPIがオープンじゃないのです。そのため、私はfreee一択で良いと考えています。
私自身、副業時代から4〜5年freeeを使っていますが、全く困っていません。
G Suite
2つ目はGoogleのオフィススイートであるG Suiteです。無償版のGmailやGoogleカレンダー、スプレッドシートを利用している企業も多いでしょう。
その他、以下のようなツールが含まれています。
- 共有ストレージ(Google Drive):Dropboxのようなもの
- 文書作成(Googleドキュメント):音声認識入力が優秀です
- プレゼンテーション(Googleスライド)
- 音声・ビデオ会議(Google Hangouts)
- チャット(Google Hangouts Chat)
マイクロソフトのOffice 365の牙城を崩そうとしているためか、常に進化し続けています。Business版で1ユーザー月額1,360円です。
G Suiteの各種アプリケーションは元々、連携しやすくできていますが、それでも機能が足りない場合などはGoogle Apps Script(GAS)というプログラミングを活用することで、自社好みに連携させることが可能です。
起業直後の多くの起業が無償版のメール・カレンダー・スプレッドシートなどを利用していることを考慮すると、Office 365以上に有力な選択肢だと感じています。
Zoho CRM plus
会計(freee)とオフィススイート(G Suite)だけでは、マーケティングや営業まわりのツールが足りません。それを補うのがZoho CRM plusです。
他のCRMベンダーなどと比べると、ザックリと価格が半分〜1/5で、1ユーザー月額6,000円です。それでいてCRMだけでなく、以下のようなツールも利用できます。
- メールマーケティング(Zoho Campaign)
- Webトラッキング(Sales IQ)
- SNSマネジメント(Zoho Social)
- アンケートツール(Zoho Survey)
- データ分析(Zoho Analytics)
- ヘルプデスク(Zoho Desk)
他
より多く、40以上のアプリケーションが使えるZoho Oneもあります。会社の人数が少ない場合は、こちらの方がお得です。(私もZoho Oneユーザーです)
この3つを使いこなすだけで、かなり業務のIT化が進められます。なお製造業の場合には、マーケティングの要素が強いzohoよりもkintoneを活用した方が良いと感じるケースも多いです。業務プロセスや原価管理などへの要求が強く、会社ごとの独自性も強いためです。
この点は別途、記事にしたいと思います。
- スモールビジネスの会計はfreeeで良い
- G Suiteはスモールビジネスこそ便利
- マーケティングを強化するにはZoho
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