データ活用

データ活用の最初のステップ:手元にあるデータの価値を知る

「経営にデータを活用しよう」と言われるようになってから、随分時間が経ちました。
確かにごく一部の企業では、データをフル活用しています。
有名なGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)や、中国のアリババなど、枚挙に暇がありません。

しかし、私が普段接する日本の中小企業においては、未着手なことが多いようです。
この記事では、データを活用するための最初のステップをご紹介します。

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データの価値が知られていない

日本の中小企業がデータ活用に未着手な理由は、その価値に気づいていないからです。

「データを活用すると、なんかすごいことが起きるらしい」くらいのボヤッとした印象は持っている方もいらっしゃいますが、現実にはそれすら認識していない方が多いようです。

要するに自社にデータという宝が既に存在しているにも関わらず、それを放置していることに気づいていない。気づかない理由は、データ活用の専門家が、伝わるように啓蒙活動ができていないからだと感じています。彼らの発信する内容は、

  • どうやってデータから知見を得るのか?その数学的な分析手法
  • 実際に分析するためのプログラミングやツールの使い方

という方法論にイキナリ入ってしまうからです。

データサイエンティストを目指す人を育成するなら、その発信内容で問題ありません。
しかし、中小企業の経営者に啓蒙するなら、それでは明らかに伝わりません。

経営者にとって必要なのは、事例ではないでしょうか。
後述しますが、「請求書データを元に売上・利益を伸ばす」のように、エクセルで簡単にできるような身近な内容を伝えることが重要だと感じています。

まずは手元のデータの価値を知る

ですから最初にやるべきことは、手元にあるデータに価値があることを知ることです。

私がB to B(対法人のビジネス)で良くやるのは、請求書のデータ活用です。
請求書には以下のようなデータが含まれています。

  • 顧客法人名(担当者が含まれる場合も)
  • 日付
  • 提供した商品・サービス
  • 金額

これを元に、最近疎遠になっている顧客がいないか?を発見します。
具体的には、最終取引から90日以上、1年以上経っている顧客を探すのです。

そして、疎遠になっている顧客に連絡しているか?を確認します。
多くの場合、連絡自体が途絶えています。

日頃から連絡が途絶えていたら、何らかの相談事があるときに、顧客からは連絡しにくくなってしまいます。
ですから、どのくらいの頻度で連絡するのか?コミュニケーション設計を行い、連絡を途絶えないようにすることで、既存顧客とのビジネスを拡大していきます

これを着実に実施するだけで、結構売上・利益ともに伸びることが多いです。
しかも新規顧客開拓をしているわけじゃないので、時間的・費用的な負担も少ない。
手元にあるデータの価値を知るには、非常に良い事例だと考えています。

B to C(消費者向けのビジネス)の場合は、取引データ(POSレジ)や在庫の情報を活用することがあります。
これらも既に手元にあるデータですから、活用のハードルが低いです。

続きはこちらです。

データ活用の前提は業務を把握していることデータ活用する上で、最も大切なのは業務を熟知していることです。細かな分析手法などは後回しで十分。それよりも、現状(あるいは未来)の問題点は何か?どうなりたいのか?を整理し、目標達成するための仮設を立てることが重要です。...
まとめ
  • データ活用の最初のステップは、手元データの価値を知ること
  • 専門的なデータ分析手法などよりも、他社の事例を知ることで価値が分かる
  • B to Bなら請求書、B to CならPOSがデータ活用のスタート地点

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