日々の気づき

過去最多「不登校」のニュースから思うこと

久しぶりの投稿です。
「もっと役に立つ記事を書かなければ」と勝手にプレッシャーを感じるほど、書けなくなってしまいました。

なので、しばらくは、私がふと思ったような気楽な記事を投稿していこうと考えています。
今回は、子を持つ親として、「小中学校の不登校が過去最多」のニュースを見て考えたことを。

小中学校の不登校が過去最多

文部科学省の調べによると、小中学校の不登校が過去最多とのことです。
約30万人になるのだとか。
統計の推移を見ると、この 5年間くらいで、急激に数が増えていることが分かります。

文部科学省のページから抜粋)

小中学生の人口が約900万人だとすると、30人に1人は不登校。
クラスに 1人は不登校がいるということになります。

学校は、もっと変わるべき

子を持つ親として「もっと学校は変わるべき・変わって欲しい」と思います。

後述しますが「皆を同じ環境で同じように育てる兵隊教育のまま」では、不登校児は増えるばかりです。
口では「多様性」とか「個人を尊重」とか言いながら、全員を同じ箱に詰め込むような教育は、全然変わっていないと感じます。

例えば、この本を読んだときには、衝撃を受けました。
私が思っていた以上に、学校の現場というのは変われない・変わっていないことを感じたのでした。

これだけテクノロジーが進んでいるのだから、以下に挙げるくらいのことは、早々に実現して欲しいものです。

  • デジタルを駆使した分かりやすい教科書
  • 授業は動画などで行い、その後のディスカッション・演習などに時間を割く
    (先生が授業の準備をする時間がもったいないです)
  • その子の成長段階にあったカリキュラムの提供
    (科目別にレベル分けとか、なんでやらないのでしょう?)
  • 暗記するだけのテストから卒業
    (そんなことより、人として大切なことを教育すべきかと)

赤ちゃんを見ていれば分かりますが、子どもは「楽しそう」と思えば、自主的にやるんですよね。
そうでない子どもが年次が上がるとともに増えていくのは、親・学校が原因でしょう。
学校を変えていくという意味では、この本に書かれた取り組みは面白かったです。

個人的には、もう生まれた年月だけで決まる「学年」なんて概念は不要。
それぞれの子どもの成長段階・興味・関心に応じて、豊かな経験を積んでもらえれば良いのでは?と思います。

受験勉強で夜遅くに歩いている子どもを見ると、不憫でなりません。
(本当に受験勉強が楽しくて仕方ないなら良いですが)

「子どもが弱くなった」のではない

不登校が増えているというニュースに対する反応として、「最近の子どもは弱くなった」という意見を聞くことがあります。
果たしてそうでしょうか?私はそうは思いません。

私が子どもだった時代は「自分の感情に対して鈍かっただけ」だと感じています。
皆が学校に行くものだと思っている。つまりルールだから行っていただけ。
そこに「学校に行きたい・行きたくない」という感情は、大してなかったように思います。
(少なくとも、友達とそういう会話をした記憶がありません)

でも、今の子ども達は違います。

「なぜ、学校に行く必要があるのか?」
「本当にここは、自分に必要なところなのか?」
「自分は心から、ここに行きたいのか?」

を素直に受け取っているように見えます。
疑問を抱くからこそ、心・身体が反応するのでしょう。

私が子どもだった時代と比べると、今の子どもの方が「感性が豊か」なんだと思います。
一人ひとり異なる感性を持っているのに、その豊かな感性に対応しきれていないのが、私たち親世代であり、学校なのではないでしょうか。

私たちが行いたいこと

親世代、あるいは親以上の世代は、変わる必要があります。
学校関係者は、上述の通り、学校を変えていって欲しいです。
文科省や教育委員会などの偉い人のためではなく、子ども達のために。

そして、学校に直接関わることのない大人たちは?

子どもファースト

まず、不登校の子ども達を、ちゃんと受け止めることです。
感性が豊かだからこそ、自分の心に素直だからこそ、子どもは勇気を持って「学校に行きたくない」と言っているのです。

私の知人で、不登校の子どもをどうするか?で夫婦で喧嘩・言い争いになっているケースがありました。
子どもは「自分のせいで・・」と負い目を感じていることでしょう。
意見が異なることはあっても、それで喧嘩・言い争いは良くありません。
「子どもに幸せになって欲しい」という想いは、どちらも共通です。

大人の身勝手な見栄とか、仕事の都合とかはさておき、子どもを幸せにするための選択・意思決定をしたいものです。

学校以外の居場所

子どもが不登校になったときに、一番の問題は、子どもの居場所が少ないことです。
学校以外の場所で、どこで学び・成長するのか?
(ここでの学びとはテスト対策というようなことではなく、人としての学びです)

オルタナティブスクールも少しずつ広がってきているようです。
ただ、この不登校児童生徒数の増加に対応しきれていないのが現状なのではないでしょうか。

学校に直接関われない一人のビジネスパーソンとしては、学校以外の居場所を何とかできないものか?と思います。
この手の話(社会問題)は、事業で解決するのが困難なことが多いです。
継続するだけの利益を上げるのが難しいので。

それでも、子ども達が幸せに生きられるようにするための環境づくりを、少しずつでも模索したいと思うのです。


【編集後記】
久しぶりの記事投稿でした。
少しずつ復帰していきたいものです。


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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