ITの世界は、とにかく変化が早いです。
だからと言って、新しいものを追いかけ続けるだけは、得るものが少ないです。
他の世界同様、歴史を知ることで学べることが多くあります。
私が忙しいビジネスパーソンにお勧めしたいのは、ITアーキテクチャの変遷を知ることです。
<スポンサードリンク>
ITアーキテクチャとは何か?
まず最初に、アーキテクチャとは何でしょうか?
定義を確認しておきましょう。
辞書を調べると、
- 建築物。建築様式。建築学。構造。
- コンピュータ システムの論理的構造。
と書かれています。
(アーキテクチャのイメージ?)
元々は建築から生まれた言葉でしたが、コンピュータ(IT)にも使われるようになりました。
コンピュータ(IT)は、ハードウェア(CPUやメモリ、ストレージなど)とソフトウェアが関わる、複雑な構造体です。
これらの論理的な構造を示したのが、アーキテクチャというわけです。
こんな定義もありました。
ある目的を達成するために諸々の要素を(レイヤー)構造的に組み合わせてシステムとして機能させる全体像のこと
まだ具体的なイメージはしにくいかもしれませんが、追ってお伝えしていきます。
ITアーキテクチャの変遷を知るメリット
アーキテクチャの定義を(ざっくり?)理解できたところで、その変遷(歴史)を知るメリットは何でしょうか。
- 大きな流れから本質を把握することができる
- 個々の技術を関連性で理解できる
- 過去の歴史から新技術を理解できる
ITが本業ではない経営者やビジネスパーソンこそ、ITアーキテクチャの変遷を学ぶべきです。
上述の通り、細かな個々の技術に振り回されることなく、大局的に技術(とビジネス上、得られるメリット)を理解することができるからです。
例えば、スマートフォンが登場したことによって、携帯電話網の利用が激しくなりました。
携帯電話網が 3G(2001年)→4G(2012年)→5G(2021年)と進化してきているのは、そのためです。
さらに、スマートフォンが大量に販売されたことによって、センサーの価格が劇的に下がりました。
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)時代が来たのは、スマートフォンの恩恵と言えるでしょう。
このように個々の技術をバラバラなものとしてではなく、関連付けて理解することで、大局観を養うことができます。
長年、ITに関わる仕事をしてきている方々は、必然的に歴史に関わってきているので、物事を大局的に見ていると感じます。
私より一回りくらい年長の方々は、ITの仕組みを本当に深く理解されていると、いつも驚かされます。
一方、ITが得意という人でも、最新のガジェットを追いかけているだけの人がいます。
趣味としては楽しいかもしれませんが、ITが趣味ではない一般ビジネスパーソンには雑多な情報が多くて振り回されがちです。
大局観を養い、技術を関連性で理解するには、ITアーキテクチャの変遷を押さえるのが一番です。
というわけで、次回からは具体的に中身をご紹介していきます。
アーキテクチャ変遷のイメージ
こんなイメージです。
- 1960年代~ メインフレーム
- 1980年代~ クライアントサーバー
- 2000年代~ クラウド
- 2010年代~ IoT(エッジコンピューティング)
実際にはWebの登場、インターネットの発展、スマートフォンの登場など、他にもお伝えすべきことは多々あります。
ただその前に、まずは上記4つの時代を超ザックリと押さえるだけでも学びがあると考えています。
- ITアーキテクチャの変遷を理解する
- それにより大きな流れから本質を把握することができる
- 技術を個々のものとしてではなく、関連性で理解できるようになる
[the_ad id=”2141″]
【編集後記】
色々と書きかけの記事が溜まっている状態ではありますが、今書きたい記事を先に書くことにしました。
メルマガ『経営は100種競技!』を毎日配信しています。
マーケティングやITを身につけたい。
ビジネスを楽しみたい。
変化・成長したいというビジネスパーソンにお読みいただいています。