昨日は kintone Café神奈川でした。
元々は武蔵小杉付近で行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で完全オンラインにて実施されました。このイベントを通じて、ITがもたらす可能性をさらに強く・大きく感じたのでした。
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利用者自身が変えていける
この手のイベントではITベンダーさんが登壇することが多いです。
しかし、kintone Caféでは利用者もお話ししてくれるので、お互いの理解が進みます。
昨日は医療・介護の話が多かったです。登壇者が
- 峠さん(宇治徳洲会病院 地域医療連携室 副主任 サイボウズ公認kintoneエバンジェリスト)
- 清水さん(上靑木中央醫院/デイサービスセンター ひだまりの郷南前川 サイボウズ公認 kintone エバンジェリスト)
と医療・介護の現場で活躍されている方がお話しされたためです。
- これだけ医療崩壊が懸念される現状においても、まだまだ医療リソースの一元管理すら難しい現状
- 1つの病院だけ最適化しても意味がなく、地域全体として最適化することが望ましい
(例えば救急医療病院から一般の病院へ患者を移すには、双方の病院の空き状況を把握しなければならないため) - デイサービスセンターでは、ノート・鉛筆・消しゴムで情報管理が行われていること
などなど、非常にリアルに、危機感を感じるお話が伺えました。
以前から「おそらくそうなんだろうなぁ~」と思ってはいましたが、ここまでとは・・
大学ノートと鉛筆・消しゴムで運用されている現場!!!
壮絶!!!
— 渋屋 隆一💡中小企業のIT・データ活用 (@giraffe_duck) April 2, 2020
バイタル計測したら、4回手書きで書き写し。何時間もかかっていた。
マジか~
貴重な看護師さんの業務がぁ~
— 渋屋 隆一💡中小企業のIT・データ活用 (@giraffe_duck) April 2, 2020
そんな中で、現場で働く方々が思い立って kintone を活用し、業務改善していく姿には、尊敬の念を覚えずにいられませんでした。
だって、本業じゃないんですよ。
「チームをより良くしたい」という一心で、専門外のITツールについて学んでいく。
ボランティアで。
その強い想いに、ただただ頭が下がる思いでした。
推進者が持つべき利用者への配慮
そうやって現場から組織を変えていこうとするものの、様々な壁にぶち当たります。
良かれと思ってやったことが、反発を呼んでしまったり。
打ちのめされている姿を想像すると、もうやり切れない気持ちに。
しかし、推進者の「現場を変えたい」という気持ちは強い。
皆さん最終的には利用者への深い配慮にたどり着きます。
本当に、自然と相手のことを深く深く、慮っているのです。
とにかく相手への深い配慮がすごかった。。
見習わないといかん。— 渋屋 隆一💡中小企業のIT・データ活用 (@giraffe_duck) April 2, 2020
この辺りは、反省しきりでした。
私だったら「キーボードを打つことすらできない」と言われたら、「知らんがな」「学べばいいじゃん」と思ってしまいそう。。
「利用者自身が学ぶべき」という基本スタンスは変えませんが、「その前に推進者がやるべきことがある」と教えていただきました。
ITは人の持つ可能性を広げていける
そして、ITが人の持つ可能性を広げていけることを、強く再確認したのでした。
例えばこの取り組み。
今、医療リソースを一覧で見られるように取り組んでいる。#kintone とFormBridgeやkViewerを使えば、年間40万円くらいで日本全国の医療リソースを一元管理できるのでは?
誰かが発信しないと、社会が変わらない。
— 渋屋 隆一💡中小企業のIT・データ活用 (@giraffe_duck) April 2, 2020
kintoneなどのツールを活用し、大きなお金をかけることなく、全国の医療リソースを一元化する取り組みを始めているそうです。素晴らしい取り組みで、日本の医療を下から支える仕組みになるのでは、と感じました。
この手の動きは、本来、厚生労働省が率先して動いて欲しい気もしますが・・
現場が欲しいものを、自分たち自身で作ることができるのも kintoneの良いところです。
(昨今、ノーコード・ローコード開発ツールが広がってきているのも、このような背景があるからでしょう)
ITを活用することによって、
- 現場で働く人の余計な負荷を下げる(新たな価値を生まない「作業」時間の削減)
- 本来やりたかったことに注力(新たな価値を生む)
- さらにできなかったことへの挑戦
という良い流れが生まれていく話も、興味津々、聴かせていただきました。
ITはもっともっと、人の持つ可能性を広げていける。
そこで私も、もっと人の役に立ちたい。
そんな原点を思い出させてもらいました。
今後は、kintone Café神奈川では運用メンバーに入っていきます。
昨日私が感じたようなことを、他の方にも、もっともっと感じていただきたいですね。
- ITを推進する上で、利用者への深い配慮が超重要
- 利用者と推進者でチームをつくっていく
- ITが持つ、人の可能性を広げる力はすごい
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【編集後記】
登壇者の話を聴き、気になったことをTwitterで発信しつつ、Zoom内に流れるチャットを確認し続ける・・というのは、かなりの集中力が必要でした。
(写真が全くない言い訳)
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