オフィスや店舗など、インターネットは必要だけども、物理的な回線を引きたくない場合があります。そのようなときはモバイルルータを利用すると便利です。
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物理的な回線を引きたくない理由
物理的な回線を引きたくない理由は色々とあります。
- 建物が古すぎて工事しにくい
- 退去するときに原状復帰するのが大変
- 空間の雰囲気を壊したくない
- 光回線が対応していない住所・建物
- イベントや工事現場など、一時的な利用なため
これまでに支援したお客様のなかにも、このような理由があって、インターネット回線をどう準備するか、悩まれていたケースがありました。
10年前であれば、電話回線を利用してADSLの利用を勧めたかもしれません。
しかし、ADSLを提供していた代表格であるNTT東日本・西日本は、2023年1月末に「フレッツ・ADSL」のサービス提供終了を発表しています。既に新規の申込を終了している会社もあり、これからADSLを利用するのは現実的ではありません。
したがって電話線を利用してインターネットは不可能、新たに光回線も敷設したくない。となると、現実的な選択肢は携帯電話網などを利用した無線接続(ワイヤレス)です。
モバイルルーターを活用する際の確認項目
無線でインターネットにつなぐにはモバイルルーター(機器)購入とサービス申込が必要です。スマホでテザリングする方法もありますが、オフィスや店舗で常時接続することを想定すると、通信専用のモバイルルーターを準備した方が良いでしょう。
なお、1台のパソコンをネットにつなぐならルーター以外の選択肢もありますが、1台だけ利用したいというケースは減っているので、ここでは割愛します。
その際、以下の点をチェックしておきましょう。
月額料金
多くの人が最初にチェックするのが月額料金でしょう。言うまでもなく安い方がありがたいですが、元々、モバイルルーターの月額料金はオフィスや店舗の賃料に比べたら些細なものですので、ケチりすぎて失敗しないようにしたいですね。
契約期間の縛り
モバイルルーターには契約期間の縛りがあるサービスが多いです。例えば2年契約を前提として月額料金が表示されていることがありますので、注意しましょう。イベントや工事現場など、数日〜数週間しか利用しないのに、1年間の契約をしてしまったら損です。
通信容量
一般的な店舗では、通信する内容はPOSレジなどの会計・決済トランザクションがほとんどです。その場合は、通信量は非常に少ないので、大して気にする必要はありません。通信速度も遅くて大丈夫です。
しかし、店舗で写真を撮ってInstagramに上げるとか、他の用途で使う場合もあるでしょう。工事や建設の現場でも写真は増えています。そのような場合には、容量に応じたサービスを契約しましょう。
多少金額が高くとも、通信容量の上限がなく定額制の方が、予算管理が楽です。
接続できる端末台数
インターネットを利用する端末の台数をチェックしておきましょう。モバイルルーターは接続台数に制限がかかっている場合が多いです。
「今まではタブレット型のPOSレジ1台だけだったのに、キャッシュレス対応することになったら端末が増えた」、というようなことがあります。台数に余裕を持っておきましょう。
電波の状況
できれば、長く契約をする前に電波の状況を実際に確認しておきたいところ。常時接続することを考えると安定して使えることが重要です。
屋内で使う、遮蔽物が多い場合には、ドコモやソフトバンクなど、プラチナバンド含め低周波数帯(1.5GHzから2.1GHz)の通信ができるモバイルルーターを選びましょう。低周波数帯の電波は遮蔽物に強い特長があるからです。
それでも電波が弱い場合には、モバイルルーターを窓側などに置くなどの調整を試みましょう。中継機を置くことで問題が解決することも多いです。
いずれにせよ、契約する前に、これらのキャリアを使っているスマホがあれば、それでテザリングして試験してみるのが良いでしょう。
高速通信が必要な場合にはWiMAXなどの高周波数帯の通信ができるモバイルルーターを選びます。
- オフィスや店舗などに光回線を引けない場合は、ワイヤレスでインターネットを利用する
- 通信量・接続台数などの諸条件を整理して、最適なサービスを選ぶ
- 個人向けより多少高くとも容量制限などがない定額サービスが良い
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