経済状況が変わるなか、色んな企業が新規事業、新商品/サービス企画に乗り出しています。
実際、私も今、複数の企業において支援をしているところです。
本記事では、新規事業を始めたり、新商品/サービスを企画する前に知っておきたいことをお伝えします。
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新規事業は、少なくとも数年単位
まず新規事業を立ち上げようと思ったら、少なくとも数年という単位の時間が必要です。
これは事実ですので、どんなに上手くいくとしても、経営者にとっては苦しい期間が数年間はあるということを覚悟する必要があります。
一般的な中小企業の場合、既存事業を行いながら新規事業に取り組むはずです。
大企業のように新規事業に専任の担当をつけるほどのゆとりはないでしょう。
(私の知るいくつかの中小企業では、新規事業に取り組む時間は、社長の土日だけというケースもありました)
新規事業に集中できない分、時間が掛かってしまうのです。
また、新規事業が市場に認知されて育つまでには、一定の時間が掛かります。
やはり数年という時間が必要なのです。
この時間を短縮する手は、膨大に広告を打ったりすることだと思いますが、一般の中小企業ではできないことでしょう。(私もやったことがありません)
なお、既存事業のなかで新商品・サービスを展開する場合には、そこまで時間は掛かりません。
既にお客様と連絡を取れるので、その分の時間・費用を大幅に削減できるからです。
はやい場合には、数ヶ月で新商品が軌道に乗ることもあります。
余力と成功率は比例する
新事業・新商品の成功率は、打てる手数の多さによって決まります。
- Web広告を打ってみたけどイマイチだったので、SNS広告に変えてみた
- 初期利用者の声を聞いてみて、サービス仕様を変更した
- 顧客のウケは良いけれども、利用規約が甘かったので弁護士に相談が必要になった
など、新たな取り組みは計画通りにいかないことが多いです。
しかも上述の通り、そういう期間が年単位で続きます。
現状を見極め、柔軟かつ俊敏に次の手を打てるかどうかは、使えるお金によって変わります。
もちろん、お金以外の要素もあるのですが、お金が重要な要素であることは間違いありません。
つまりお金の余力と成功率は比例すると考えて良いでしょう。
逆に言えば、事業が赤字続きでキャッシュが底をつきかけている状態から逆転を狙うのは、非常に難易度が高いと言えます。
実際、私の周りでも事業再生と呼べるような新規事業の支援をしている人がいますが、やはり苦労が絶えないようです。
どうせ新規事業などを始めるのであれば、黒字で資金にゆとりがあるうちに始めたいものです。
コンサルに依頼しても、良い企画は出てこない
自分自身のビジネスを否定するような内容ですが(笑)
コンサルタントに依頼したところで、良い企画は出てきません。
- 日頃からお客様に接している(顧客のニーズを把握している)
- 自社の強みを認識している
この2つを満たすのは、間違いなく事業を営んでいる自分たち自身だからです。
逆に言うと部外者のコンサルタントは、あくまでも「第3の目」として使うと良いでしょう。
ちなみに私が支援できるのは、以下のようなものです。
【戦略レベル】
顧客・顧客が望む価値・商品/サービスの間に一貫性があるか?を確認
(一貫性がなければ成功しない。でも一貫性があるから成功するわけでもない)
【戦術レベル】
売り物(商品/サービス)、売り値、売り場、売り方の確認
戦略・戦術に一貫性があるか?
戦略・戦術に沿った施策を選択できているか?
つまり失敗の可能性を下げて、成功の確率を上げることはできますが、それで成功するとは言えないのです。
ただ、新規事業・新商品/サービスの数は見てきていますから
- アイデアを出すための触媒として
- アタマを整理するための壁打ち相手として
活用していただければと思います。
- 新規事業を立ち上げるには、数年間の我慢が必要
- 打てる手数が多い(=キャッシュに余裕がある)ほど、成功率が高まる
- コンサルができるのは思考の整理など
- アイデアは自分たちで出さなければならない
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【編集後記】
Trelloの情報漏洩、なかなか恐ろしいことになっています。
ITツールを使うときには共有設定を必ず確認する習慣を身に着けたいですね。
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